2015.07.10:序盤の文章構成の修正。

GH4の動画撮影で、「輝度レベル16-255」で撮影する人が多いのは何故なのか?の疑問が解けたので、メモ更新です。

今回ゲットした情報

私は動画撮影時によく白トビさせちゃう人なので、この「輝度レベル16-255」で どれくらい白トビを復活させる事ができるのか、非常に気になります。早速テストしてみました。

 

テスト撮影画像
テスト撮影の切り抜き画像
▲白トビ発生で一番困る状況を擬似的に再現。
私の場合、舞台撮影する事が多い。「舞台の端っこでサイドスポットやピンライトを受ける人」を撮影すると、本当に白トビが酷いのだ。
被写体をフレームの中心に捉えればカメラの自動露出が働くのだけど、三脚固定撮影で舞台全体を撮っている場合は、こういう状況が良く発生してしまうのだ。

撮影データの解析

GH4の16-255で撮影した お人形のアップ
お人形のアップ
意図的に、ちょっとだけ白トビを起こした状態に露出をあわせてみました。

この映像をAdobe Premiere Proに読み込んで、YC波形を表示してみます。
YC波形を表示
おお、本当だ。
輝度レベル100の上にも、潰れていないデータがありますねえ。
Maxは110 IREくらい・・・ですね。

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輝度の上限を93~91%程度にしてみます
輝度レベル変更
RGBカーブ、ルミナンスカーブ、輝度調整、何を使ってもOKっぽいです。

補正後
補正後
輝度レベルを100 IRE以下に圧縮できました。

補正後の映像
補正後のお人形のアップ
おお、白トビしていた部分のデータが復元してますね!

比較画像
マウスカーソルをホバーすると、画像が切り替わります。
SmartDeinterlace
マウスオン・・・補正前、撮って出しの状態。
マウスオフ・・・輝度レベルを100以内に補正したもの。
撮って出しのファイルを再生してるだけでは気が付きませんが、ハイライト部分にはこれだけの情報が隠れていました。

この設定ならば、(ほんの僅かですが)白トビしたデータも補正できますね。

参考リンク

GH4 の輝度レベル設定の目安の覚書|映像製作Sense Of Light<センスオブライト>
一部抜粋
「16-255 もっともハイライトが残る。いわゆるスーパーホワイトがある。……編集でスーパーホワイトを100%内に収めることで圧縮でき情報も戻ってくるので、撮って出しでない限りオススメの設定。」

課題は まだまだ多い

ステージ撮影時の白トビ問題は、これで少しは前進したかなあ・・・と思いつつも、まだまだ課題は多いです。
再現時の画像
実際にステージ撮影している時の照明変化をシミュレートしながら同じ状況を再現すると、こんな感じになりました。

色々とカメラの設定を弄ってみますが、「三脚固定・カメラのオートで全て撮ろう」と思った場合は、結局「露出補正を-2.66~-3.0EV」あたりにしておかないと上手く撮れない感じです。ただ、こんな露出で撮ると、普通に照明が当たっている時は暗くなりすぎてしまい、後からメッチャ補正を頑張ってもすごく残念な仕上がりになっちゃうのですよね(^_^;
輝度レベルのお話を知った事でそれなりに収穫はありましたが、私の場合、まだまだ白トビは解消しない感じです。

そもそも、こういう状況を含んだ撮影を、「三脚固定・カメラのオートで全て上手く撮ろう」ってのが間違いかもしれません(^_^;

あとがき

GH4で動画撮影してて、ブログや掲示板で設定公開している人は、揃いも揃って皆「輝度レベル16-255」を使っているのは何故なんだろう?
自分でチェックする限りでは「16-235」や「0-255」を選んだ方がダイナミックをレンジ広く収録できる(気がする)んだよなあ・・・?なんて思っていましたが、、、

みなさん再生チェックだけでなく、編集ソフト内で輝度レベルのチェックもされていたんですね。これは勉強になりました。