注意

 


 

以下、このページの本文です。

我が家のP9X79 Deluxeマシン、なんとかKP41病を完全克服できた感じです。

ウチのPCで発生していた不具合は以下。
  1. スリープ復帰に失敗する
  2. CPUアイドル時に突如フリーズする
  3. めちゃめちゃ寒い日に発生するフリーズ、スリープ失敗
  4. 安定していた環境が突然不安定に・・・謎のBSoD
  5. 中途半端にCPU負荷をかけている時にBSoDする

上記5点、これらは全く別の原因でKP41エラーが発生していました。
完全解決に1ヶ月半かかりました。当初は2~3日で特定するつもりだったけど・・・全ての原因が分かってみると「数日で特定する」とか無理ですわ(^_^;

サイト内関連ページ
 ・パソコンが風邪ひいたので更新お休み
 ・Kernel-Power 41問題と対策メモ
 ・Kernel-Power 41病 その後
 ・メモリタイミングの設定とx264の変換速度 (KP41対策込み)
 ・KP41 病 対策その後2(解決!) このページ
 ・「Windows7マシンがなんとなく不調」な場合の解決方法をリストアップ
 ・KP41病 対策:私のPC環境で効果のあった対策の簡略まとめページ
 ・KP41病かな?と思った場合のチェックポイント

(自作PC向けの)一般的な対策は[Kernel-Power 41問題と対策メモ]に記載しています。
以下では、私のPC環境でのKP41病の対処方法を記載しています。
※注意:(BTO・メーカー製PC・ノートPCなど、BIOSの設定項目が少ないPCの場合は「カテゴリ:KP41病を疑うな」内の手順を試すほうが早く解決します。)

スリープ復帰失敗のKP41病の原因

USB3.0コネクタに「セルフパワー付きのUSB2.0ハブ」を付けてたのが原因。
 ・ハブに接続したUSB機器は正常に作動していた事で発見が遅れた。
 ・そこそこ安定作動している様に見えたので気が付かなかった。
 ・USBハブをUSB2.0のポートに繋ぎ直したらスリープ復帰でコケなくなった。

アイドル時にBSoDするKP41病の原因

CPU PLL Voltage をチョイ盛り(1.80V→1.81V程度)にする事で解決した。
3930Kマシン購入当初は、4.5~4.7GHzまでOCするとアイドル時がもの凄く不安定になり常用は無理と判断していたが、これもCPU PLL Voltageのチョイ盛りで解決。

なんだかんだで現在は
 CPU PLL Voltage: 1.84375V
まで昇圧しています。
しかし消費電力や発熱は定格(1.80V)の頃と全く変わらない。4.5GHz以上にOCした時は安定した分だけ発熱量が下がっている感じ。
とりあえず様子見しながら1.82V程度まで下げる予定。

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寒い日に発生するKP41病の原因

コンデンサの低温特性による出力不足(サイト内関連ページ)と、コンセントからの電力供給不足がダブルで効いている感じ。

  • KP41病の発症を機にテスターを購入。現在コンセントから供給される電圧を定期的に測定しています。どうやら普段は100~105Vの電圧が供給されているようです。
  • しかし、超寒い日にエアコン2台 + コタツ1台 + IHクッキングヒーター(合計8KW)利用すると、コンセントからの供給電圧は93~95V位まで低下していました。このレベルになると、4.3GHzまでOCした3930KマシンではKP41エラーが大発生してしまい、まともにPCが動かせません。
    • UPS電源を利用する事で、この問題はウソのようになくなりました。
    • (余談)
      我が家のブレーカーは50Aで落ちるはずなのにキャパオーバーでも落ちない不思議。なんでだろうと家の配線を調べたらIH ヒーターはブレーカーが別でした(^_^;
    • まあ何にしろ家の中で40A近辺まで電力を使う季節や時間帯は、PCに400W前後の消費電力がかかる処理はさせないほうが良さそう。

ちょっと前までは安定していたのに・・・謎のBSoD現象の原因

これは以前の記事(Kernel-Power 41病 その後)で書いた通り、コンセントの接触不良が原因でした。PCのコンセントを抜き刺しを何度か繰り返していると、メチャメチャ調子が悪くなる時や、逆に超安定する事があります。

これは延長コードを新調し、さらに接点復活剤を利用する事で、この不調からはほぼ脱出する事が出来ました。

中途半端な負荷でBSoDするKP41病の原因

(注: この項目はハイエンドなマザーボードでしか調整できない項目です)
メモリ電圧やメモコン周りの調整で解決
CPU Voltage Frequency、DRAM Frequency の固定が結構効いた。(特にDRAM Frequency 固定が有効だった)

  • Vdimm: 1.500V → 1.540V
    メモリ電圧を昇圧させる事で、ほぼ全てのアプリで作動中のBSoDが無くなった。
    Avisynth + x264で動画変換する時は(メモリ昇圧だけでは)まれにBSoD発生。
    (CPU負荷の変動が激しいとBSoDが発生すると予測)
    • 参考情報: メモリ温度(ファンコンセンサーを貼り付けて測定)はPrime95を30分ほど実行して(26.5℃→ 27.8℃)と少しだけ温度上昇。
      気にならないレベルなのでNo problem。
  • Avisynth + x264 のBSoD回避は以下
    DIGI+ Power関連の設定項目を、チョイ盛り及び周波数固定した。
    • CPU LLC: High
      CPU Current Capability: 140%
      VCCSA LLC: Extreme
      VCCSA Current Capability: 110%
      CPU Voltage Frequency: Manual ・・・・ 400Khz
      CPU Power Duty: T.Probe
      CPU Power Phase Control: Extreme
      DRAM Current: 110%
      DRAM Frequency: 400Khz
      DRAM Phase: Extreme
    上記のような設定にする事で軽~中負荷時にブルースクリーンが発生するような事は無くなった。また、今までメモリAB-CD間で3℃前後の温度差があったのが、1℃前後に収まるようになった(全体的に温度が少し下がった)。CPU、マザボ、VRM温度に変化なし。消費電力も変化なし。
  • CPU Voltage Frequency、DRAM Frequency の注意点
    Core i7 3930Kを4.2~4.4GHzで作動させた場合、
     ・CPU Voltage Frequency を360以下、または420以上にすると不安定。
     ・DRAM Frequencyは400以外では不安定
    高すぎても低すぎてもダメみたい。
  • ちなみにCPU Voltage、DRAM Frequency を固定するとベンチスコアはAUTO時と比較して0.3~0.5%ほど落ちる。メモリ温度も少し下がった事だし、これは安定性と引き換えだと思って諦める事にする。
     (その後メモリタイミングを9-9-9-24-1Tにしたら設定がハマった。DRAM Frequency固定時より2%くらいベンチスコアが上がった。※DRAM Frequency固定時は0.5%位しか上昇しなかった)

その他:エクスプローラーの不調とUSB機器

KP41病とは関係無いけれど、USBマウスを新調したらエクスプローラーを開く際のレスポンスの悪さが解消した。
また、「PC板 Windows7 不具合報告スレ Part 4」
 http://toro.2ch.net/test/read.cgi/win/1319304651/538-570
にて、USBキーボードがKP41エラーの原因と思われる報告もあり。

最終的にはマウスやキーボードですら疑う必要が出てくるかも。。。

あとがき: 解決するのに時間がかかった最大の原因

USB3.0コネクタに「セルフパワー付きのUSB2.0ハブ」を接続する事がKP41エラーの原因になると気が付かなかった事。

最初にKP41病が発生した日(2月18日頃の非常に寒い日。恐らくこの時はコンデンサの低温特性と電力不足の二つの要因でPCが不安定になっていた)、アレコレと原因を調べている間にUSB機器の接続を色々と変更していました。
この時、[セルフパワー付きのUSB2.0ハブ]をUSB3.0コネクタに接続した方が安定すると錯覚してしまったのが最大の敗因でした。そこから約1ヶ月の間、私のPCの「KP41エラーの中で最大の要因」を無視したまま、対処方法を模索していたのでした(^_^;

サイト内関連ページ
 ・パソコンが風邪ひいたので更新お休み
 ・Kernel-Power 41問題と対策メモ
 ・Kernel-Power 41病 その後
 ・メモリタイミングの設定とx264の変換速度 (KP41対策込み)
 ・KP41 病 対策その後2(解決!) このページ
 ・「Windows7マシンがなんとなく不調」な場合の解決方法をリストアップ
 ・KP41病 対策:私のPC環境で効果のあった対策の簡略まとめページ

追記:「アイドル時のフリーズ」の参考リンク

PC自作板/【GIGABYTE】GA-P67シリーズ統合スレ2【LGA1155】に参考になりそうな記述を見つけたので、該当箇所を転載。
(P67世代の古い情報ですが、色々参考に出来ました。)
URL: http://2chnull.info/r/jisaku/1296323565/

80:Socket774:2011/02/01(火) 09:17:31 ID:YatpZdb7 >>78
OCによるアイドルフリーズの原因はこの機能をBIOS無効で基本的にならなくなる
Turbo Boost
CPU Enhanced Halt (C1E)
C3/C6 State Support
CPU EIST Function
倍率変わったり電圧が自動で変動すると不安定になって落ちる。
フルパワーで電圧動いてるベンチの間はこれに相当しないのでフリーズはしない
だがCPUを低電圧モードにしたり積極的に倍率下げる機能が有効のままOCすると、BIOS設定関係なく必要電圧が下がりOCクロック動作に必要な電圧が下がってBSoDかフリーズする
50倍としてのOC設定で5GHz動作完了したときのコツとして、
CPU PLL
1.840~1.9v以下で問題ない(基本的にAUTOにしておくことオススメする)
vtt
最大1.35v以下までにすること(コツとしてvdimmと0.5vまでの範囲差にする 上げすぎると逆に不安定になる)
うちでは1.16vまでにしている
vdimm
4.2GHzまではデフォルトの(AUTO)または 1.540v ~ 1.580v
4.5GHz~ 1.6~最大1.65vまで(盛りすぎるとvttまで引き上がってしまうため最悪CPUが燃える)
クロックノーマルの動作のまま使用しているメモリでvttとvdimmでOCCTかPrime95でテストする
完了するとそれが最大OCの基本設定のベースメモリ動作になるのでCPUPLLとCPU以外の電圧変動は不要になる
そこからCPUの電圧を盛っていくって感じで5GHz~5.3GHzまで個体によるが設定可能になる
にしてもマザー交換になりそうだからメンドクサくて困るなぁ・・・ 

ウチのPCの場合メモ
「アイドル時のフリーズ」というより、「やや高めの中途半端な負荷時(x264+Avisynth)」に効果絶大だった。さらに付け加えると、vttとvdimmの最適値を探すよりCPU Voltage FrequencyとDRAM Frequencyの最適値を探す方が効果的だった。
追記終わり