先日、知人の舞台をGH4の4K動画で撮影し、現在 Adobe Premiere Pro CC編集作業中です。
2時間20分の舞台をGH4の4K動画で撮影すると、、、
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23個のファイル、およそ90.5GBの容量になりました。
こいつをAdobe Premiere Pro CCに取り込んで編集開始です。
個人用PCでの編集はまだまだ無謀だろう・・・と思いながら編集スタートしましたが、意外となんとかなりそうです。
Premiere Pro CCで編集中の図
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同じ舞台を複数のアングルで3回撮って、上手く撮れている所、上手く録音が出来た所をガシガシとつなぎ合わせている所です。
GH4長時間撮影メモ (GM5メモ含む)
- 128MBのSDカードで2時間40分~2時間45分の撮影が可能だった。
(撮影スタート時にモニタに表示される残容量は2時間23分) - 今回撮影したデータの平均ビットレートは80Mbps、という事になる。
- ファイルに記録されているビットレートは95.8Mbps。
(95.8Mbpsで記録された場合は128MBのSDカードには2時間23分くらい撮影できる) - 個人的には、2時間30~40分撮る事が多いので、今回のような被写体で平均80Mbpsになる事にホッとした。
- 今回の被写体は、
・背景が黒でシンプル。
・カメラを大きく動かす事はなし。
・コントラスト・シャープネス低めで撮影
・画面全体が動くようなシーンも少なめ - 派手な大人数ダンスとか、葉っぱがワサワサするシーンとか、そういうの撮ると95Mbps行くのだろう・・・と思った。
- 今回の被写体は、
- ファイルに記録されているビットレートは95.8Mbps。
- 4K撮影でもバッテリーは余裕で持った。
- 連続AF OFF、クリエイティブ動画Sモードで2時間半撮影してバッテリーの目盛り2個残った。
- MF、ピーキングON、クリエイティブ動画Mモードで2時間半撮影してバッテリーの目盛り2個残った。
- ※上記いずれの撮影も、手ブレ補正はOFFに設定している。
- ※フォーカスピーキングONにした時のバッテリーの減り方を事前チェックしていなかったので少し心配していたが、AF時とそんなに変わらなかった。
- GH4全然熱くならない。
4K撮影でも、GH3のFHD60P撮影と比較しても全然熱くならない。 - GM5のFHD60P撮影も、2時間半余裕でイケた。多少熱を持つが、これもGH3より熱くならない(もしくは同等)と感じた。
- 撮影にはGH2も使ったが、GH2よりGM5の方が、色ノリや高感度の映りなどは 全然良い結果になった。
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編集時のPC環境
- 以下のPC環境で、そこそこのレスポンスで編集・プレビューが可能でした。
- Core i7 3930K + メインメモリ16GB + Radeon R9 280X
- 撮影した動画ファイルはUSB3.0外付けHDD(シーケンシャルリード150MB/s)から読み込み。
- Premiere ProのキャッシュフォルダはSSD(シーケンシャルリード 300MB/s)に設定。
編集時に感じた事メモ
- 感じた事のメモ
- 1920x1080 h.264素材と比較して、3~4倍くらいレスポンスが悪くなる程度。
- プレビュー・編集・変換出力、いずれもビデオカードのパワーが重要な感じ。ビデオカードは常時フル回転だが、CPU側は余力を残している場合が多い。
- 変換出力中のPCの消費電力は500Wを超える事がある。
- 3930K+ R9 280Xの場合、900~1000Wクラスの良質な電源が必要。
- 私のPCシステム(電源850W)は、消費電力500Wを超えた状態で2時間くらい稼動させると、BSoDになる模様。
(そういえば、PC購入時のストレステストと安定度テストは450Wで行っていた。)
- システムチューニングで安定化
可能であれば、CPU、ビデオカード、共にBIOSを弄る等の調整を行い、電圧を少し絞った方がシステムが安定する。 - やりすぎるとパフォーマンスが落ちる
AfterBurnerでビデオカードの電圧を1.2V → 1.08V 、GPUクロックを1500Mhz → 1350Mhz まで絞ったら、4K動画編集中のプレビューがコマ落ちするようになった。
- Premiere Pro CCでGH4の4K動画を編集中コマ落ちなくプレビューするには、工場出荷状態のRadeon R9 280X の性能が必要・・・という事かもしれない。
- 注意
編集中に掛けるエフェクトは「RGBカーブ」または「クイックカラー補正」のどちらか一方と「シャープネス」程度。重ねるレイヤーは2つまで。
- これ以上のエフェクトやレイヤーを重ねると、4K動画はコマ落ちした。
- 注意
- Premiere Pro CCでGH4の4K動画を編集中コマ落ちなくプレビューするには、工場出荷状態のRadeon R9 280X の性能が必要・・・という事かもしれない。
過去の環境と比較すると・・・・
- Core i7 3930K + NVIDIA 570GTX + Premiere Pro CS5 時代と比較
- GPGPU無効の状態で 1920x1080 30i動画を編集している時と同じ位の重さか、やや軽い。
- Core i7 920 + NVIDIA 9600GT + Premiere Pro CS5 時代と比較
- GPGPU無効時の1280x720 60P動画を編集している時より快適に編集可能。
- Celeron 2.4Gh(北森時代) + メモリ 512MB (別ソフト利用)時代と比較
- 720x480 Mpeg2素材を編集している時より快適に編集可能。
GH4の4K動画ってどうなん?
- 編集後の変換出力にどれくらい時間が掛かるか不安だったが、「2~3レイヤーを重ねて、リサイズ・RGBカーブ・シャープネス処理のみ」の場合、「1280x720 60Pまたは1920x1080 30P、40MbpsのMpeg2への出力」は実時間の1.3~1.7倍程度。2時間動画は3時間~3時間半で出力できそう。
- 4K動画とか、風景にしか使えないだろう・・・と思っていたけど、意外となんとかなった。
- 引きの三脚固定カメラで撮ったデータを等倍クロップして、人物のアップを使えるのは成るほど便利だと思った。
- 無謀と思いつつも オールドレンズ(NFD 35-105)+MFで4K動画に挑んでみたが、意外と使えるショットがかなり撮れた。
- これからも、4K動画でもMFを積極的に使っていこうと思った。
- ただし、4K動画にPremiere Proのアンシャープを使うのは無謀だ。2時間分のデータの処理が途方も無い時間がかかる。少しピンを外したショットを使うのは諦めよう。。。
- 高ISOで撮った場合でも、FHDで撮った時よりノイズは目立たなくなる。
他所でも結構語られていたけれど、なるほど・・・と感じるレベルで減っていた。 - ノイズは目立たなくなるが、画像が詳細になりすぎてしまう。4K動画をFHDに50%縮小すると、小さく映った人物の顔(目や鼻、口)はFHDで撮った時よりも線が細くなり、何らかの補正が欲しくなる。
- 60Pで撮影している時のような感覚でカメラパンすると、ブレブレのカクカクになる。久々の30P撮影で、この感覚をすっかり忘れていた(^_^;
あとがき
4K撮影したデータの編集は、個人用PCでの編集はまだまだ無謀だろう・・・と思いながら編集スタートしましたが、意外となんとかなりそうです。
と言うものの、過去にもっと重い動画を編集した経験があるから言える事で、サクサク編集した経験しかない場合は結構辛いかもしれないですね(^_^;
余談
過去の経験から逆算して、編集には3週間くらいかかる見込み。
私の現在の多忙モードの、6月分はコレですw
今月中にDVD化、ブルーレイ化して友人・知人・関係者に配布する予定。