2016.11.11: リンク切れの修正

GH4で動画を撮る際、フォトスタイルはNaturalにすべきか、CineLikeDにすべきか、の答えが自分の中でなかなか決まらなくて悶絶中・・・というお話です。

はじめに

室内ショットでNaturalとCineLikeDを撮り比べ

とりあえず、あれこれと色んな被写体を撮り比べてみて、自分の中で一番「なるほどなあ」と感じたのは以下の(非常に粗末な)ショットでした。

CineD -5/-5/-5/0/0 (他はデフォルト/同じ条件)
CineD
▲クリックで拡大

NAT -5/-5/-5/0/0 (他はデフォルト/同じ条件)
CineD
▲クリックで拡大

上記の画像でチェックする所

YC成分の比較画像
マウスカーソルをホバーすると、画像が切り替わります。
SmartDeinterlace
マウスオン・・・CineD撮影データのYC波形
マウスオフ・・・NAT撮影データのYC波形

なるほど、CineLikeDは、輝度・彩度ともに中央部分に圧縮して、ハイライトやシャドウ部分の諧調が多めになるようなガンマカーブを描くようになっているのですね。

色々テストしてみた感じでは
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超ローライトで撮り比べ

CineD -5/-5/-5/0/0 (SS30、他はデフォルト)
▲CineD -5/-5/-5/0/0 (SS30、他はデフォルト)
NAT -5/-5/-5/0/0 (SS30、他はデフォルト)
▲NAT -5/-5/-5/0/0 (SS30、他はデフォルト)

CineD -5/-5/-5/0/0 (SS60、ハイライトシャドウ+2/-2、Ped+10)
▲CineD -5/-5/-5/0/0 (SS60、ハイライトシャドウ+2/-2、Ped+10)
NAT -5/-5/-5/0/0 (SS60、ハイライトシャドウ+2/-2、Ped+10)
▲NAT -5/-5/-5/0/0 (SS60、ハイライトシャドウ+2/-2、Ped+10)

正直、このレベルの暗さで撮影すると、フォトスタイルのガンマカーブとは無関係にバリバリ増感されているらしく、NATとCineDで諧調表現に殆ど違いが無い感じです。まあ、じっくり目を凝らせば違いはあるけれど、YC成分を見るとポスト処理で有意に働くようなデータは残っていない感じです。

YC成分の比較画像
マウスカーソルをホバーすると、画像が切り替わります。
YC成分の比較画像
マウスオン・・・CineD撮影データのYC波形
マウスオフ・・・NAT撮影データのYC波形

とりあえず、こんな状況でもCineDはNATより少しだけコントラストを低めに出し、シャドウ部分の諧調はCineDの方が残っていますが、絶対的に光量が足りない場合は同じような結果になるようです。

中間部分の諧調はNATの方が残っているかな?
けど、この暗さは「写っていればOK」の暗さなので、この差を元にどっちを選ぶか決めるのはナンセンスだと感じました。

また、前回更新の白トビチェックの場合
テスト撮影の切り抜き画像
こういう状況で白トビする・しないギリギリの明るさの時はCineLikeDの方が有利なのですが、実際の撮影中は、カメラはフレームの中央および全体の明るさを判断して露出補正するので、結果的にどのフォトスタイルを選択してもポスト補正不可能な白トビが発生してしまいます。

CineDで色が転ぶ件

ここまでの撮影データを色々比較した感じでは、私個人の感想としてはCineLikeDで撮影すると少し青に転ぶと感じました。

CineLikeDの設定や色調について: 外部サイト参考情報

ネット上では「オレンジが強く出る」とか「黄色が強く出る」という情報が強いけど・・・なんで?と思い、手元で色々な条件で撮影してみた所、ホワイトバランス4000KB辺りを境に、色温度が低いと青に転びやすく、色温度が高いと黄色に転びやすいのかな・・・? と感じました。
(まだ検証回数が少なく、現時点ではかなりあてずっぽうな推測です)

次回へ続く。