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2018.02.21: 大幅改定 (Ver 3.0.0)

2014.05.17: 古い情報の削除、誤字修正
2011.01.23: ブルーレイ、H.264再生など/大幅改定 (Ver1.1.5)
2010.06.22: GPU支援やYoutube再生など (ver 1.1.0)
2007.10.17: 初出 (Ver0.8.6c)


VLC Media Playerは、オープンソースで開発されているフリーの動画再生ソフトです。非常に多くの形式の動画が再生でき、動画の変換機能やストリーミング機能なども行える、まさに万能のマルチメディアプレーヤーです。

VLC Media Player で動画再生中の画面
VLC Media Player
▲クリックで拡大
VLC Media Player は、追加コーデックなしで H.265/HEVC や HDR10 動画、360度ムービーなどにも対応しています。4K動画、8K動画なども再生可能です。

ツール概要

公式&ダウンロードページ: VideoLAN-VLC media player
ポータブル版: VLCMediaPlayer Portable | PortableApps.com
ライセンス: フリーソフト(オープンソース/寄付歓迎)
対応OS: Windows: XP ~ 10 / Mac OS: 10.7 ~ 10.13 / iOS: 7 ~ 11 / Android: 2.3 ~ 8.1

インストール方法

別ページにて、初心者でも分かるよう詳しい手順を記載しています。
VLCMedia Playerのインストール方法

VLC Media Playerの使い方

別ページで解説しています。
VLC Media Player の使い方と基本操作
VLC の 動画・音声の変換機能、変換方法
VLC を使った「壊れた動画」の修復方法

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VLC Media Playerの主な機能

  • 一般的な動画フォーマットほぼ全てに対応。
    ( H.265/HEVC、H.264、WebM、mp4、TS、FLV、mkv、avi、rmなど )
  • 多くの動画コーデックを内蔵。別途コーデックをインストールする必要なし。
    (外部コーデックの利用はできない)
  • ISO形式のままDVD / Blu-ray ビデオを読込み再生可能。
    DVD / Blu-ray ともにメニュー操作もOK。
  • ハードウェア再生支援により H.265/HEVC 形式の 4K / 8K 動画も再生可能。
  • 動画・音声の変換もできる (別ページで紹介)
  • 壊れた動画の修復もできる (別ページで紹介)
  • ストリーミングファイルにも対応(YoutubeのURLを直に入力してもOK)
  • png、jpgでスナップショット撮影可能

VLC Media Player は、MPC-BEなどの軽量プレーヤーと比較するとアプリの起動はやや重めですが、起動してしまえば操作自体はとても軽いです。
また、非常に多くの機能を持っています。

バージョン3.0.0 の主な新機能

2018年2月、VLC Media Player は バージョン3.0.0 がリリースされ、以下のような機能が強化されました。

  • デフォルトでハードウェアデコードが有効になった。
    4K動画と8K動画の再生にも対応。
    ※ HEVCのハードウェアデコードには DXVA 2.0 と Direct3D 11 環境が必要
  • 10bit HDR動画の再生を標準サポート
    ※Direct3D11 + Windows 10 Fall Creator Update 環境が必要
  • 360度ムービーおよび3Dオーディオをサポート。
    ※ 3rd order Ambisonics の動画ファイルの再生もサポート
  • HDオーディオコーデックのオーディオパススルーも可能
  • Chromecastストリーミングは、Chromecastにネイティブにサポートされていないフォーマットでも再生可能
  • Blu-Ray Javaメニューとオーバーレイに対応 (BD-J対応)
    ※ JAVAのインストールが必要
  • ローカルネットワークドライブとNASのブラウジングをサポート

バージョン3.0.0 のさらに詳しい情報は別ページに記載
バージョンアップしたVLC media playerがスゴイ!GPU支援やYoutube動画の直接再生機能付き!

4K / 8K / 360度動画の再生が可能

VLC Media Player は、バージョン3.0.0 で大きく進化し、 H.264/MPEG-4 AVC やH.265/HEVC で作成された4K動画、8K動画、360度動画などのハードウェア再生支援をサポートしています。

VLC media player の開発元 VideoLAN が、以下のようなムービーを公開しています。

Windows 10 + Core i7 内蔵GPU
H.265/HEVC 8K60P 360度ムービーを再生

VLC 3.0 のデモムービー1
VLC 3.0.0 playing 8k60 on Windows 10 using i7 GPU on Vimeo

ハードウェア再生支援が標準でサポートされた事により、内蔵GPUで H.265/HEVC 8K60P 360度ムービーの再生がこの滑らかさです。

ブルーレイ再生/メニュー操作機能

「暗号キーの複合」機能はないものの、VLC Media Player は以前からブルーレイの再生が可能でした。そしてバージョン 3.0.0では、Blu-Ray Javaメニューの操作やオーバーレイ表示もできるようになっています。また、「HD DVD規格」の.evoファイルの再生にも対応しています。

VLC Media PlayerでBlu-rayメニューの操作をしている所
VLC Media PlayerでBlu-rayメニューの操作
▲クリックで拡大
Blu-Ray Javaメニューの操作はカーソル・スペースキーで行う (マウス操作できなかった)

※Adobe Premiere Pro で作成したBlu-Rayメニューの場合、Java不要。マウスで操作も可能。
※Blu-Ray Javaメニューの再生にはJavaのインストールが必要

HDR10動画の再生

バージョン3.0.0以降、HDR動画の再生もサポートしています。
(Direct3D11 + Windows 10 Fall Creator Update 環境が必要)
HDRに対応していない通常のモニタでも、VLC Media Player が HDR動画を適切な輝度に調整して再生してくれます。

以下は、HDR10ムービーを「VLC Media Player 3.0」と「HDR未対応の再生ソフト」で 再生し、スクリーンショットで比較したものです (HDR未対応の通常モニタ利用時)
VLC Media Playerのインストール方法1
▲クリックで拡大
再生テストに使った動画はこちら
the_world_in_hdr_in_4k_hdr10_220686288_[HEVC+HDR]_UHD_4K on Vimeo

VLC Media Playerの対応フォーマット

動画

MPEG-1/2, DivX® (1/2/3/4/5/6), MPEG-4 ASP, XviD, 3ivX D4, H.261, H.263 / H.263i, H.264 / MPEG-4 AVC, Cinepak, Theora, Dirac / VC-2, MJPEG (A/B), WMV 1/2, WMV 3 / WMV-9 / VC-1, Sorenson 1/3, DV, On2 VP3/VP5/VP6, Indeo Video v3 (IV32), Real Video (1/2/3/4)

音声

MPEG Layer 1/2, MP3 - MPEG Layer 3, AAC - MPEG-4 part3, Vorbis, AC3 - A/52, E-AC-3, MLP / TrueHD>3, DTS, WMA 1/2, WMA 3, FLAC, ALAC, Speex, Musepack / MPC, ATRAC 3, Wavpack, Mod, TrueAudio, APE, Real Audio, Alaw/µlaw, AMR (3GPP), MIDI, LPCM, ADPCM, QCELP, DV Audio, QDM2/QDMC, MACE.

字幕・タグ

DVD, Text files (MicroDVD, SubRIP, SubViewer, SSA1-5, SAMI, VPlayer), Closed captions, Vobsub, Universal Subtitle Format (USF), SVCD / CVD, DVB, OGM, CMML, Kate.
ID3 tags, APEv2, Vorbis comment.

更に詳しい情報は公式ページで。→ VLC - Features - VideoLAN

その他: Lagarith Lossless Video Codecの再生チェック

※この項目は個人的なメモ
バージョン3.0.0 で Lagarith Lossless VideoCodec の再生OK。

※バージョン0.8 ~ 1.1時代は Lagarith Lossless VideoCodec の再生が出来なかった。バージョン2.0.0から再生OK。

あとがき

VLC Media Player バージョン3.0では、とうとう HDR10動画 の再生とブルーレイのメニュー再生に対応してきました。個人的には、この2つが嬉しい進化です。

その他には、ハードウェア再生支援も大きく進化しています。
4K動画のハードウェア再生支援は 少し前から 多くの再生ソフトが対応して来ていましたが、VLC Media Playerでは H.265/HEVC 形式の 8K60P動画でも再生可能になっています。2007年、初めて紹介した当時は avi と mp4 両方を再生出来て、ソースの画質を忠実に再現してくれる所がお気に入りだったのですが、、、気が付けばVLCは凄い所まで進歩しています。

このページの情報は以上です。

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