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2017.07.14: 古くなった情報をこのページに移動。

2017.07.12: 手順の再チェック。手順に変更なし。
2017.06.30:「対策1. いくつかの更新プログラムを手動でインストールする」を修正。
2017.06.14: 手順の再確認。6月の月例配信にあわせ内容を更新。
2017.05.17: 手順の再確認。5月オプション配信にあわせ内容を更新。
2017.05.10: 手順の再確認。ページ内容に変更なし。
2017.04.12: 手順の再確認。4月分の定例更新にあわせ内容を更新
2017.03.15: 手順の再確認。ページ内容に変更なし。
2017.03.09: Microsoftの手順ページ追加
2017.01.11: 手順の再確認。2016年9月以降 同じ手順で対処可能。
2016.12.15: 対策1と対策2の順序入れ替え。古くなった情報の更新
2016.10.08: 2度目の大幅改定
2016.02.25: 大幅改定 (2016年4月あたりから効果が薄くなった)
2015.09.10: 初出


Windows7のWindows Updateが終わらない、遅い、進まない問題の解決方法に、2016年10月から2017年6月の間に掲載していた内容です。資料として残しています。

2016.10.08~2017.07.13 掲載分

Windows7で発生する「Windows Updateが終わらない、遅い、進まない問題」の原因や、解決方法を紹介したページです。

このページの内容

このページでは、大きく分けて4つの対策を紹介しています。

いずれも通常の更新方法でWindows Updateを利用しているWindows 7で、「Windows Updateの『更新プログラムを確認しています』が終わらなくなった」場合に効果のある手順です。

対策1. いくつかの更新プログラムを手動でインストールする

※注: 2017年6月現在、この対策は効果が薄いかも?。(対策その2にすすむ)

数か月 Windows Updateを行っていない・・・・という場合、「特定のKBを先に手動でインストールする」という方法が有効な場合もあります。
※2017年6月頃から、これが原因で更新の確認に2~3時間かかる、という問題は解消されているようです。

KB先入れテスト時の記録 (テスト実施日2017.06.30)

更新の確認が4~5分で終わった
▲クリックで拡大

Windows 7 クリーンインストール状態での検証

特定KB先入れなし・・・・ 7~8分で更新の確認終了
特定KB先入れあり・・・・ 1~2分で更新の確認終了

とりあえず 特定KBの先入れで「更新の確認」を早く終わらせる事は可能ですが、手間を考えるとその差はわずかでした。Windows Update Clientを含んだKBの先入れは、今後は不要になるかもしれません。

サイト内関連

Windows 7/8.1の「更新プログラムを確認しています」が終わらない問題、もう特定KBを先入れしなくても大丈夫かも

1-1. ダウンロードする更新プログラム

2017年6月30日時点、この項目は後回しにしてもOK。(対策その2にすすむ)

※Microsoftの資料(2017.03.09追記)

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1-2. win32k.sys が含まれている更新プログラム

※ この項目は、2016年11月以降は効果のなくなった手順です。

  • 2016年10月9日時点では、win32k.sys が含まれている 最新 の更新プログラムは KB3185911 です。
    • Windows Update Client の最新版を含め、Windows10 関連の更新プログラムをインストールしたくない場合、このKBの先入れが ほぼ必須になっています。
    • この更新プログラムを利用する場合は、ニッチなPCゲーマーの環境構築さんのWindowsUpdateで入れなくても良いKBリストを参考にして下さい。
    • Vistaの場合、このwin32k.sys が含まれている最新の更新プログラムの手動インストールが効果が高いようです。

1-3. 注意:手動インストールができない場合

「更新プログラムを確認しています」の状態が続いている場合、更新プログラムの手動インストールもできない場合があります。
この場合、Windows Updateを手動で停止させてから、手動インストールを行います。

手動インストールを行う手順(別ページ詳細版)

手動インストールの手順ざっくり紹介

「対策 1.」はここまでです。
数ヶ月Windows Updateをしていなかった場合などでは、ここまでの対処方法で十分に効果が出る場合があります。

対策2. ディスククリーンアップを行う (重要)

PCのメンテナンスを数か月行っていない場合に有効です。

ディスククリーンアップの画面
ディスククリーンアップの画面
▲クリックで拡大
「エラー報告ファイル」や「Windows Updateのクリーンアップ」に大量に不要データが貯まっている場合に効果があります。


  • 過去に「更新プログラムの確認」で30分以上待たされた経験がある場合や、PCのメンテナンスを数か月怠っている場合は、不要なファイルが大量に貯まっています。
  • 特に「更新プログラムの確認」で2時間以上待たされた後などでは、エラーログが10GB以上に膨れ上がっている場合があります。
    • 更新の確認に2時間かかった後のディスククリーンアップ
      「システムによってキューされたエラー報告ファイル」は12.4GB
      ▲クリックで拡大
      「システムによってキューされたエラー報告ファイル」は12.4GB
      • この「エラー報告ファイル」は、「対策3.」で紹介するトラブルシューティングツールなどがWindowsのエラー原因を確認するために利用したりします。
      • 「エラー報告ファイル」は「対策3.」が終わるまでは残しておいた方が良いかもしれません。
      • ただし ここに10GBものファイルが残っていると「対策3.」のツール実行には非常に長い時間がかかります。
      • ケースバイケースですが、「対策3-3」のバッチファイル作成できる人ならば削除がおすすめかと思います。
  • ディスククリーンアップ後は、PC再起動する (重要)
    • ディスククリーンアップを行い、PC再起動した時の画面
      「更新の確認」が終わらない問題が発生した後にディスククリーンアップを行い、PC再起動
      ▲クリックで拡大
      「ディスククリーンアップ(システムファイルのクリーンアップ)」で削除するファイルの中には、PC を再起動しなければ、完全に消去できないファイルが含まれています。

「対策2.」はここまで。

「Windowsのシステム」や、「Windows Update コンポーネント」と呼ばれるシステムファイルが正常な場合であれば、上記の手順だけでも「更新プログラムを確認しています」は1~2 分程度で終わるようになります。
通常は、ここまでの手順でも十分効果的です。

以下、「対策3.」以降はシステムの異常を修正するための手順です。

対策3. Windows システムの異常を修復する

「対策1.」と「対策2.」を行っても、まだ30分以上「更新プログラムを確認しています」が終わらない場合、Windows Updateのシステムに不具合が発生しているかもしれません。
以下の手順を実行し、システムの状態確認と、修正を行います。

3-1.Windows標準のトラブルシューティングツールを利用する

Windows7には、標準でWindows Updateのトラブルシューティングツールが付属しています。また、Microsoftから新たにWindows Update の不具合を修正するツールも配布されています。

 

以下、ざっくりとした手順紹介。
(Windows標準のトラブルシューティングツールのみ)
「更新プログラムを確認しています」が終わらない場合の対策2-1
▲クリックで拡大
コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム > アクションセンタートラブルシューティング の順に開いていくと、「Windows Updateで問題を解決する」という項目が現れるので、それを実行します。

実行後
トラブルシューティングが実行される
▲クリックで拡大
エラーが解消された場合、このような画面になります。
エラーが発見された場合、次の項目を試します。
(※エラーが発見されない場合でも、念のため、次の項目を実施します)

  • 注意
    「対策1. ディスククリーンアップ」で「システムによってキューされたエラー報告ファイル」を削除した場合、このツールの効果は低くなります。
  • Microsoftから新たに配布された Windows Update の不具合を修正するツールについては こちら のページで手順を紹介しています。

3-2. コンポーネントリセットツールを利用する (重要)

※このツールの公開は終了した模様です。

「Windows Update コンポーネント」に異常が発生していないかの確認と修正には、以下のツールを利用します。Windows Updateを途中でキャンセルしたり、再起動中の「更新プログラムを適用しています」で強制的にPCをリセットしてしまった場合などで効果があります。

  • ダウンロード
    Windows Update のコンポーネントをリセットする方法(Microsoft)
  • ツール実行手順解説
    Windows updateのコンポーネントリセットツールを試す
  • 以下、ツール利用方法を簡潔に記載しておきます。
  • ツールの起動
    トラブルシューティング ツールの起動
    ▲クリックで拡大
    ※画像はWindows8.1のものです
     Windows 7でも同様に診断・修復可能です。
  • 診断および修復完了
    コンポーネントをリセットツール
    ▲クリックで拡大
    ※画像はWindows7のもの
    赤いX印が出た場合、ツールを繰り返し実行してみます。
  • 注意
    ツール実行後はWindows Updateの履歴などが、全てリセットされる場合があります。
    Windows Updateの履歴なども、全てリセット
    ▲クリックで拡大
    かなり強力なツールなので、ある程度の覚悟を持って実行しましょう。
  • 注意事項
    • 「対策1. ディスククリーンアップ」で「システムによってキューされたエラー報告ファイル」を削除した場合、このツールでは全てのエラーを検出できない場合があります。

エラーが消えない場合、ツールを2~3度実行してみます。
まだエラーが消えない場合は、次項「3-3」のコマンドラインを試し、もう一度この「3-2」のツールを実行してみます。
それでもエラーが消えない場合は、「3-4. sfc /scannow」を実行します。

3-3. 「SoftwareDistribution」フォルダと「catroot2」フォルダのリセット

最初は、この項目は飛ばしても良いかと思われます。
「3-2. コンポーネントリセットツール」の実行時とほぼ同じ作動をするコマンドです。ただし、ディスククリーンアップで「エラー報告ファイル」を削除した場合などでは、「3-2.」よりこちらの方が効果が出やすい傾向があります。

実行手順

  • 以下のコマンドを管理者権限のコマンドプロンプトで行う(もしくはバッチを組んで実行する)
    • net stop wuauserv
      net stop cryptSvc
      net stop bits
      net stop msiserver
      ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
      ren %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old
      del "%ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\qmgr0.dat"
      del "%ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\qmgr1.dat"
      net start msiserver
      net start bits
      net start cryptSvc
      net start wuauserv
       重要: コマンド実行後、5~10分待ってからWindows Updateを行う。
    • 注意事項
      このコマンドの実行は自己責任です。注意事項や手順の詳細は以下のページにまとめています。
    • 注意事項の一部を記載
      正常にWindows Updateが出来たら、以下のバックアップフォルダは削除する
       ・C:\Windows\SoftwareDistribution.old
       ・C:\Windows\System32\catroot2.old

       ※以下は削除用バッチ
      rmdir %systemroot%\softwaredistribution.old /q /s
      rmdir %systemroot%\System32\catroot2.old /q /s
       ※削除コマンドを実行していない場合、このコマンドを2回目に実行した時にエラーが出てしまい、効果が出なくなります。

3-4. Windows Updateのデータベースを削除・再作成する。

Windows Updateのデータベースは「datastore.edb」というファイルに格納されています。通常はこのファイルの削除は不要ですが、このファイルが数GBに膨れ上がり、断片化がひどくなっている場合などでは、このファイルを一旦削除・再作成する事で更新プログラムの確認にかかる時間が改善する場合もあります。

3-5. sfc /scannow を実行する (重要)

「3-2. コンポーネントリセットツール」でエラーが消えない場合などに利用します。
「sfc /scannow」は、Windowsの不足しているシステムファイルや破損しているシステムファイルをスキャンして、それらを修復するツールです。

実行手順
管理者権限のコマンドプロンプトから『sfc /scannow』と入力します。
チェック終了
▲クリックで拡大:
正常に終了するとこのようなメッセージが出ます。
Windows システムに異常が発見された場合、自動的に修復されます。
Windows Updateに異常が発生している場合は、かなり効果的なコマンドです。

sfc /scannowでファイルの修復ができない場合

  • Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした
    • システムドライブ (Cドライブ) の MTF に異常が発生しているケースが考えられます。
    • この場合、「chkdsk c: /f」の実行が必要になります。
    • 「chkdsk c: /f」の実行後、再度「sfc /scannow」を行い、システムの修復を行う必要があります。
    • chkdsk c: /fでエラーが消えない場合の参考
      CHKDSKを何度も繰り返すと、HDD/SSDが回復する場合が・・・あるみたい
      ※HDD/SSDの寿命が急激に縮む場合がありかなり注意が必要ですが、効果あります。
  • Windowsリソース保護は要求された操作を実行できませんでした。
    • Windowsシステムが一部のシステムファイルを利用中の場合に発生します。
    • この場合はPC再起動(念のためセーフモードで起動)すれば修復可能になります。

 

Windows Updateのシステム異常が原因の場合の対処方法は以上です。

「対策3.」はここまで。
以下「対策4.」は、システムメンテナンスに関する手順です。

対策4. システムメンテナンスによって「更新プログラムの確認」を少しでも早くする

以下は、対策2の「更新の確認をスムーズに行う」ための更新プログラムがインストール済みで、かつ対策3で「Windows Updateのシステムに問題はない」という場合に、少しでも「更新の確認」を早く済ませるための手段です。

4-1. セキュリティソフトの設定

  1. セキュリティソフトが正常に作動しているか確認する。
    サードパーティ製ソフトとWindows標準のセキュリティソフトが同時に起動していないか確認する。
  2. Windows Updateの間だけ、セキュリティソフトを一旦停止してみる。
  3. 以下ページで紹介している対策を施す。

4-2. Windows Updateした後は しばらくPCを放置する (重要)

  • Windows Updateを行った後は、電源を入れたまま、しばらくPCを放置しておきましょう。
    • Windows Updateが終了した後も、PC内ではしばらくの間(インストールした更新プログラムを整理するための) タスクが実行されています。
    • 何もしていないのに CPU負荷が25~100%の状態が続いている場合が、この状態に相当します。
    • この処理が終了するまでは、PCを放置しましょう。
    • サイト内関連情報: マウスがカクカクするくらい重くなったWindowsを 元の軽さにもどす方法
  • 特にこだわりがない場合は、普段から「Windows Updateの設定」を「推奨」にしておき、1~2時間程度の離席であればPCは放置しておくのがベストです。
    • 離席中にWindows Updateや再起動がかかるケースがあるので、作業中のデータは保存するようクセを付けておく。

4-3. その他

  • 最低でも月に1回のペースでWindows Updateを実行する(重要)
  • HDDの場合、定期的にデフラグを行う。
  • Windowsをクリーンブートした状態でWindows Updateを行う
  • ページファイルは実メモリの1.5倍程度は確保しておく(重要)
    • ページファイルが不足すると、実メモリに余裕があってもエラー 8007000Eが発生しやすくなります。
  • PC再起動してから Windows Updateする
    • 色々なソフトを起動し、実メモリが断片化してしまった場合も、エラー 8007000Eが発生しやすくなります。
  • PC起動直後、すぐにWindows Updateしない(重要)
    • PC起動直後は、Windows Updateサービスが開始されておらず、正常にWindows Updateできない場合があります。
    • Windows Updateは、PCを再起動してから早くても5分後くらいからスタートするようにしましょう。

このページで紹介する「更新プログラムを確認しています」が終わらない問題に効果のある手順は以上です。

以下、おまけ情報です。

おまけ:Windows7をクリーンインストールした直後の場合

サイト内 手順解説ページ
Windows7 SP1 クリーンインストール直後のWindows Update (どのKBを先入れすると時間がかからなくて済むか?)

以下の問題は2017年6月頃から発生しなくなりました

  • 現在、Windows7 SP1をクリーンインストールした直後や、Windows7 無印からSP1へアップグレードした直後の場合でも、この「Windows Updateが終わらない、進まない問題」は発生します。
  • Windows7 をクリーンインストールした直後は、上リンクのような手順でWindows Updateを行うと「更新の確認」が10分前後で終わり、その後のアップデートもスムーズに進みます。

あとがき

「Windows Updateが終わらない、進まない問題」と言えば、2016年7月までは ほぼ「Windows 7/Vistaのみの問題」だったのですが、2016年8月以降は Windows10や8.1でも、この「Windows Updateが終わらない、進まない問題」が発生するようになってきました。

このような事態になることを想定しておらず、OS別の対処方法を用意していなかったため、現在、サイト構成がかなり分かりにくいものになっております。
2016年8月末頃からサイト構成変更の準備を進め、現在ようやく古いページの修正に着手している所です。