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2020.06.13: リンク切れのチェック

2018.07.25:
 あちこちリンク切れしてたので修正
 AviSynth 2.6 + x264_launcher で読み込みできない追記
2012.11.13: 誤字脱字などの修正
2009.09.09: AviSynthでDGIndexの.d2vファイルが上手く読み込めない場合追記
2008.09.07: 初出


DVD や地デジTSファイルなどの Mpeg2 データをAviSynth 経由で読み込み可能にするためにインデックスファイルを生成するツール DGIndex(DGMPGDec) の紹介。

DVD を avi に変換する際、私は長い間 DVD2AVI と云うツールを使用していましたが、地デジ等デジタル放送や Mpeg2 形式のブルーレイの対応していません。DGIndex であれば、これら TS / M2TS 形式のファイルでもインデックス化が可能になります。

DGIndex起動画面
▲DGIndex。DVD2AVIの後継ソフトという事で見た目、使用感共に全く違和感なし。
DVD2AVIを使用していた人なら迷うことなく移行できます。初めて使う人もAviUtl、AviSynth等を使っていれば簡単に使いこなせるエンコードツールです。

DGIndexの特徴

DGIndexは以下の特徴を持ったフリーソフトです。

DGIndexのダウンロード

※このページで紹介しているツールは、公式サイト・日本語化ファイルの配布サイトいずれも閉鎖しています。

DGIndexのインストール

DGIndexはダウンロードしたファイルを解凍すればそのまま使用できますが、少しばかり注意が必要。

以下レジストリの確認とAviSynthを使用する場合はプラグイン登録が必須です。

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レジストリの確認

DGIndexは初回起動時、レジストリを書き換えます。DGIndexフォルダを移動させたりして作動がおかしくなった場合は、 レジストリエディタを起動して以下のキー値を削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\VFPlugin\DGIndex

レジストリ削除
▲DGIndexのレジストリ削除。
ちなみにレジストリエディタの起動方法は、「ファイル名を指定して実行」から「regedit」と入力して行います。

AviSynthのプラグイン登録

DGIndexで作成した中間ファイルは、最新のAviUtliならそのまま読み込めますが、AviSynthはDGDecode.dllへのパスを通してやらないと読み込む事が出来ません。

AviSynthのプラグインフォルダにDGDecode.dllをコピーしてやるか、avsファイル内でDGDecode.dllへパスを通してやる必要があります。

DLLファイル移動
AviSynth Wiki:DGVfapi.vfpを読んで、DGDecode.dll以外にもDGVfapi.vfp、DGIndex.exeもAviSynthプラグインフォルダにコピーしました。

三つともコピーする必要は無いかもしれないけど、念の為。
これでDGIndexを使う準備が出来ました。
(ここまでで利用できない方は、このページ下段の追記を読んでみて下さい。MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inをインストールする必要があるかもしれません)

前準備はここまで。以下、DGIndex(DGMPGDec)の使い方です。

DGIndexの使い方1:普通のDVDビデオの読み込み

一般的なDVDビデオの読み込み、中間ファイル作成はDVD2AVIと同様の手順で行えますので、過去に紹介した「DVDをaviに変換する為のフリーツールDVD2AVIの使い方」と云うエントリを参照してください。

DGIndexの使い方2:デジタル放送、.tsファイルの読み込み

地デジ等デジタル放送を録画した.tsファイルを読み込み中間ファイルを作成する場合は、以下の手順で行います。

  1. DGIndexのVFAPIプラグイン
    ▲まずDGIndexを最初に起動したら「VFAPIプラグイン」にチェックが入っているか確認。
    チェックが入っていなければ、上記レジストリ登録が上手く行っていません。
  2. DGIndexファイル読み込み
    ▲メニューバー「ファイル」≫「開く」より、変換したいファイルを選択します
  3. ファイル追加
    ▲動画ファイルを追加したい場合は「追加」ボタン、1本だけでOKな場合は「OK」ボタンを押します
  4. PIDの検出
    ▲地デジ放送.tsファイルの場合、「ストリーム」≫「PIDの検出:PAT/PMT」をクリック。
    PIDファイルを指定する作業が必要になります。
    PIDのセット
    ▲このような画面が現れますので、映像、音声、PCRそれぞれの項目を選択し、セットを行います。地デジ録画ファイルではこの作業を行わないとその後の抽出作業が上手く進行しません。

    ここまでの作業でTSファイルの読み込みは終了です。
    ここから出力の指定を行います

  5. 映像、音声の指定
    ▲次に映像、音声の指定を行いますが、以前紹介したDVD2AVIとほぼ同じ手順で進めるため、そちらを参照の事。
  6. プロジェクトの保存
    ▲「プロジェクトの保存」を選んで中間ファイルの出力を行う。
    2時間くらいの地デジTSファイルも4~5分で出力できる。

 

プロジェクトファイル
▲出来上がった中間ファイル(.d2v)と音声ファイル(.aac)

.d2vファイルは最新のAviUtlなら直読み可能、VirtualDubならばAviSynth経由(MPEG2Sourceを使用)で読み込み可能。

.aacファイルには音ズレ情報が記載されているので(今回の場合DELAY -388msと表示されている部分)変換した動画と結合する際にこの数値分音をずらしてやれば基本的に音ズレする事はない。

デジタル放送の音声の扱い

デジタル放送の.aac音声は番組の切り替えやCM時にチャンネル数が変わったり、とにかく複雑なのでそのままavi動画にMUXすると再生できなかったり、他形式に変換するにしても音ズレが発生し易い。

今の所
  VLCを使用して無圧縮PCM  ≫  Lameやffmpegを使用してmp3やac3に変換
と云う作業で音ズレの発生は当方では確認出来ないが、VLCも万能では無いようで、そのうち別方法も試す予定。

AviSynth 2.6 + x264_launcher で読み込みできない (2018.07.25追記)

AviSynth 2.6 + x264_launcher などの組み合わせで 動画を読み込み変換したい場合、AviSynth の プラグイン FFmpegSource2.0 (ffms2.dll) が 必要 (かもしれない。この現象はうちの環境だけかも?)

AviSynthでDGIndexの.d2vファイルが上手く読み込めない(2009.09.09追記)

MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inをインストールしてみましょう。DGIndexは初回起動時に自動でVFAPIに登録される筈ですが何故か登録されない場合があるようです。

当環境(Windows7 x64)では、当初すんなり動いていましたが、DXVA関連の再生フィルタやスプリッタを追加していくとVFAPIが全滅。DGIndexの再インストールのみではVFAPIの関連付けは上手く行きません。

MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inのインストール方法

解凍したファイルの中のm2vconf.exeを起動。「決定」ボタンを押せばOKです。
(m2vconf.exeとm2v.vfpは必ず同じフォルダ内にある事)
通常は設定を弄る必要はありません。詳しくは上記リンク先の解説を読んでみて下さい。