ちょっと間が空きましたが、CANON EF24-105 F4L IS II をレンタルで借りて遊んでみた記録の続きです。
※前のページ
GH4に EF24-105 F4L IS II を付けてみた所
▲クリックで拡大
このページでは、CANON EF24-105 F4L IS II+Speed Booster+GH4で撮影した際の画質について個人的な感想を記録しています。2年前から愛用している EF 24-85 F3.5-4.5 との比較も含んでいます。
※関連ページ
画質についてざっくりまとめ
- 撮影したデータ全体をモニタに写すと、今まで試した (m4/3純正以外の) ズームレンズの中では一番描写が良かった。さすがLレンズと思うような描写になっている。
- ファインダーを覗いてMFアシストで拡大してみても、描写の良さは凄くよく分かる。
- でも・・・・
- ファインダーを覗いて見えてた時の解像感が撮影データに反映されていない。
- 撮影データをピクセル等倍に拡大すると EF 24-85 F3.5-4.5 とそんなに変わらない
- 「現在所有しているズームレンズと単焦点レンズの中間くらいの画質になるかも・・・・」と期待していたけれど、「現在所有しているズームレンズよりチョット上」くらいの画質だった。
EF24-105 F4Lは、Lレンズとしてはあんまり画質の良くないレンズ、というレビューをよく見ますが、その通りな感じでした。十分高画質じゃん?と思えるような、でももうチョット頑張って映してくれよ!と思うような、ギリギリの微妙なラインですね、これ。評価に困るレンズです(^_^;
画質について: 全体
自然風景の撮影ではjpg撮って出しでも LUMIX 12-35 F2.8より良く映る(というか好みの写りになってくれる)。モニタに全画面表示した時に、一瞬でこの絵を気に入ってしまった。
▲クリックで拡大(横960pxに縮小したデータ)
EF24-105 F4L IS II 開放で撮影
※以下、レンズ名の記載がない場合は全てEF24-105 F4L IS II 開放で撮影してます。
- 純正レンズを使うとカメラ内プロファイルが適切に画像処理してくれる。なので LUMIX 12-35 F2.8 ではガッツリとシャープネス処理され、葉っぱのエッジが強く立つ。
- しかしjpg圧縮ではこれが災いし、エッジがギラギラしちゃったり、細部が微妙に破綻したりして、ぱっと見は問題ないが何だか見苦しい印象があった。
- EF24-150 F4のデータは必要以上にシャープ化されないためか、葉っぱのエッジは適度にスムースであり、圧縮に余裕があるため、細部の破綻がない絵になった。
- 逆に言うと、画面全体にワシャワシャと草木が写っていない被写体や、中央以外に針のように細い被写体が写っていない限りはLUMIX12-35 F2.8の方が良く映る。
そして空がすげえ青く写る。
▲クリックで拡大(横800pxに縮小したデータ)
NFD35-105 F3.5で遊ぶ時も感じるけど、このレンズも空がすげえ青く写る。
針葉樹(杉?)の部分のアップ
▲EF24-105 F4L IS II/35mm F4.0: ピクセル等倍
針葉樹の葉っぱはこれくらいの感じで写る。
色収差
ワイド端開放で撮影していると、5~10枚に1枚くらいの割合で画面中央付近でも比較的大きな色収差が確認された。たまに発現するってコトは手振れ補正の悪影響かな?
▲24mm F4.0: ピクセル等倍
- jpg撮って出しの場合ある程度 (というか殆ど) 補正されている。
未補正のRAWでなければココまで酷い事にはならない。
※RAW現像の際、明瞭度を上げ過ぎるとどのレンズでも発生しやすい現象なのでそこは間違えないコト>自分 - 全ての写真がこうなるワケではない。
- この写真の場合、手前の雑草にピント合わせている。手振れ補正ON、かつフォーカスが外れている等、何かしらの条件が重なると発生する感じ。
RAW現像する場合は (自分で好きなレベルでシャープ化できたり、収差補正したりjpgの圧縮率を指定できるので) 全体を見た場合は明確な違いは無かった。