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私が所有している3930K石限定ですが、オーバークロックする際の電圧設定表を作ったので公開。他の石にそのままこの表を流用出来る可能性はほぼゼロですが、何かの参考になれば良いかなと思います。

この表を作成した時のザックリした手順もページ内で公開。
細かい手順は次回更新時に行う予定。

3930K OC電圧設定表(自分の環境用)

自分のPC環境でのOC電圧設定表を作ってみた感じは以下
3930K OC電圧設定表
 縦軸:Vcore(V) / 横軸:CPU周波数
黄色のラインがPrime95 が6時間安定して作動する電圧。
(※4.5、4.6GHzと4.8Ghz以降はテストしていない。予想した数値)


設定を詰めるともう少し滑らかな曲線になる・・・かな?なんかイビツな曲線です(^_^;
特に3.8~4.0GHzと4.3GHz以降の曲線が、別物な感じです。
前者と後者ではDIGI+PowerやVTTなどの設定が違うので、電源フェーズやLLCを増やすとVcoreに必要な電圧がそのぶん増えちゃう仕様なのかも知れない(勝手な予想)

 

上グラフを表にしてみる
CPU倍率CPU周波数Prime95実行時の最大電圧(CPU-Z読み)
5分通った
10分以内に落ちた
1時間通った or
1スレッド落ちた
6時間通った電圧
x383.8Ghz1.128V1.144V1.160V
x404.0Ghz1.184V1.200V1.216V
x434.3Ghz1.256V1.272V1.288V (注意:補足あり)
x444.4Ghz1.285V1.300V1.320V
x454.5Ghz1.320V1.336V1.352V
x464.6Ghz1.368V1.384V1.400V
x474.7Ghz1.424V1.438V1.452V
x484.8Ghz1.515V
x494.9Ghz1.590V
x505.0Ghz1.680V

赤字部分は実際テストは行っていない予想数値。黒字の電圧はテスト済み。
 5GHzで回すには、多分1.7V近い電圧が必要。無理。
 4.8GHzはCPU温度が80℃超える。テスト中止。
(注意:補足あり)箇所・・・4.3GHz Vcore1.288V のPrime95テストは2回行い、
 一度は5時間ちょっとで落ちている。この表の電圧設定は結構ギリギリ。
 常用するにはもう1~2段階電圧を盛る必要がある。

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その他の設定項目
PC自作板OCスレのテンプレ的に書いて見る
■CPU : i7-3930K
■ロット : 3134B501T
■産地 : Costa Rica
■店舗 : パソコン工房
■CPUFAN : CWCH80
■グリス : AS-05
■電源 : SS-850KM
■M/B : ASUS P9X79 Deluxe
■BIOS : 0906
■動作クロック : 3.8GHz~4.7GHz、上表参照
■BCLK : 100.0MHz
■CPU倍率 : x38~x47、
上表参照
■Vcore :
上表参照
■CPU PLL : 1.800V
   LLC他、DIGI+ Power・・・全部AUTO
   Additional Turbo V : +0.060V
   Long Power Limit : 250W
■メモリ : CMZ8GX3M2A 1600C9 2セット  計4枚

■Vdimm : (x38-x40)1.500V  / (x43-x47)1.515V
■VCSSA:(x38-x40)0.8900V  / (x43-x44)0.910V  /(x45-x47)0.925V

■VTT: (x38-x40)1.0500V  / (x43-x47)1.0750V
■DRAM Frequency : 800MHz (DDR3-1600)
■DRAM Timing : 9-9-9-24 2T 
■HTの有無 : 有
■ケース : HAF 912 Advanced
■負荷テスト : Prime95 x64 v26.6 10分 / 1~2時間 / 6時間
■CPU温度: 4.3GHz時最大57℃ / 4.7GHz時最大 74℃
(室温15℃)
■OS : Windows7 Pro x64 SP1
その他:x43以上でC6/C7無効、x45以上でC3無効、x47でC1E無効
忍法帖?なんか去年の年末ころからずっと書き込めない(´・ω・`)

 

上記の表・グラフを作った時の手順

細かい手順は次回更新時に記載。まずはザックリと。

  1. メモリはゆるゆるに設定しておく。VTT、VCCSAはちょっとだけ盛っておく。
    OSとBIOSの省電力機能は切っておく。
    (BCLK 100MHz固定の場合は、x48あたりまではメモリ緩める必要性は低いかも?)
  2. Vcore設定はOffsetを使わず、Manualで指定。LLCは基本Highに設定。
    LLC以外のDIGI+ PowerはAUTOのままでOK。
    各CPU作動周波数にて、Prime95を実行。CPU-Z読みのVcoreを記録。
      a. 10分通過すればOK → Vcoreを一段階下げる。
      b. 1スレッドだけ落ちた場合→「4.」のグラフに流用する
      c. 5分以内にBSODしたらNG。→「3.」のグラフに記録する
    上記ルール[a.~c.]を閾値にしてVcoreを記録、グラフ化していく。
  3. 「2.」で記録したグラフがある程度キレイな曲線になる事を確認する
    (凸凹なグラフになった場合はVTT/VCCSAの設定を見直し、テストやり直し)
    (ある程度グラフの形が見えてきたら、突出した数値は丸めてOK。
     5~10分で落ちるVcoreのレンジはかなり広い)
  4. 「2.」で作成したグラフを基に、そこから2~4段ほどVcoreを盛ってみる
    → Prime95が1時間以上持つようになるはず。
      または 5~20分で 1スレッドだけ落ちる感じになるはず。
  5. 「4.」でテストしたVcoreで、再びグラフを作成する。
    不自然に凸凹した数値がある場合は再テストする(今度は数値を丸めたらダメ)
  6. 「5.」で作成した電圧表から、3~4段階(0.015~0.020V)ほどVcoreを盛ると、大抵の場合はPrime95が6時間は持つ。
      ・持たない場合は、VTT、VCCSAの再調整してみる。
      ・さらにメモリタイミングを緩めてみる。
      ・これでダメならVcoreをもう一段階 盛ってみる
      ・4.7GhzにてPrime95実行時、CPU温度74℃を記録(室温15℃)。この辺が限界だなぁと言う事で、テスト終了。
  7. 上記「1.~6.」でグラフ作成は終了。
    あとは、Linpackがある程度(私の場合は20分)走ればOKとする。Linpackが20分通らない場合はVTT/VCCSA/メモリタイミングなどの見直しを行う。

ウチの石の場合、4.4~4.5Ghzあたりに何か壁がある感じ。それ以上の高クロックで(アイドル時も高負荷時も)安定作動させるには、各種省電力設定をOFFにしないとダメな感じです。
でもそこを突破しちゃえば、CPUの冷却性能に余裕がある限りはOC出来そうな気配。
ネット上の情報を読み漁っていると、4.7~4.8GHz辺りでもサクっとOCできちゃう人も(一握りながら)いらっしゃるようで、その辺は石の当たり外れか、メモリの相性なのか、各種電圧の設定しだいなのか・・・まだまだ検証不足。

また、ウチの石は4.8Ghz突破するには他にも何やら色々と調整が必要な感じ。でもCPU温度が80℃を超えちゃう&マシン全体の消費電力が400W越えちゃうのでOCテストはこの辺で終了です。

あとがき

過度なオーバークロックテストはこの辺で終了して、ワットパフォーマンス的に効果の高い4.3GHzあたりで常用しようかな、と思っていますが、ここに来て再びアイドル時のフリーズ現象が頻発('Α`)

2月16日~2月18日の寒波で、朝の室温が6~7℃。
この室温でコールドブートすると確実にOS起動後1~2分でフリーズします。。。
前の晩にスリープさせておけば、室温が極端に低くても復帰後安定しています。

CPU PLL Voltageあたりを少し盛ると解決するんじゃないかな・・・?と予測して検証を開始しましたが、お部屋とPCが暖まっちゃうとフリーズの再現性は全くなし。電源&マザーのコンデンサが本気出せていないだけだとすると、(こういう現象の起きない高品質な製品を選んだつもりなので)ちょっと悲しいぞ。。。

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