ASUS P6~P7シリーズ やAsRock Z68~X79マシンで「CPUTIN・AUXTINの温度が異様に高く計測される」現象についての体験談メモ。
多くの場合、対応していないモニタリングツールを利用している事が原因であり、(いきなりシャットダウンしてしまう等の不具合が発生しない限りは)そんなに気にする必要は無いようです。

以下のマザーで良くある現象みたい
  ・ASUS P8Z68
  ・ASUS P9X79
  ・ASUS P8Z77
  ・ASUS Rampage
  ・ASRock X79
  ・ASRock Z77
  ・ASRock Z68
20分ほどネット上の情報を流し読みしただけなので、もう少し存在しているかも。
また、BIOS更新でほぼ発生しなくなるマザーもあるようです。

私のPC環境の場合:画像1
SYSTINやAUXTINの温度も127℃とか
CPUTIN・AUXTINが127℃を記録する。
SYSTINも100℃以上を記録する。
PCアイドル中、何かのキッカケでドーンと温度が上がる。

私のPC環境の場合:画像2
CPUTINは100℃以上
▲クリックで拡大
CPUTINの表示が逆になっているっぽい。
PCをコールドブートした直後はCPUTINは100℃以上(計測したのは1月中旬)。CPUに負荷をかけると、この数値は低くなって行く。

私のPC環境の場合:画像3
CPU負荷時の温度の図
▲クリックで拡大
CPUTIN アイドル時: 70~80℃
CPUTIN 高負荷時: 50~55℃
アイドル時の温度が高く、負荷時に低くなる。挙動が全く逆です。

スポンサー リンク

これは、よくある事みたい

私の場合、当時はKP41病にも悩んでいたので、何かOC設定にミスがあると思い色々と設定を微調整を繰り返していました。しかし・・・
 ・KP41病克服・・・・モニタリングツールの温度異常は収まらず
 ・モニタリングツールのアップデートを行う・・・改善されず
 ・PCケース内に温度センサーを設置・・・高温異常は検知されない
 ・PCショップの(OC経験豊富な)店員さんに相談・・・「ああ、最近のマザーでは良くありますねえ。作動に異常が無い限りは気にしなくて良いですよ

とまあ、これは良くある事みたいで、モニタリングツールが誤った情報を読んでいるだけの場合が殆どの様です。不安は残りますが「ツールが対応していない」と思って諦めましょう(^_^;

間違って「別の何か」を読み取っているのか、センサーの信号を解釈出来ない為なのか、(恐らくですが)その辺りが理由です。

私は結構不安だったのでPC内部に温度センサーを取り付けて計測して見たのですが、心配するような温度上昇はありませんでした。
温度センサー参考画像
ファンコンと新ケースファン
▲クリックで拡大:(赤白のリード線が温度センサー)
こんなコトしてPC内のアチコチの温度を計測していました。
計測にはFANコン 風サーバー ブラック KS01-BKを利用。

同様の症状に悩んでいる人リンク

日本語のページでは
 価格.com - 『CPUの温度』 ASUS P8H67-V REV 3.0 のクチコミ掲示板が、
海外のページでは
 Rampage IV Extreme X79 , CPUTIN 127ºc and shutting down
参考になります。

とりあえず、Hardware MonitorのCPUTINはアテにしない

これらの症状に悩まされる場合は、別のモニタリングツールを利用するのが賢明。
(参考: PC の状態をモニタリングできるフリーソフトを3種類紹介)
Sandy/Ivy 系のCPUを利用している場合は、OpenHardwareMonitorあたりがお勧めになるかと思います。

また、SYSTIN / AUXTIN / CPUTIN などのモニタリングは行わないよう、ツールの設定を変更する。センサー付きのベンチマークテスト(例:OCCT)を行う際は、これらの数値を無視する設定にしておかないと、誤判定でベンチマークソフトが終了してしまうので注意。

Cステート有効にしてOCする場合は注意

ここまでは「よくある事だ気にするな」と書いてきましたが、Cステートを有効にしたままOCする場合は注意が必要。

アイドル時にSYSTINがジワジワと70~80℃まで上がって行く時はガチ。
いきなりPCがシャットダウンするような現象が起きている時もヤバイ。
本当にマザー内のドコかで温度上昇が起きているようです。

SYSTINが78℃
▲クリックで拡大
Cステート有効にして3930KのOC設定を「ブルースクリーンが発生する/しないのギリギリの電圧」で詰めている時だけ発生しました。C3ステート有効にして4.6GHz以上にOCすると多発します。

この時は PC内(DIGI+のヒートシンク)に貼り付けた温度センサーも異常な数値を示し、CPU FANがMAXで回転します。放っておくと1~2分でPCがリセットされました。CPUかマザーが設計限界値を超える所まで発熱したようです。

KP41病発生時は、他の項目にも注意

また、USB機器やHDD・SSDとの相性問題でKP41病が出る場合は注意。
メモリ 凄い数値
▲クリックで拡大
スリープ復帰時やハードを見失うタイミングで非常に大きな負荷がかかり
[CPU DRAM Power]や[CPU Package]に異常な数値が現れます。
(この現象を体験した時の記事(駄文))
こういう状態を長期間放置していると故障の原因になるので、これらは早急に原因を取り除く必要が出てきます。

まとめ

とりあえず、定格運用している場合やほどほどのOC設定で楽しんでいる分には「CPUTINの異常は良くある事だ、気にするな」ってヤツです。
ただしOCを頑張り過ぎてBSoDギリギリの設定を施している場合は、モニタリングツールの表示通り異常な状態になっている可能性が大きいので注意です。

あとがき

実はこの記事、4~5ヶ月前に書いて放ったらかしにしていたボツ原稿です(^_^;
最近になり「この現象に悩む人が結構いるんだなぁ~」て実感する事が多くなってきたので「やっぱ掲載しようかな」と思い立ち、色々と手直しして公開。