弥生会計などの申告ソフトで作成した「*.xtx ファイル」を使い、e-Tax サイト上の「e-Taxソフト(Web版)」で確定申告しようと思ったら、e-Tax サイトの UI がかなり変わっていて、迷子になってしまった。
1年経ったら忘れてしまいそうなので、辿り着く方法をメモしておく。
2025年2月時点、上の画面に辿り着く手順が、大幅に変更されている。
この画面に辿り着くまでに2時間を要してしまった。
今年もe-Tax は罠である。
まず愚痴から始まるので、手順のみ知りたい場合はこちらをクリック
まず、Webページの名称が変わってる。
目的のページにたどり着いて分かった事になるが、
名称が違う。
2024年までは「e-Taxソフト(WEB版)」
2025年は 「e-Tax」
チョットの違いに見えて、全然違う。目的のページは「e-Taxソフト(WEB版)」のなかの「一部」として、分かりにくいトコに存在している。
※ とりあえず、「申告・申請・納税サブメニュー」という名称になるらしいが、たどり着くまでは名称は分からない。
つまり、国税庁のWebサイト上で、去年までの名称をアテにしてリンクをクリックしまくっても、たどり着けない状態である。
そしてサイト内を検索するにしても、名称「e-Tax」だけでは検索のしようがない。
さらに、そのページは「そこにあるのかよ!」とツッコミを入れたくなる場所にある。いざ発見できた時にはかなり驚いた。
国税庁の e-Tax および確定申告コーナーは、年々使い勝手が良くなっている。それは認める。しかし、年に1回しか使わないページの UI や名称が突然変更されるのはいただけない。こういうトコを考えたサイト設計にして欲しい。
愚痴おわり。以下、手順。
ここから手順メモ
去年まで「e-Taxソフト(Web版)」と呼ばれていたページにたどり着く方法は以下。
まず、e-Tax の Webサイトに行く。
▲クリックで拡大
「各ソフト・コーナー」
「e-Taxソフト(WEB版)|(個人の方)」
の順にクリックする。
ログイン画面が表示される。
▲クリックで拡大
どの方法でも良いので、ログインする。
ログインの画面。(画像内の「これ」のリンク先が、目的の場所である。)
▲クリックで拡大
ここで、昨年まで私が使っていた機能を「A」としよう。
「A」は、「確定申告を行う」機能である。
「A」は、「確定申告を行う」ボタンを押してもたどり着けない。
「A」は、「申請・納付手続を行う」ボタンの先にある。
こんなの罠だろ。
余談・読み飛ばしてOK
上図の「確定申告を行う」をクリックすると、
昨年まで「確定申告コーナー」と呼ばれていたページに飛ばされてしまう。。。
どうやら、
昨年までは「確定申告コーナー」と「e-Taxソフト(WEB版)」が明確に分かけていたが、今年からはこの2つを合わせて「e-Taxソフト(WEB版)」と呼んでいる感じである。
余談おわり。
「申請・納付手続を行う」をクリックすると・・・・
▲クリックで拡大
こんな画面になる。
例年通り、事前準備セットアップを行い、次に進む。
ようやく、昨年まで「e-Taxソフト(WEB版)」と呼ばれていたページにたどり着いた。
▲クリックで拡大
ここでようやく*.xtx ファイルをアップロードできるボタンが登場した。
あとは昨年通りの手順で操作していけばOKである。
と、言いたいところだが・・・・
納付について
いざ申告が終わっても、ビックリする事はまだある。
昨年まで使えた「ダイレクト納付」のボタンがグレーアウトしているのだ。
▲クリックで拡大
納税メニューが消えとる!
ダイレクト納付をしていた場合は、ここでも昨年までとは異なる手順が必要である。
※ これについては、「送信結果・お知らせ」のメニューを見ると、その先に納税用のお知らせとリンクがあった。なので そこまで迷うことはなかったが、グレーアウトしたボタンが残っているのは、何か納得いかない。
このページの情報は以上。
以下は余談である。
余談その1:弥生会計から「直接」e-Taxする
私のPC環境では、弥生会計から直接 e-Tax 行うとエラーが出ていた。
そのため「e-Taxソフト(WEB版)」を使った確定申告をしていたのだ。
私は、サイト運営やWeb開発のため、拡張子「html」や「xml」の関連付けを変更している。
この辺りが原因で弥生会計か正常動作しないのだと思っている。
ところが今年は、弥生会計から直接 e-Tax を行ってもエラーが出なくなっていた。
どこまで進めるか試してみると、電子署名を含めて確定申告が完了する所まで無事に進むことが出来た。
ちなみに、電子署名を行う方法は、
1.PC画面のQRコードをスマホで読み取り
2.マイナンバーカードをスマホタッチで認識
3.スマホで電子署名
という方法だった。
電子署名がスマホ経由になったコトで、私のPCでもエラー発生せずに直接 e-Tax ができるようになったのだろうか?(原因は分からないが、とりあえず良かった。)
今後、
再び「e-Taxソフト(WEB版)」にたどり着けなくなる可能性もある。
再び「弥生会計から直接 e-Taxを行うとエラーがでる」可能性もある。
ということで、
2種類の申告方法が選べることは、良い事である。。。と思うようにする。
余談その2:外国税額控除の制度が難しい・・・「確定申告コーナー」がイチバン楽だった
外国株の配当など、二重課税になってしまう部分を控除してもらうには「外国税額控除の制度」というものを利用しなければいけない。
しかしコイツが、計算がすごく面倒くさい。
弥生会計でも「外国税額控除」の入力欄はある。しかし、
・自動計算してくれない。
・外国で発生した所得や税金を全部、別集計しなきゃいけない
・県民税、市民税の控除額を別々に計算しなきゃいけない
↑3年繰り越せるので、計算結果は大切に保管しなきゃいけない。
・「外国税額控除」以外、すべての所得額や控除額が「確定」した後に計算しなきゃいけない
※ ↑「課税される所得金額」や「復興特別所得税額」が確定した後で計算する。
・これら細かい数字を自分で計算・入力しないと正しく控除されない。
弥生会計の場合「なにか1つでも計算ミスがあり修正=課税所得が変わる」=「外国税額控除」の計算も手動でやりなおし・・・・・という、非常に面倒な仕様である。(「課税される所得金額」や「復興特別所得税額」くらい自動計算してくれよ。。。)
どうやったら「外国税額控除」の計算をサクっと行えるのか、、、、と色々試した結果、確定申告コーナーを使うのがイチバン早い、という結果になった。
弥生会計に入力した様々な金額を、各科目ごとにイチイチぜんぶ手入力orコピペしていくという最悪の手間がかかるが、それでも「外国税額控除」の計算が自動化される分、「申告コーナー」で申告する方が早いのだ。
あとがき
という事で、今年度は
所得税の申告・・・・・確定申告コーナーを使って申告
消費税の申告・・・・・弥生会計から 直接 e-Tax を行い申告
となった。申告も振替納税にした。
つまり・・・・・今年は、e-Taxソフト(WEB版) は使っていない。
2時間かけてたどり着き、そこからもあれこれと調べたのだが、調べた事だけで何も利用していない・・・・という事態となった。
今年も e-Tax は罠である。