2016.09.20: ImgBurnのリンクが切れていたので修正
ブルーレイ素材の動画を
「x264で再圧縮して再びブルーレイ化したい」
この時、なぜだか上手く変換できない場合がある・・・。
この、上手くいかない場合
・ドコに原因があるのか?
・どうやったら上手く変換できるのか?
をメモしたページです。
(私の知識が古いため、情報の一部は古いモノになります)
インストールするもの
最低限必要なものの、ダウンロードリンクと概要- MPC-HC
(どのように再生されるかをチェックするため。)
(自前でコーデックを内包しているVLCやGOMではチェックできない) - AviSynth 2.5.8
(動画のサイズや色空間を指定する) - DGAVCDec
(h.264形式の動画のインデックスファイルを作成する) - Simple x264 Launcher
(x264形式で動画を変換・圧縮する)
(x264で圧縮する際にとても便利) - AviUtl または VirtualDub APNG Modなど
*.avs(AviSynthのファイル)を読み込み、確認できるツールなら何でも良い。 - tsmuxer
(圧縮した動画を音声とMUXする、オーサリングする) - ImgBurn
(オーサリングしたファイルをBD-Rに焼く)
(isoが焼けるソフトなら何でも良い)
各ツールの、インストール時の注意点
今回は、細かい手順の解説はありません。
インストール時の注意点など、要点のみ記述。
- MPC-HC
特に注意点なし。インストーラーの指示通りにインストールしておけばOK - AviSynthの注意点
注意するのは以下の一点
▲クリックで拡大
どのフォルダにダウンロードしたか、キチンと覚えておく
(後でプラグインの登録が必要) - DGAVCDecの注意点
任意のフォルダに設置すればOK。
(重要)「DGAVCDecode.dll」をAviSynthのPluginsフォルダにコピーしておく。
▲クリックで拡大 - Simple x264 Launcher
起動時にVapoursynthとPython3.3のインストールを促されるが・・・・
▲クリックで拡大
これらが無くてもSimple x264 Launcherは作動する。メッセージは無視して「Close」や「Disable this ...」を選択しても支障はない。 - AviUtl や、VirtualDub APNG Mod など
特に注意点なし。
(最近のAviUtlはプラグイン無しでもavsが開けるらしい) - tsmuxer
任意のフォルダに設置すればOK。 - ImgBurn
日本語インストーラー付属。悪質なアドウェアが混入している事が多いので、慎重にインストールする事。
▲ダウンロード先や時期により、同梱されるアドウェアは変わっていきます。(具体的な手順ページ)←のように指示に従い数回クリックしていけばOKです。
インストール時の注意事項おわり。
以下、圧縮する際の具体的な手順です。
元動画のファイル形式をチェック
動画再生ソフトMPC-HCで、変換前の素材動画を再生し、どのようにPCに認識されているかをチェックする。(再生中にプロパティを確認する)
チェックポイント
・動画のフォーマット・・・(ブルーレイビデオとして認識されているか)
・動画のサイズ・・・・(1920x1080 または 1280x720)
・色空間 ・・・・(YUV 4:2:0 または YV12/8bit/BT.709)
・フレームレート・・・・(23.976、29.97、59.54/プログレッシブ)
これらの条件を満たしている場合は、その動画はSimple x264 Launcherで直接変換しても、ほとんど問題は出ない。
しかし例えば上図の様に、「フレームレート=Variable」と認識されてしまった場合は、通常の方法では正しく変換できない。
この場合、「DGAVCDec +AviSynth」で動画を読み込み、正しい情報をセットしなおさなければならない。
(もしくは、正しい情報を取得できるコーデックとスプリッタを導入する必要がある)
注意:これらの情報を正常に取得できても、正しく変換できない場合もあります。
(ちょっと原因がわかりません。。。)
その他の原因
http://forum.doom9.org/showthread.php?t=144140&page=51
1年以上前の情報ですが、FFMS2(Ver2.17.3.0) にソース素材のフレームレートを正しく認識しないバグがある、との事です。
Simple x264 Launcher(というかその内部にあるFFMS2)の直接読み込みに、過度の期待をしない方が良さそうです。
正しい情報を取得するためには
Simple x264 Launcherで正しい情報を取得できない動画ファイルは、一旦AviSynthで読み込み、情報を正しくセットし直します。
(これは、手動で動画の再生情報を指定しなおす、という意味です)
(今ではAviSynthより高機能なVapoursynthというフロントエンドがありますが、導入方法がかなり面倒なので、このページでの解説は断念しました)
M2TSファイルをAviSynthで読み込むためには、DGAVCDecを利用します。