2017.06.09:「追記2」を記載
2014.11.03: ネット上の情報、コメント欄の情報、自分の体験談などを追記
2014.08.19: 初出
このページは、本当に今更ですが、パナソニックのデジカメ LUMIX GH1(2009年発売) GH2(2010年発売)をメインにしたお話です。
そしてデジカメで動画を長時間撮影する際に発生する、SDカードの記録エラーについてのメモです。SDカードの性能とか、発熱の問題とか、他のカメラでも発生する問題だと思うので、今後の自分に向けて何か参考になるんじゃないかとメモを残しておきます。
以下、すげー今さらのような情報ですが、興味のある方はご一読を。
(このページには続き「ハック済みGH2/GH1がフリーズしてしまう現象メモ」があります)
まえおき
- 以下のお話は、3台のGH1で長時間(2時間前後)をした際に発生するSDカード書き込みエラーについての事例。
- 私の経験に基づくものではなく、知人の経験談。
(自分の経験談も追記しました) - 3人からのGH1ユーザーのお話を聞けたが、いずれも微妙に症状が違う。
(その他の事例も追記しました)
長時間撮影時のSDカードの書き込みエラーに関する情報は、ネット上では有意義な情報を集めるのが難しく、知人(GH1ユーザー)に相談。そしたらGH1ユーザーをもう2人発見。ここ7~8年は一緒に遊ぶ機会が無かった&私自身が一眼カメラに興味が無かっため、全く気が付かなかった(^_^;)
GH1/GH2での長時間撮影
- まずはネットで拾った話
- 100Mbps Max Latitude Patch V2を適用したGH1のお話
- 常に暗い状況下では、AVCHDのビットレートは非常に低い状態になる。(エラーになりやすい?)注意。
- 720p SHモードは、10秒以上「真っ暗な状況」を撮影する場合、録画をストップさせるかも知れない。
- 1080p FHDモードなら、真っ暗闇でも撮影が続く。
- GH2ハック済み (EOS Vanilla Patchを適用)
- 暗い状況で撮影し、ISOが1250以上に増加した時、エラーで止まる
- 24Pシネマモード(Hモード)で、シャッタースピードを手動で増加させた時(1/1000以上にするとクラッシュ)
- 100Mbps Max Latitude Patch V2を適用したGH1のお話
- 知人1人目:ハック済みGH1所有者の話
- カメラの状態
Hack STALBE版利用。 - 1920x1080 24fps(シネマ)モードを愛用。
- 長時間撮影何も問題なし。 44MbpsのフルHDでも問題なし。
※44Mbpsで 4GBを超えるスパニング撮影はしないとの事。 - SDカードは良い物を使え
(SanDisk Extreme Pro SDXC UHS-I カードなど)
- 通常のClass10カードは44Mbpsモードは無理。
書き込み速度が足りず、エラーが出る。 - ハック済みGH1/GH2は、無理矢理Iフレームの間隔を詰めている場合が多いので、通常の45Mbps録画と一緒に考えてはいけない。最大瞬間風速はClass10を超える場合あり。
- 通常のClass10カードは44Mbpsモードは無理。
- ライブの撮影をするなら
「クリエイティブ動画のMモードは使うな」
- 逆光やフラッシュなどの演出が入ると、全てマニュアルで撮影している場合は、なぜか機材がハングするらしい。(電池抜き差ししなければ復旧しない・撮影データが飛んでる場合もあり)
- torture testをパスした設定でも、Mモードで逆光・フラッシュ演出は落ちる。
- 想定外に激しく光量が変化すると、センサーまたは処理エンジンに過剰な負荷がかかる感じ?
- オススメはクリエイティブ動画Aモード。Mモードの時のようなハングは(今の所)経験していない。
- カメラの状態
- 2人目:通常のGH1所有者の話その1
- カメラの状態
ファームウェアの適用なし。購入時のまま利用 - SDカードは通常のClass10を利用
・2009年頃の1万5千円の品
・最近はClass10の中で一番安いモノを買う
・カードは結構使い込んでいる - 1280x720モードを愛用。
長時間撮影は1280x720 Lモードのみ安定。
他はエラーで止まる可能性が高い。 - 1280x720 Hモードは、固定撮影でも5~6回に一度、途中で止まる
(そしてごく稀にデータが飛んでいる) - 1280x720 Lモードでも、連続オートフォーカスとズームを多用していると「カードが高熱になったため撮影を中断します」的なメッセージが出て止まる。(データが飛ぶことは無し)
- カメラの状態
- 3人目:通常のGH1所有者の話その2
- カメラの状態
ファームウェアの適用なし。購入時のまま利用 - SDカードはClass6~10の比較的安価なものを利用
・比較的頻繁にカードを買い足し
(お気に入りの撮影はSDカードにそのまま残す)
・複数のSDカードで同様の現象が発生 - 1280x720 Lモードを愛用。
- 動画の試し撮りがNG。
- SDカードをフォーマットした直後、1回目の撮影は意図した時間の最後まで安定して撮影できる。
- 試し撮り(5~20秒くらいの作動テスト)や連続撮影すると2回目以降の撮影はかなりの確率でエラーがでる。
- 撮影中にエラーが出なくても、PCに取り込む際にエラーが発生する場合もある。
- 長時間撮影する際、大事な場面では連続撮影するな。撮影終了の度にカメラのスイッチを切る事。念を入れる場合は、バッテリーの抜き差しも行う事。
- 何度も書き込んだSDカード、写真データの混在したSDカードで複数回連続撮影するとエラーが出やすい。
- 今まで「バッテリーの抜き差し直後」の動画撮影でエラーは無いとの事
- (私の感想) これはバッファが詰まった状態で撮影再開がアカンという事だろうか・・・?
- (私の感想2) Gopro HERO3(初代)ユーザーの私は、本撮影前に試し撮り(5~20秒くらいの作動テスト)を行うクセが付いているが、カメラによってはやらないほうが良いらしい。
- カメラの状態
- (追記)4人目:コメント欄からの情報提供(GH1/GH2ユーザー)
- カメラの状態
GH1/GH2共にHack済み - SDカードの状態
安物のClass10、ただし撮影前に毎回フォーマット - 長時間撮影は1280x720モードを愛用。
- FHD(1920X1080)モードでは1時間10分を超えた撮影に成功したことがない
- GH1/GH2共にダメ
- ファームを元に戻してもダメ
- 24Pもそれ以外も全部ダメ
- カメラの状態
追記: 自分の体験をメモ
- GH1(ハックなし)の場合
- 1280x720 (Lモード)を利用。
SDカードは書き込み速度20~30MB/Sのちょっと高めのClass10を利用。
撮影前にフォーマットを行う。
クリエイティブ動画SモードまたはAiモードを利用。
舞台撮影がメイン(1時間~2時間連続撮影) - 長時間撮影の直前に5~20秒の試し撮りを行っても、エラーの発生は無い。
- 10秒以上の暗転でエラーなし(10回以上OK)
- フラッシュ、逆光でエラー発生なし(10回以上OK)
- ISOが1250以上に増加してもエラーなし
(恐らく、常にISO1600以上) - 2時間以上の長回し&ズーム多用、オートフォーカス多用は「カードが高熱になったため撮影を中断します」的なメッセージでエラー発生する場合があった。
- 1280x720 (Lモード)を利用。
- GH2(ハックあり。17Mbps→20Mbps程度の軽いハック)
- 1280x720(SH)、1920x1080(HBR)を主に利用
クリエイティブ動画Sモードを利用
SDカードは
SanDisk Extreme Pro(95MB/S) 64GB (国内正規品)
Gigastone SDXC-I U1 Ultra Pro 128GB (ECC内蔵)
でテスト
舞台撮影がメイン(1時間~2時間連続撮影) - 今の所、エラーで撮影が止まった経験なし。
- FHDモード、HBRモードで1時間10分以上で撮影が止まる現象は発生しない。
- 10秒以上の暗転のエラーなし(10回以上OK)
- フラッシュ、逆光でエラー発生はなし(5回以上OK)(ただし控え目なフラッシュ&逆光だった)
- ISO1250以上に増加してもエラーなし(2回)
(ステージが暗く、撮影中常にISO1600以上だった)
- 1280x720(SH)、1920x1080(HBR)を主に利用
- GH3の場合
- AVCHD Progressive(1920x1080 60P)を利用
- SDカードはTranscend SDXCカード 64GB
Class10 UHS-I対応を利用 - 今の所問題が発生した事は無い。
追記2(2017.06.09)
2014年9月頃にメモしたものが今更出てきたので追記
当時のメモ
1枚のSDカードで複数回の動画撮影をする場合、「撮影モード」と「画質設定」は、固定しておく。
※撮影モード・・・・1080 30i とか 720 60Pとか選択する項目
※画質設定・・・・SH、Sなどを選択する項目
GH1用もしくはGH2用に書いたメモなのだけど、どちらに向けて書いたのか不明。
これを守らなかった場合、どういうトラブルが起きるのかも覚えていない。
何のために残したメモなのかすら覚えていないのでけど、念のためこのページにも記載。
推測
撮影失敗の頻度やタイミングが、各人であまりに違うので、色々と細かい利用方法を聞いていたら、SDカードの運用方法が大きく違いました。
- 長時間撮影が殆ど失敗しないパターン
・高速なSDカードを利用している
・長時間動画撮影時は、余分なデータ(写真など)を入れていない
・可能な限り、フォーマット直後のSDカードを使っている - 長時間撮影をよく失敗するパターン
・古いSDカードを利用し続けている
・SDカードを新調する場合でも、Class10の一番安いカードを選択
・フォーマットはなるべくしない
・1枚のSDカードで写真と動画を共用。写真の割合が高い。
お気に入りの写真・動画を残して、あとは消去していく。
(フラグメントが多そう) - その他
・カメラ内のバッファに撮影データが残っている内に次の撮影を開始するとエラーが出やすい?
その他
ズーム操作を多用したり、AFで焦点移動しまくると意外に高熱になりやすいってのは、私の手持ち機材だとLX7がそんな感じ。その他の機種でも発生するかな?
あと、やっぱSDカードは一定の記録回数、または高温下の利用で結構劣化するみたいですねえ。うちのGoPro用MicroSDカードも、最初に購入した2枚は既にボロボロで、大事な撮影には使えない状態になっています(^_^;
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