メジャーアップデートしたWindows10を元のバージョンに戻す方法と注意事項

更新履歴 [ 全て表示戻す ]
2017.12.08: Windows 10 バージョン1709にて確認、注意事項の内容を修正。

2016.08.23: 元に戻せる期間が10日に短縮された旨を補足。
2016.05.02: ページ構成の変更(内容の変更はなし)。
2015.12.19: 解説図を増やし手順を詳細に説明。
2015.08.04~13: 色々と補足を追記
2015.07.31: 初出


メジャーアップデートを行った Windows10 を元のバージョンに戻す手順の紹介です。Windows 7 や 8.1 から Windows 10へアップグレードした場合も、このページの手順で元のOSに戻すことが出来ます。

このページの手順は、以下のパターンで検証しています。

Windows 10 バージョン1709 → バージョン1703
Windows 10 バージョン1703 → バージョン1607
Windows 10 バージョン1607 → バージョン1511
Windows 10 バージョン1511 → バージョン1507
Windows 10 バージョン1507 → Windows 8.1
Windows 10 バージョン1507 → Windows 7

いずれの場合も、同じ手順でOKでした。

以下、注意事項などのまえおきがちょっと長めです。
まえおき不要、手順のみ知りたい、という場合は こちらのリンク (実際の手順) を利用してください。
※手順そのものは非常に簡単ですが、いくつかの注意が必要です。
※このページの場合、手順そのものより注意事項の方が重要です。

失敗する場合があるので注意する

元のOSに戻す際に「失敗する原因」は別ページに記載しています。

解説ページ

元のOSに戻せる期間

メジャーアップデートした Windows 10 を元に戻せる期間は、Anniversary Update (バージョン1607) 以降、10日に短縮されました。メジャーアップデート後 10日を過ぎると、元のOSに戻せなくなります。
(※バージョン 1507、1511 時代は 30日の猶予があった)

元のOSに戻すのにかかる時間

以下はおおよその目安です。

手元のPCの場合

元に戻すのにかかる時間は「アップグレードにかかった時間の半分か、それより少し長いくらい」を目安にすれば良いと思います。

スポンサー リンク

元に戻す前の準備と注意事項

メジャーアップデートした Windows 10 を元のOSに戻す場合、以下の点に注意し準備を行いましょう。

重要: OSのバックアップをしておく

  • OSを元に戻す場合でも 念のため(Windows10のシステムや大切なファイルなどを) 外付けHDDなどの別メディアにバックアップするようにしましょう。
  • Windows 標準のバックアップ機能は使わず、サードパーティ製のバックアップツールを使うようにしましょう。

元のOSに戻す作業が失敗すると、かなり悲惨な事になる

正しい手順を行っても、完全に元のOSに戻らないケースがある

元に戻さない方が良かった・・・・というケースも発生します。バックアップ重要です。

  • 正しい手順でOSを元に戻し、正常にダウングレードが成功した場合でも、一部のアプリが削除されたままになることがあります。
  • ストレージに ReFSシステム を利用している場合、Windows 10 バージョン 1709にアップデートすると ReFS もバージョンアップします。Windows 10は元のOSに戻せても ReFSのバージョンは戻りません。

USBメモリでメジャーアップデートした場合は注意

注意事項や準備すべき点など、まえおきはここまで。

実際の手順

以下、実際にOSを元のバージョンに戻す手順です。

(重要)UACの設定を確認する

UACの設定が最高レベルになっている場合、元の設定に戻しておきます。
UACの設定を確認、変更する図
▲クリックで拡大
上記の画面は、「コントロールパネル」>「セキュリティとメンテナンス」>「ユーザー アカウント制御の変更」で開く事ができます。

「元のOSに戻すメニュー」を呼び出す

まずは以下の操作を行います。
Windows10を元のOSに戻す手順1枚目
▲クリックで拡大
 1.「スタートボタン」を押す
 2.「設定」メニューを選ぶ

Windows10の設定画面が開きます
Windows10の設定画面
▲クリックで拡大
「更新とセキュリティ」を選択します。

「更新とセキュリティ」画面
前のバージョンのOSに戻す」の「開始する」ボタン
▲クリックで拡大: ※Windows 10 から 8.1へ戻す時の画面

  • 左側のリストから「回復」を選び、
  • 右側のメニュー中段の「前のバージョンの Windows 10に戻す」の項目の「開始する」ボタンを選択すれば、元のOSへ戻す操作画面に進みます。

実際にWindowsを元に戻す手順

ここからの操作手順については、特に迷う所は無いかと思われます。

まず元に戻す理由を聞かれます
元に戻す理由
▲クリックで拡大
どれか一つにチェックを入れて「次へ」をクリックします。

Windows Update に更新プログラムがある場合
Windows Update に更新プログラムがある場合
▲クリックで拡大
※この画面は表示されない場合があります。
Windows Update に更新プログラムがある場合、上図のようなメッセージが表示されます。修正プログラムが配信されている場合、問題が解決できる場合があります。
「行わない」を選択すると、次に進みます。

注意事項が表示されます。
知っておくべき事
▲クリックで拡大 ※Windows 10 から 8.1へ戻す時の画面
一部のアプリの再インストールが必要になったり、最新のWindows10で変更した設定が元のOSでは無効になる場合があります。可能であればシステム全体、少なくともユーザーファイルだけでもバックアップを行っておきましょう。
「次へ」をクリックします。

パスワードの注意点
パスワードの注意点
▲クリックで拡大
パスワードを使ってローカルアカウントでログインしていた場合、元のOSで使っていたパスワードが必要です。
思い出しておきましょう。「次へ」をクリックします。

準備完了
「以前のビルドに復元する」のボタンを押すと、OSを元に戻す作業がはじまる
▲クリックで拡大 ※Windows 10 から 8.1へ戻す時の画面
この画面で「以前のビルドに復元する」のボタンを押すと、OSを元に戻す作業が始まります。

OSが元に戻されている所
OSが元に戻されている所
メジャーアップデートの時と同じく、途中で数回の再起動がかかります。ここまで来れば 基本的に後は見ているだけです。

OSを元に戻した後のWindowsのオススメ設定

Windows10 から 元のOS へ戻した後、「しばらくは 新しいバージョンにメジャーアップデートしたくない」という場合は、以下リンク先の手順で延期設定を行います。

このページの解説は以上です。

サイト内 関連ページ

外部サイト資料 (古い情報)

以下はこのページの初出時 (2015年8月頃) に参考資料として紹介していたリンクです。すでに古くなった情報もありますが、個人的な資料として残しています。