2018.06.14: 補足追記
2014.11.11: 大幅に改稿
2007.01.30: 初出
補足追記:
このページ内では、度々 AviUtl と比較するような記述があります。しかし、比較対象となっているのは「2007年11月の AviUtl 開発再スタートより前」のものになります。現在の AviUtlとは異なるものと比較している事、ご了承ください。
VirtualDubModは動画編集用のフリーソフトです。
非常に古いツールですが、シンプルかつ高機能で扱いやすいツールです。
(出力はAVI形式のみで良いので) AviUtlと似たような機能を持ち、よりシンプルに操作できるツールが欲しい・・・と言う場合、これを選択すると良いでしょう。
VirtualDubModは、AVIフォーマットの動画を繋ぎ合わせたり、カット編集、リサイズやノイズ除去などを伴った再変換などに便利です。
また、AviSynth と、FFDshow や CCCP などのコーデックパックを導入する事により、mp4、ts、m2ts、flvなど、最近の流行の動画も(AviSynth+Directshow経由で)ほぼ読み込めるようになります。
サイト内関連ページ
・VirtualDubMod のインストール方法、日本語化
・VirtualDubMod の使い方
・VitualDubMod カテゴリーページ
このページでは、(使い方やインストール方法などは説明せず) VirtualDubModの概要のみを解説しています。
VirtualDubMod概要
ダウンロード: VirtualDubMod
ライセンス: フリーソフト(GPL)
OS: Windows 8.1/8/7/Vista/XP/2000
入力可能なファイル:
AVI、Mpeg、AviSynthファイル、一部のomg、mkvファイル
(bmp/jpg/tga/gifなどの連番画像も読み込み可能)
(AviSynthをインストールする事により、再生可能な動画はほぼ読み込み可能になる)
出力可能なファイル:
AVI、OMG、MKV
VirtualDubModで出来る事:
音ズレの補正、音声の差し替え、フレームレートの変更、フレームの間引き処理、リサイズ、ノイズ除去、ぼかし、インターレース解除、シャープネス処理、コントラストや色調の変更などなど(多数のフィルタ搭載、外部プラグインあり)
※動画の読み込みや変換には、対応したAVIコーデックが必要。
※AviSynthスクリプトを読み込むには(古いXvidなど)YV12に対応したコーデックが必要
※OMG、MKVの出力は簡易的なものです。
開発停止ツールです
VirtualDubModは2006年に開発がとまっています。
しかも現在では、「最終出力にAVI形式の動画を選択する」事は非常に稀になってきました。このツールは、中間ファイルの作成、Avisynthスクリプトの作動確認、キャプチャデータのノイズ除去やエッジ補正処理などを目的とした場合に利用します。
代替ツール
これから覚えようと云う方は AviUtl を覚える方が何かと応用が効くかと思います。またVirtualDub系のツールを使いたい場合も、以下のツールを使った方が良いかもしれません。
- 本家VirtualDub
現在も開発継続中。最新版は2013年にリリース。
日本語化ファイルあり。
このページで紹介しているVirtualDubModとは、ショートカットキーがかなり異なる。(それ以外の操作はほぼ同じ) - VirtualDub MPEG-2
開発は2007年に終了。現在はこれを選ぶ理由は特にない。
日本語化ファイルあり。 - VirtualDub APNG Mod
透過形式のPNG画像が読めたり、多彩な色空間フォーマットに対応したり、高機能なVirtualDub。最新版は2010年にリリース。
日本語化ファイルなし。Avisynthのスクリプトエディタなし。
このページで紹介しているVirtualDubModと、ショートカットキーがほぼ同じ。 - AviUtl とは何が違うの?
- ※ この項目はかなり古いです。(2007年11月のAviUtl 開発再スタートより前の情報)
- VirtualDubModはYV12 12bit やYUY2 16bit色空間を、他の色空間に変更することなく出力が可能です。
(VirtualDubModのフィルタを使用する場合はRGB 24bitで処理されます)
YV12やYUY2の色空間を使うことで高速なエンコードが可能です。 - AviUtlは内部処理の色空間がYUV 48bit (4:4:4 YUV)となっており、より繊細な補正処理が可能になっています。
(AviUtlの方が仕上がりがキレイになりますが、処理が重いです)
また、現在も開発が続いています。新しいプラグインも多く、mp4の入出力に対応したプラグインなども開発されています。
とりあえず私の場合、
・ショートカットキーが手に馴染んでいる
・日本語で利用できる
・Avisynthのスクリプトエディタが付いている
この3点で今でもVirtualDubModを愛用しています。
VirtualDubModの特徴
「5千円~2、3万円の動画編集ソフトではちょっと難しい操作」が可能です。
「動画編集のかゆい所に手が届く」的な使い方が可能なのです。
- 主にAVI形式で動画を出力する
(omg、mkvでも出力できるが、字幕をつけたり、複数のトラックを乗せたり、チャプターを付けたりする事は出来ない) - 動画を再圧縮したりせずフーレムレートの変更や音声付けが出来る
- 無変換の素通しエンコードが可能。
- 同条件で保存された動画なら簡単に結合できる。
- AVIコーデックのさまざまな圧縮形式に変換できる
- 動画のサイズ変更がとても綺麗に出来る←重要
- それなりにフィルターが揃っていて、簡単な加工が手軽に出来る
手持ちの動画編集ソフトの中でVirtualDubModが一番優れている部分
- 画像サイズ変更の美しさとお手軽さ
- フレームレート変更の自由度とお手軽さ
- フレーム間引き(EX.60FPSで3フレーム中2フレーム間引いて20FPSにするとか)のお手軽さ
- モーションブラーをかけたり、スムージングをかけたりする際のお手軽さ
- シンプルなカット編集機能
- Avisynth のスクリプトエディタ付き
書いていくとキリが無いけど、上記6つは私の中では外せない機能です。
インストールしてあると便利なツール・プラグイン・コーデック
以下、VirtualDubModを利用する際にインストールしてあると何かと便利なツールやコーデックなどです。
- Xvid 1.2系
(Koepi 氏のこのページ左サイドXvid-1.2.1-VAQなどを利用する)
- AviSynth経由で「YV12形式の動画」を読み込む場合に必要。
(Windows7 以降で、かつXvid1.3以降、DivX9以降のYV12フォーマットは、VirtualDubModで読めなくなった) - AVI形式で最終出力したい場合などにも使える。
(2002~2006年頃の主流。ちょっと時代遅れ)
- AviSynth経由で「YV12形式の動画」を読み込む場合に必要。
- x264 vfw
- AVI形式で最終出力したい場合などに使う
(2006~2008年頃の主流。ちょっと時代遅れ)
- AVI形式で最終出力したい場合などに使う
- Lagarith Lossless Codec
- 可逆圧縮コーデック。
画質の劣化が無く、中間ファイルを作成するのに向いている。
RGB/YV12/YUV2などの色空間に対応。
- 64bit/32bit OS両方で利用でき、マルチスレッド対応し、圧縮率が高く、圧縮時・再生時のPC負荷も軽く、バランスが取れたコーデック。
- 可逆圧縮コーデック。
- gopro cineform codec
- 非可逆圧縮コーデック。
多少の画質劣化はあるが、中間ファイルを作成するのに向いている。
RGB/YV12/YUV2などの色空間に対応。
- マルチスレッド対応し、圧縮率の割に画質劣化が少なく、圧縮時・再生時のPC負荷も軽く、バランスが取れたコーデック。
- 非可逆圧縮コーデック。
- Lame mp3
- mp3音声で高音質に変換したい場合はこれをインストールする。
- 古いLameを使う場合や、64bit版Windowsにインストール出来ない場合は、infファイルの書き換えを行う。
- MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
- Mpeg2動画が読み込めなくなった場合は、これをインストールしてみる。
(通常は、インストールしなくてもmpeg動画の読み込みが可能です。)
- Mpeg2動画が読み込めなくなった場合は、これをインストールしてみる。
- AviSynth
- マニア向け。
これがインストールしてあるとVirtualDunModの自由度が上がります。
スクリプトを編集して動画を補正処理したり、編集したりできる。 - このサイト内にもAviSynthの情報あり。(ただしかなり古い情報)
- マニア向け。
サイト内関連ページ
・VirtualDubMod のインストール方法、日本語化
・VirtualDubMod の使い方
・VitualDubMod カテゴリーページ