ASUS P9X79 Deluxe + Core i7 3930K環境で、ようやく自分なりのオーバークロック手順の確立。その後も3ヶ月ほど安定しているので、今までのメモ書きをまとめる事に。

※注意:所々で具体的な数値も記載していますが、私のPC環境での数値を元に記載したものです。その辺はあくまでも参考程度に読んでください。

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すっげー長文になりました。
なのでページ内にインデックスとジャンプリストを作成。
 ざっくりした手順・チェック項目
 1. OC Tuner  2.  Ai Suite II
 3. OSの設定   4. ハードウェアのチェック
 5-1. UEFIの設定(CPU・メモリ以外)   5-2. UEFIの設定(基本部分)
 5-3. UEFIの設定(CPU電圧/メモリなど)
 6. ブルースクリーンエラーやKP41病に関して
 7-1. コンセントの電圧をチェック  7-2. もっさりチェック
 8. ストレステストを行ってみる   9.  ベンチマーク実行直前メモ 
 注意事項  あとがき

サイト内 3930K OC関連ページ
 その1  その2  その3  その4
 その5  その6  その7  その8
 その9 (まとめページ)

ざっくりした手順・チェック項目

  1. マザボのOC Tunerを利用する
    • 4.3Ghz程度のOCは、マザーの自動OC機能でサクっと行える。
      • それ以上のOCをしたい場合は、[UEFI各項目] 及び [Windows電源の管理]の微調整が必要。ココから先は簡単にOC出来ない場合が多い。
    • OC設定に時間をかけたくない場合は、ここまでで十分。
      #いろいろ微調整したものの、自動設定と大きく変わらない所に落ち着いた。
      #オート設定に物足りなさを感じる場合は、色々と頑張って見る。
    [4.3Ghz以上にOCしたい /OCするけど省電力機能も有効にしたい]ってな場合のみ、以下「2.~5.」のOSやマザボの色々な項目の調整が必要。
  2. Ai Suite II  TurboV EVOのインストール
    • ASUSマザーに添付されているユーティリティツール。マザーボード上の各種項目をWindows上から調整可能。
      OC設定が煮詰まるまではコレを使うと便利。
    • Vcore他各種電圧設定を微調整しながらひたすらストレステストを繰り返す
    • 最終的にはUEFIに全ての設定を反映させ、Ai Suite II はアンインストールした方が良さげ。
      (Ai Suite II のプロセスが走っていない方がOSは安定する気がする)
    以下、OC時の安定に関わると思われる各項目の解説
  3. OSの設定(Windows電源の管理他)
    • アイドル時に不安定になる場合に有効
    • USB設定-USBのセレクティブサスペンドの設定:無効
      PCI Express-リンク状態の電源管理:無効
      プロセッサの電源管理-最小のプロセッサの状態:50~100%にしてみる
      (C1Eステート有効ならば [最小のプロセッサの状態100%]でもアイドル時クロックダウンしてくれる)
  4. ハードウェアのチェック
    • 最小構成でOCテストする。
      常用OC設定を模索する場合でもUSB機器は取り付けずにテストする事
      (別問題でKP41病が発生する場合あり。問題切り分けが難しくなる)
    • OC前にメモリの相性チェックは入念に行う
    • ケースFANの配線、消費電力量は盲点となりやすいが、意外と重要
  5. UEFIの設定
    • 高クロック作動時の安定を目指す場合、Vcore の管理が一番重要だけど以下項目にも注意を払うこと。
    • 高負荷時 / 中負荷時 / アイドル時、安定に効く項目は違う
      • アイドル時の安定度に効いてる項目
          ・・・・CPU PLL Voltage
        高負荷時の安定度に効いている項目
          ・・・・Vcore / VCCSA
        中途半端な負荷がかかる場合の安定度に効いている項目
          ・・・・VTT / Vdimm / C1E~C7ステート無効
            CPU Voltage Frequency / DRAM Frequency の固定
        ベンチスコアに効果が出る項目(うまく調整すると5~8%スコアが上がる)
          ・・・・Vdimm / VTT / VCCSA 
  6. ブルースクリーンエラーやKP41病に関して
  7. その他
    • コンセントからの電圧供給の安定度確認
      延長ケーブルやコンセントプラグの接触不良も疑って見る
    • もっさりチェックを行う
      ・・・不適切なOC設定を行った場合、OSのレスポンスが悪くなり「もっさりした感じ」になる。まずは定格利用してOSの体感速度を覚えておく。
    • 「これだっ!」っていうセッティングが出来るまではPrime95 を長時間ぶん回す必要ないかも。FFTs 2048K設定で1~2分回しながらチェックした方が効率が良い。長時間回すのは一番最後に。

上記の項目をそれぞれ解説すると以下

1. まずはザックリとOCする。
テキトーにOCしても、それなりに高クロックになる&安定する

自動OC設計
▲ASUSマザーのUEFI画面。矢印部分が自動OCしてくれる「OC Tuner」

ASUS P9X79系のマザーは、自動OC設計がかなり優秀。
(私の入手した個体では)4.3Ghz あたりまでは、[CPU倍率のみ変更してそれ以外全部AUTOな設定]や[マザーの自動OC機能を選択]した場合でも、たいていの環境で安定したOC環境が得られる感じ。

OC設定に時間を食いたくない場合は、ここで辞めにするのも一つの手。
ここから先は本格的な水冷環境を持っていなければ色々難しい世界。
空冷&簡易水冷の場合は、労力に見合うパフォーマンスが得られるとは限らない。

2. Ai Suite IIを起動し、設定をメモする

Ai Suite II TurboV EVO
▲クリックで拡大:  Ai Suite II  TurboV EVO

自動OCが成功したら、Windows上からAi Suite II を起動して各種電圧やDIGI+Power関連の設定がどう変化しているかをメモっておく。

多くのPC環境の場合、この自動OCの結果を元にチョロっと微調整すればそれが安定度や消費電力のバランスが取れたOC環境になる感じ。
また、左下の[Auto Turbo]をクリックしても、自動OCが行われる。ここで「Extreme Tuning」を選択すると、4.6~4.8GhzあたりまでのOCも可能。

さらにOCしたい場合

さらにそれ以上のオーバークロックをしたい場合には、[Vcore][VTT][VCCSA]この3つの電圧設定にくわえ、各種省電力機能の調整が非常に重要になる感じ。
これが結構難しい。

  ・いくら電圧を盛っても安定しないぞ?
  ・アイドル中が不安定。フリーズ多発
  ・OCしたら、軽い作業でもモッサリする。
  ・ストレステストを完走したのに、常用していると不安定
上記のような症状が出た場合や高クロックで安定しない場合は、以下の項目から心当たりがありそうな部分をチェックしてみて下さい。

あと、注意事項として・・・空冷・簡易水冷マシンの場合、本格水冷やっている人の設定をマネしない事(CPUやマザーが焼けます)

 

3.OS(Windows7)の設定 (電源の管理オプション)

4.4Ghz以上にオーバークロックした際に、
  1. 軽い負荷をかけただけでフリーズ
  2. アイドル中にフリーズする
  3. スリープからの復帰でコケる
これらの症状が出る場合は、上記[Windowsの電源管理]があやしい。
(このページ下段のCステート関連やメモリ相性などで改善する場合もあり。)

おまけ:特殊な例としては「壁紙のシャッフルを無効にしておく」という情報をネットで拾った。OC設定が安定しない頃は、これも多少は効果があった。しかし根本的な解決にはならなかった。(UEFI各項目の調整が上手く行けば、壁紙シャッフルで問題は発生しない)

4. ハードウェア構成のチェック

5-1.BIOS(UEFI)の設定(CPU・メモリ以外)

UEFIの設定項目で、まずはCステート関連をチェック。
オーバークロックして不安定になる場合は、まずはC1E/C3/C6/C7 全部Disableにして安定度の確認するのがオススメ。
各種ストレステストで安定を確認してから、徐々に緩めていく。

注意:以下、具体的な数値が記載してある部分は、あくまでも「ウチのPC環境ではこうやると上手く行きました」ってな内容。全ての環境でこうなるとは限りません。

おまけ: Cステート関連

C0 通常動作状態:OSなどでアプリケーションなどが実行されている
C1E : halt 命令の実行によりCPU コアのクロックが止まる
C2 : CPUコアに加えバスのクロックも停止
C3: Deep Sleep:クロック生成機も停止させる
C4: Deeper Sleep:Vcc(CPUへの供給電圧)を低減
C6: Deeper Power Down: コア毎8KBのSRAMへI/Oレベルの電圧を供給
   それ以外は停止
CPU PLL Voltage:
   Phase Locked Loop回路(PLL IC)への電圧。
   システムバスクロックを生成するPLL ICへの供給電圧の設定

5-2.BIOS(UEFI)の設定(基本部分)

4.4GHz以上にOCしたい場合は、[Vcore][VTT][VCCSA]をチョイ盛りして、各種省電力機能も全部切ってスタートするのが無難な感じ。
BCLKも変更したい場合はメモリをゆるゆるにしておく。

P9X79-UEFI

5-3.BIOS(UEFI)の設定(CPU電圧/メモリなど)

4.7~5.0Ghzを目指すメモ

 

6.ブルースクリーンエラーやKP41病に関して

7-1.コンセントの電圧をチェック

出来る事ならば、コンセントからの電力供給が安定しているかどうか?もチェックする。

7-2. もっさりチェックを行う

私のPC環境の場合、(OC設定が未完成な頃は)4.5Ghz以上にOCすると「ストレステストは通ってもアイドル時にフリーズする状態」が続きました。

経験上、高クロック時のアイドル状態でフリーズする場合は、ブラウジング/ファイル操作/テキスト入力などの軽い作業が「なにか引っかかるような」感じになります。
Pentium4の時代に良く使われた「もっさり」という表現がピッタリな感じ。

とりあえず「もっさりしているな」と感じたら
 1. Windows上の[電源の管理]から各種省電力機能を無効にする
 2. UEFI上で各種Cステートを無効にする
 3. メモリ周波数/タイミングを緩めてみる
 4. CPU Voltage Frequency / DRAM Frequency を固定して見る
上記あたりを実行してみる。

この「もっさり」が良くわからない場合は、Core i7を定格作動させて通常操作がどれくらいサクサクなのかを体感的に覚えておく。「OCしたら軽い操作に引っかかりを感じるようになった」場合は、色々と危険信号が出ている事になります。

8. ストレステストを行ってみる

Vcore電圧が足りているかのチェックは Prime95が、
アンコア/メモリ部分の電圧が足りているかのチェックはLinpackやゲーム系ベンチが、
様々な負荷のパターンを試すにはOCCTが便利。
目的に応じて使い分ける。

UEFI上で大まかな設定を施し、ストレステストを無事完走するかチェックしつつ、 Ai Suite II  TurboV EVO上で少しずつ電圧を下げチェックしていくのが楽。
(注意:最終的にはUEFIに全ての設定を反映させ、Ai Suite II はアンインストールした方が良さげ。Ai Suite II のプロセスが走っていない方がOSは安定する(気がする))

86fps時の各種電圧
▲TurboV EVO
ストレステスト完走したら、ここから電圧微調整して再テストをくり返す。
このTurboV EVO、数年前のモノとは違いかなりアテにできる。
  ・Vcore電圧は7~8段階上下させても大丈夫。
  ・Vcore以外の各種電圧も4~5段階上下させても大丈夫。
  ・BIOS上からセッティングした際とほぼ同じ結果になった。
  ・DIGI Power関連を変更でも不安定になる感じは無し。

ストレステストの我流Tips

 

9. その他:ベンチマーク実行直前メモ

 

注意事項

このページは、あくまでも私一個人が手元のPC環境(マザーASUS P9X79 Deluxe)にてOC耐性をチェックするのに用いた手順です。また私はSandy Bridge系CPUの特性についてあまり熟知していません。
紹介している手順の中には、不要なものや、意味の無い項目もあるかも知れません。また、私のPC環境固有の現象もあると思います。

そして、CPU のオーバークロックはそれなりに危険な行為であり、CPU及びその他の部品の寿命が短くなったり、故障の原因となる恐れがあります。マネしてPCがぶっ壊れる、またはWindowsが起動しなくなる、他様々な不具合が発生しても当サイトは責任を持ちませんので宜しくです。

あとがき

途中、KP41 病の発症があったり ケースFANの制御に問題があったり、散々でした(^_^;
Sandy Bridge系のOCは、省電力機能との戦いですなあ。
一発芸ならばCステートを全部切ればそれなりにサクッと設定を詰められますが、常用を考えた場合は凄く難しいです。

常用OCのセッティング出しは、Core i7以前なら2~3日で、Core i7 920マシンの頃は1週間で終了したのですが・・・3930Kマシンでは2ヶ月半もかかっちゃいました。たった数年でCPUはもの凄く複雑に進化していますねえ。

サイト内関連ページ (その1~その4は駄文)