前回更新の続き。2015年6月頃に書いたストック記事。
結構おもしろいネタなので早めに公開するつもりだったのに、なんか忘れていました。

GH4の動画撮影時、輝度レベル16-255で撮影したデータにスーパーホワイトがある事は以前ネットで読んで知っていた (サイト内関連ページ)けれど、GM5で動画撮影した場合にもスーパーホワイトが存在しているみたいです。

こんな感じの舞台をGH2/GM5/GH4で撮影
撮影サンプル
画面左上部の女性にスポットが当たり、白トビギリギリの状態になっています。
しかしこれ以上露出をマイナスに振ると、舞台下段の人たちがよく見えなくなってしまう。撮影が難しい状況です。
この写真のYC波形をチェックしてみます。

補足(おことわり)

Premiere Pro CCの2015年版は、YC波形が異様に見難いですね(^_^;
以下で掲載しているYC波形データはかなり分かりにくいモノになっています。

2014年版を使っていた頃はもっと視覚的で分かりやすい表示だったのですが・・・

以下本文

GH4 -2.0EV で撮影した場合のYC波形
GH4
上の画像でギリギリ白トビしてる方のGH4のデータ。
輝度レベル110までに収まっているので、補正で諧調がギリギリ復活します。

GM5 -2.66EVのYC波形
GM5
こちらも輝度レベル110まで諧調が残っています。
補正すればある程度見れるレベルに修正できます。

GM5での撮影設定には、GH4のような輝度レベル設定はありません。
普通のAVCHDプログレッシブ60Pモードで行っています。
特別なセッッティングはしていません。

GH2 -2.66EV
GH2
残念ながら輝度レベル100までしかデータが残っていないようです。
白トビしちゃっている部分は、後から補正しても、飛んだデータは復旧できません。
そして暗いほうも、輝度レベル0に近い所までデータがあります。
Premiere Proは自動で16-235の範囲に納めてくれるようですが、編集ソフトによってはチョット注意ですね。

その他

GH4とGM5には、「輝度信号0以下」にも「なにか変な信号」があるんだよなあ・・・と心配になり検索してみた所、以下のページを発見。

camerakun.info DMC-GH4 導入記 Vol. 4 輝度レンジ

Premiereでは、「0-255」の素材に対してフルレンジからリミテッドレンジへの圧縮が行われています。

少し専門的な内容ですが、図2の赤丸・青丸部分(信号の構成要素の範囲を示す縦線の、最大値と最小値)に注目してみます。「0-255」では、ぴったり0%~100%に収まっています。

しかし「16-235」は100%を超える信号と0%を下回る信号が、「16-255」は0%を下回る信号がわずかながら含まれていることがわかります。これらは信号のオーバーシュート・アンダーシュートと考えられます。このことからも、MOVファイルの0(8)~255(8)の範囲を、レンジ変換無しで扱われていると推測できます。

なんか良く分からないけど、アンダーシュートが発生しているみたいです。
そしてPremiere ProでGH4/GM5の動画ファイルを読み込む場合は、100%を超える信号と0%を下回る信号が含まれる事に対し、特に心配する必要は無いみたいです。