Windows 10 が起動しない時にセーフモードを起動する手順

Windows 10 が何らかのトラブルで起動しなくなった時に、セーフモードで起動する方法を紹介したページです。
(※Windows 10用としてページを作成していますが、Windows 8.1 でも同様の手順でセーフモード起動できます)

まえおき長めです。
手順のみ知りたい、という場合はこちら→「手順紹介の項目へジャンプ

このページの内容

Windowsが起動できる場合

Windowsが (たとえ正常に起動できなくても) とりあえず起動できる、という場合は、以下の手順でセーフモードを起動します。

はじめに覚えておくこと

いきなり話が脱線しますが、セーフモード起動を試す前に、「Windows 10 にトラブルが発生した場合、どのような挙動を示すか」を理解しておく必要があります。

チェックポイント

  • Windows 10は、複数回 (通常は2回連続) OSの起動に失敗すると、次回のPC起動時に自動的に「Windows回復環境」が起動し、「スタートアップ修復」が実行されるようになっています。
    • Windows 10のセーフモード起動は、この「スタートアップ修復」の後に行う事になります (このページ内に手順解説あり)

Windows 10 が2回連続で起動失敗した後に出る画面
スタートアップで PC を修復できませんでした
▲クリックで拡大

この時点の注意事項

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スタートアップ修復について

※これも補足項目です。
「スタートアップ修復」は、Windows PCが起動しなくなったトラブルのうち「自動的に修復が可能な項目」のみをチェックし、必要に応じて修正を行うプログラムです。(自動修復と呼ばれる事もあります)

発生したトラブルが軽症の場合、このスタートアップ修復だけで Windows は起動できるようになる場合もあります。

補足注意

  • 発生した問題が解決できた (もしくは問題が発見されなかった) 場合でも、上図のような「PCを修復できませんでした」というメッセージが表示される場合があります。
    • 「スタートアップ修復」が終了した画面で「シャットダウン」や「再起動」を選び、もう一度 PCを起動させると、Windows が正常に起動できる場合があります。
    • 「PCを修復できませんでした」というメッセージは、あまり気にしない方が良いと思われます。
  • サイト内関連ページ
    Windows の「スタートアップ修復」について
    Windows10が起動しない時に「スタートアップ修復」を行う方法

セーフモード起動を試みる際の基準

※これも補足項目です。
先ほどの画面
スタートアップで PC を修復できませんでした
▲クリックで拡大
PCが起動しなくなった際にセーフモード起動を試すのは、この「スタートアップ修復」が、2回以上実行され、その後 再起動やシャットダウンを挟んでも Windows が起動しない・・・・という状態になってからで十分だと思っています。

まえおきおわり、ここからが本文。
Windows10でセーフモードを起動する手順の紹介です。

Windows10でセーフモードを起動する手順

Windows 10が起動しなくなった状態からセーフモードを起動するには、以下の手順で操作を行います。

(何度も掲載していますが)
Windows10が起動しなくなった時の画面

スタートアップで PC を修復できませんでした
▲クリックで拡大
ここで「詳細オプション」を選びます。

補足注意

上記の画面にすら辿り着かない場合、ページ最下段「セーフモードでもWindowsが起動しない場合」に進みます。
  • システムまたはハードウェアに深刻な問題が発生している恐れがあります。
  • PCパーツのチェック、および回復ドライブやシステム修復ディスク、インストールメディアを利用した復旧作業が必要になります。

「オプションの選択」画面
「オプションの選択」画面
▲クリックで拡大
冒頭で紹介した画面です。
セーフモードで起動するには、ここで「トラブルシューティング」を選びます。

トラブルシューティング
トラブルシューティング画面
▲この画面で「詳細オプション」を選びます。
Windows8.1の場合はこのような画面

補足注意

※「PCのリフレッシュ」や「初期状態に戻す」については、次ページ「Windows10/8.1が起動しない・セーフモードでも起動できない時の対処方法」で解説しています。
不用意にこれを選択すると、後からインストールしたアプリやドライバ、Windowsの設定などが消えてしまうので注意しましょう。

詳細オプション
詳細オプション画面
▲このような画面が表示されるので
「スタートアップ設定」を選びます。

チェックポイント

  • ここでセーフモードすら起動しない場合は、「システムの復元」「コマンド プロンプト」などを選択します。
  • 復元ポイントを作成している場合、セーフモードより先に「システムの復元」を行うのも効果的です。

スタートアップ設定
Windows10のスタートオプションとセーフ起動選択画面
▲「再起動」ボタンをクリックします

再起動後
Windows10でセーフ起動選択画面を出す
▲この画面で「4)セーフモードを有効にする」、または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択します。

補足&注意事項

  • Wi-Fiなど無線LANを利用したケースでは、(ドライバが読み込まれないため)ネット接続はできないケースがあります。
  • ウイルス感染の疑いがある時は「4) セーフモードを有効にする」が無難です。
  • ドライバやセキュリティソフトに問題がある場合は
     「7) ドライバー署名の強制を無効にする」
     「8) 起動時マルウェア対策を無効にする」
    これらのオプションで起動できる場合があります。(問題の切り分けに使う)
  • 「3)低解像度ビデオを有効にする」を選択してもセーフモードでは起動しません。
    VGAモードでセーフモード起動する場合は、こちらのページの手順を実行します。

以上でセーフモードが起動します。

セーフモードが起動した後に行うこと

セーフモードが起動した後は、主に以下のチェック、もしくは作業を行います。
「Windowsが起動しなくなる直前」に行った変更を思い出し、以下の中から疑わしい部分を中心にチェック、問題を取り除いてみます。

チェックリスト

  • ウイルスチェック
  • コントロールパネル
  • デバイスマネージャー起動
    • ドライバの削除または無効化
      ※セーフモードではドライバのインストールは出来ない場合が多い
  • msconfig起動
  • タスクマネージャーの起動
    • 疑わしいスタートアップの停止
  • 自分で登録したスタートアップのチェック
    • 場所
      %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
  • その他復旧コマンド
    • 「sfc /scannow」
    • 「chkdsk c: /f」
    • 「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」
  • その他、直前に行ったWindowsの設定確認

変更を行った後、PCを再起動し、無事Windowsが起動するかどうかを確認します。

セーフモードでもWindowsが起動しない場合

Windows がセーフモードでも起動しない・・・・という場合は、システムまたはハードウェアに深刻な問題が発生しているケースを疑います。

Windowsシステムに問題が発生している場合

「Windows回復環境」「システム修復ディスク」「Windowsのインストールメディア」のいずれかを利用してPCを起動し、「システムの復元」や「コマンドプロンプト」で修復を試みます。

サイト内の手順紹介ページ

PC が Windows のシステムを完全に見失っている場合

ハードウェアに問題が発生している場合

このページの情報は以上です。