2015.08.12: 「CPU別の問題」を追記
2015.06.15: Ask Toolbarに関する情報を追記
2015年6月のWindows Updateに関する、トラブルの情報をまとめたページです。
今月のアップデートは、手元のPC環境では大きな問題は発生しておらず、またネット上の情報を読み漁ってみても、一部のPC環境でのみトラブルが発生している・・・といった状況のようで、特に神経をとがらせる必要はないようです。
そんな感じで、注意点は比較的少ないのですが、とりあえず自分のPCで発生した小さなトラブルと、ネットで見つけた少々やっかいなトラブルなどをまとめておきます。
参考: 他の月のトラブル情報
過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ
2014年8月以降の記事をリスト化しています。
このサイト内の「過去の月例別トラブル情報」を確認したい場合、上記リンク先を利用してください。
(私が把握している)トラブル一覧
- 多くのPCで発生する現象
- Ask ToolBarがウイルス判定される
(Ask ToolBarをインストールしている場合) - Windows Media Playerが初期化される
- Ask ToolBarがウイルス判定される
- ごく一部のPCで発生する現象
- IEが起動しなくなる
- PCが起動しなくなる
- MS-IMEが壊れる
- 一部の拡張子の、ファイルの関連付けが初期化される
以下、各項目の補足や詳細など。
Ask ToolBarがウイルス判定される
Ask ToolBarをインストールしている場合、ウイルス判定を喰らいます。
参考リンク- Microsoft、「Ask Toolbar」をマルウェアとして扱う方針を明らかに - 窓の杜
- Blogs - Japan System Center Support Team Blog - Site Home - TechNet Blogs
正確には、6月10日のWindows Updateではなく、6月1日以降の「セキュリティ保護強化のため、マルウェア検出評価基準を変更」した事によるもののようです。
なお、Ask ToolBar を Windows Defender で駆除すると、PCが起動しなくなる場合があり、復旧も非常に困難なようなので、注意が必要です。
(参考: WindowsDefenderによるIEツールバー(Ask Toolバー)の削除後にマシンが起動しない件 )
追記(2015.06.15)
Ask Toolbarの最新版はウイルス判定されないようです。
参考: マイクロソフト、新たに「Ask Toolbar」をマルウェア認定へ ―ただし旧バージョンのみ
「今回の変更の影響を被るAsk Toolbarユーザーの数は、全体の「1%」程度に過ぎない模様。」との事です。
IEが起動しなくなる
※この項目は、個人的な予測を書いています。
上記の「セキュリティ保護強化のため、マルウェア検出評価基準を変更」した事により発生している可能性が大きいと判断しています。
IEのアドオンを一旦無効または削除してWindows Updateをやり直す必要がある・・・と予想していますが、検証は出来ていません。
PCが起動しなくなる
※この項目も、個人的な予測を書いています。
- 先のAsk ToolBarの問題と同様、何かのツールがマルウェアと判定され、駆除に失敗しているかもしれません。
- または、本当にマルウェアに感染しており、駆除に失敗しているかもしれません。
- ウイルス対策ソフトと、6月初旬にMicrosoftが対策した「セキュリティ保護強化」に不整合が発生しているかもしれません。
トラブルが発生したPCは、上記をヒントに個別の対策を行う必要があると思います。
CPU別の問題
- 問題の更新パッチ
(KB3064209)Windows 用インテル CPU のマイクロコードのアップデートを 2015年 6 月
- 症状
一部のPCではこのパッチにでPC起動不能に陥る模様です。 - 問題が発生するCPU
Pentium G3258 - KB3064209が適用されるOS
Windows 7 Service Pack 1 (SP1)、Windows 8 / 8.1、2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2 SP1
- 症状
- その他 (KB3064209とは無関係と思われる)
- 現在、古いインテル製 CPUに脆弱性が発見されています。
- 参考リンク
1997年から2010年までのインテル製CPUに脆弱性、ルートキット埋め込み可能で対策はほとんどなし - Engadget Japanese - リンク先の内容
1997年~2010年に生産されたインテル製 CPU (Nehalemコアまで)には、対策が非常に難しい脆弱性が含まれている。
MS-IMEが壊れる/日本語入力が出来なくなる
手元の環境では発生せず。詳細不明。
- 復元ポイントを利用してPCを復元し、Windows Updateをやり直すだけでもMS-IMEが復活する場合があるそうです。
- 「CTF ローダー」をスタートアップに登録する、という方法でも回復可能です。
Windows Media Playerが初期化される
これ、定期的に初期化されますね。。。
▲クリックで拡大
mfds.dllの差し替え技(Windows 7 SP1以降でもWindows Media PlayerでTSファイルを再生可能にする方法)を行っている人は、再度mfds.dllの差し替えが必要になります。
私はもう、面倒臭くなってmfds.dllの差し替えは行わなくなりました。
Windows Media Player も一切 使わなくなりました。。。
一部拡張子の、ファイルの関連付けが初期化される
- Windows Media Playerの初期化に伴い、動画や音声ファイルの「拡張子の関連付け」が初期化されます。
- またネット上では同種の情報を全く見かけませんが、手元のPCでは2台、これが発生しました。
▲クリックで拡大
ちょっと特殊な拡張子を、良く使うフリーツールや秀丸用に手動で関連付けたもののうち、一部の拡張子の関連付けが初期化されていました。
これはまあ・・・もう一度 関連付けのやり直しですね(^_^;
対策(これからWindows Updateする人用)
- IEのアドオンは、一旦 全て削除する。
(極力トラブルを回避するため) - Windows Updateの項目の内、IEに関するものは別にアップデートを行う。
(問題発生時に原因特定をしやすくするため) - (ウイルス対策にWindows Defenderを使っている場合は特に)Windows Update前にウイルススキャンを行う。
このページの情報は 以上です。