Windows 10 をクリーンインストール前の注意

Windows 10 のクリーンインストールを行う際に注意すべきポイントをまとめたページです。(インストール手順そのものはこちら)

このページでは、事前に用意しておくと良いもの、HDDやSSDの初期化など、見落としやすいポイントを中心に紹介しています。

はじめに

Windows 8以降 (特にUEFIブートの場合)、Windows のクリーンインストールを行なう際の「守らなければならない約束事」が非常に増えています。

まえおきおわり。以下、本文です。

クリーンインストール前の注意&準備

インストールメディアの準備

メーカー製PCの場合、クリーンインストールは避ける

上書きインストールやアップグレードインストールとは手順が違う

大雑把に説明すると、インストール手順に以下のような違いがあります。

マザーボードのUEFI/BIOS画面を出す方法を覚えておく

マザーボード(特にUEFI)の特徴を把握する

UEFIとレガシーBIOS、GPTとMBRの違いを理解しておく

スポンサー リンク

マウスやキーボードが動かない場合があるので注意する

Cドライブに使うストレージは「新品状態」にしておかないと大変な目に合う

できれば HDD/SSD は PCに1台しか接続していない状態にする

  • 最近のWindows で クリーンインストールする時は「ブート領域の新規作成」が必要になっています。使い古しの HDD/SSDでは「システムドライブの初期化」と「ブート領域の新規作成」が必要です。
  • 接続しているストレージの中に、一つでもブート領域が含まれている HDD や SSD がある場合、このページの手順では正常にインストールできません。そこだけは気を付けましょう。
  • 多少の不具合が発生してもリカバリ出来るような、PCに詳しいまたは自信のある人は複数台繋いだままでもOKです。
    (手元のPCでは一度も発生したことがなく条件不明なのだけど、回復領域やシステム領域が別ストレージに作成された、なんてケースもあるらしい)

バックアップは万全か?

以前のPCから 設定やファイルを引き継ぎたい場合
できれば以下の準備をしておく。

念のためWindows システムのバックアップを取っておく。

その他、バックアップしておきたい項目

  • ブラウザのお気に入り
    IEのお気に入りを順番を保存・復元できるフリーソフト
  • メールの内容・設定
  • IMEの変換設定
  • マイドキュメント や ユーザーフォルダの中身
  • 有料 (アクティベーションに上限が定められている) アプリの登録解除
  • カスタマイズしているアプリがあれば、設定のエクスポート

UEFI関連のチェックポイント (ページ後半)

PCはUEFI起動か?レガシーBIOS起動か?のチェック

マザーボードの BIOS(UEFI) 画面 を開き、DVDやUSBメモリのインストールメディアがUEFI起動になるか?レガシーBIOS起動になるか?を確認します。この時、必要であればマザーボードの設定を変更します。

  • 「UEFI」でブートされる場合
    システムストレージは GPTでフォーマットされ、Windows 10 は UEFIでインストールされます。
  • 「レガシーBIOS」でブートされる場合
    システムストレージは MBRでフォーマットされ、Windows 10 は レガシーBIOS互換でインストールされます。

確認方法その1

  • マザーボード上、DVDやUSBの起動モードで判断する。
    UEFIマザーの場合の注意点
    ▲クリックで拡大
    DVDやUSBメモリが「UEFI」、「レガシーBIOS」 のどちらで起動するか確認します。上図のようにどちらでも起動出来るPCがあるので注意しましょう。目的のブート方法の優先順位を上げておきましょう。

確認方法その2

  • マザーボード上で確認
    CSMが有効か無効かで判断する。
    セキュアブートとCSMの設定 セキュアブートとCSMの設定
    ▲左:ASUS P9X79マザー、右: RsRock Z87マザー
    CSM有効 ・・・・レガシーブート可能 (UEFIブートも可能)
    CSM無効 ・・・・レガシーブート不可 (UEFIブートのみ)
    • 注意
      「UEFIブート」=「セキュアブート有効」ではない。
      「セキュアブート有効」は「UEFIブート」のオプションの一つ。

確認方法その3

UEFIマザーの特徴を把握しておく

セキュアブートは無効にしておく。

  • UEFI、GPT形式のクリーンインストールを行う場合に必要な手順。
  • 以前のOSのセキュアブート情報がマザーボードの内部に残っていると、クリーンインストールした後の Windows 10 でセキュアブートが正常に作動しなくなってしまうケースが稀に発生します。(つまり、マザーボードが新品だった場合、この手順は特に不要)
  • セキュアブートは、インストールが完了してから 必要に応じて 有効に戻します。
    (セキュアブート未対応なハードやドライバがあるとセキュアブート有効は正常作動しないので注意)

    セキュアブート有効なままクリーンインストールして異常が発生した例
    クローン時にセキュアブート有効にしていた場合
    ▲クリックで拡大

    上図の解説

    • セキュアブート「Enabled」にしているのに、ステータスが「Disabled」になっています。PCによっては、この状態だとWindowsが起動できないケースがあります。
    • クリーンインストール前と比較しOSまたはストレージの情報が違う、と判断されたようです。
    • 一度セキュアブートを一旦無効にして再度有効にするか、セキュアブートキーのリセット、どちらかが必要な状態でした。

Windows 10 をクリーンインストールする前に注意すべきポイントの紹介は以上です。実際のクリーンインストール手順を含め、これ以降の解説は以下のリンク先で行ってます。

サイト内関連ページ