2015.11.18: 第3水曜日の追加情報と更新パッチのインストール順問題の情報を追記。
2015.11.16 13時: IE+IMEの問題について、別ページを作成しました
2015.11.14 13時: 興味深い記事を見つけたので追記。今回の問題、Microsoftは事前に把握していたようです?
2015.11.13: 色々と追記&修正。問題は収まったようです。
2015.11.12 15時: KB3097877が修正版に差し替えられた模様です。
2015.11.12 13時: KB3088195犯人説に自信がなくなってきたので一部訂正を入れました。
2015.11.12 12時: 全面改訂。IEクラッシュする件、Office2010で発生する問題を追記
2015.11.11 22時: ワコム製タブレットを接続しているとシステムクラッシュやログオンできない問題が発生する件を追記
2015.11.11 16時: 初出
毎月恒例になってしまったWindows Updateに関する不具合&トラブルに関する情報ページです。このページでは、2015年11月のWindows Updateで発生する問題を取り扱っています。
今月のWindows Updateは、ワコム ペンタブやOffice 2010などを利用している一部ユーザーのPC環境にてちょっと困ったトラブルや不具合が発生しています。
参考: 他の月のトラブル情報
過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ
2014年8月以降の記事をリスト化しています。
このサイト内の「過去の月例別トラブル情報」を確認したい場合、上記リンク先を利用してください。
問題の発生するPC環境
- ワコム製タブレット(バンブー含む)を利用している
または特殊なUSB機器を接続している - Office 2010(またはOffice 2007)を利用している
- IEに (realplayerなど) 特定のアドオンをインストールしている
2015.11.18追記 その1
「毎月第3水曜日の追加Windows Update」来ました。
今回は色々と不具合があったようで、かなりの量の修正パッチが来ています。
(主にWindows8.1)
- KB3100956
なかなかログオンできなくなる問題の修正。
(サービスが起動するまでログオンできない状態だったらしい) - KB3101183
ドメインに参加したPCがログオンできなくなる問題の修正
(管理者アカウントのパスワードを変更した場合に発生) - KB3083800
ユーザーの切り替えを行うとOSがクラッシュする問題の修正
(サードパーティ製Credential Providerを利用している環境で発生) - KB3099834
秘密キーを使用するアプリケーションがクラッシュする問題の修正。 - KB3100919
エクスプローラの仮想メモリのサイズが増加する問題の修正。
(IME利用時&連続でプログラムを開く場合などに発生) - KB3102429
通貨記号のサポート (アゼルバイジャンの Manatとグラジリアの Lari)
※補足: 過去、通貨の記号フォントを追加するアップデートでは何度も問題が起きている。フォント関連でPCの調子が悪くなったらコレを疑う。
2015.11.18追記 その2
2015.11.11付けのWindows Updateには「インストールする順番があった」という情報を見かけたので紹介。
ソース: マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-115 - 緊急
- Windows7の場合
KB3101246 → KB3081320 → KB3101746 - Windows8の場合
KB3101246 → KB3101746 → KB3081320 - 補足&注意
Windows7とWindows8で順序が違う?Windows8.1の場合は関係なし?
自動更新を有効にしている場合は自動的にこのように処理される
手動でWindows Updateを行いPCの調子が悪くなっている人は、一度Windows Updateをやり直してみる価値があるかもしれません。
2015.11.16 追記
IE上に警告ダイアログが出る問題ついて、別ページを作成しました。
→ IEが開かない問題 2015年11月 (Windows Update関連)
- ワコム問題の陰に隠れてしまいましたが、この問題は修正されておらず、未だに解決できないユーザーは一定数いる模様です。
- ページタイトルを「IEが開かない問題」としたのは、現時点でも未解決なユーザーがこのキーワードで情報収集していると推測されるためです。
2015.11.14 13時 追記: 今回の不具合、Microsoftは把握していた?
今回のトラブルは既に収束していますが、興味深い記事を見つけたので追記。
MS15-115の不具合Microsoftが把握していたのにリリースした疑い - Windows 2000 Blog
修正版 KB3097877 のdllファイルのタイムスタンプは11月4日。
Microsoft内部ではこの問題を認識し修正版を準備していたが、内部テストが間に合わず、問題を抱えたKBをスケジュール通りリリースしてしまった可能性が大きい事を指摘されています。
むううう・・・Microsoftめ・・・!
2015.11.13 18時 追記
今回の問題がようやく大手メディアでも取り上げられはじめたようです。
マイクロソフト、11月の月例パッチ「KB3097877」について修正版を公開 - クラウドWatch
大手メディアに情報が載るという事は、とりあえず事態は収束に向かっていると判断しても良いのかな?と思います。
まだWindowsが正常に起動しない場合は、サイト内以下ページから、自分のPCの症状に合った対処法を試してみましょう。
・コマンドプロンプトからWindowsを復旧する4つの方法 (Vista/7/8/8.1/10)
(▲まず上記を試す。まだ問題がある場合は以下のいずれかを試す。)
・Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
・OSが起動しないなど 深刻な場合 (Windows7/Vista)
・OSが起動しないなど 深刻な場合 (Windows8/8.1)
・Windows updateのコンポーネントリセットツールを試す
2015.11.13 12時 追記
- 修正済み KB3097877 をインストールしても、(ワコム製ペンタブなど) 特定USB機器の問題は解消しない場合があるようです。
- まず、USBハブなどを含め(キーボードとマウス以外の)USB機器をすべて取り外してWindowsを起動してみましょう。
- まだ深刻な症状が出ている場合、現時点では「KB3097877 をインストールしない(または削除する)」、「特定USB機器のドライバを削除する」どちらかの手段を取らなければPCは正常に作動しない様です。
- これらの問題がまだ発生している場合、「他の何か」との複合的な問題になっていると思われます。
追記終わり。以下本文です。
Windowsの調子が悪くなる原因
- 主な原因
- 多くの場合、KB3097877およびKB3107998と、Office 2010 向けに配信されたKB2899516が原因と思われます。
- 現時点では、KB3097877およびKB3107998をアンインストールするか、相性の悪いUSB機器を取り外して利用するか、相性が悪くなったアプリやドライバを削除するしか対処方法はない模様です。
- 多くの場合、KB3097877およびKB3107998と、Office 2010 向けに配信されたKB2899516が原因と思われます。
- KB3097877、KB3107998、KB2899516について
- KB3097877
「攻撃者がWindowsにログオンできる脆弱性」を修正するための更新プログラム
KB2899516との相性が悪い模様。
※ KB3097877は取り下げられました。11/12 13時~15時頃に修正版に差し替えられた模様。 - KB3107998
KB3088195(10/14配信)で発生した、『「Lenovo USB Blocker version 1.0.0.37」が原因でWindowsシステムがクラッシュする問題』の修正パッチ。
※当サイトの確認ミスかも?KB3107998では深刻な問題は発生しないかもしれませんm(_ _)m - KB2899516
Office 2010 向け。(細工されたなHTMLを経由して) リモートでPCを攻撃できる脆弱性の修正。 - いずれもセキュリティ関連の更新です。
- KB3097877
- KB3097877およびKB3107998が原因の主なトラブル
※KB3097877は修正版に挿し変わった模様です。この項目の問題は解決していると思われます。
- Windowsにログオンできなくなる/ログオン画面が点滅するようになる。
→ ワコムタブレットなど、一部のUSB機器にて発生する
→ 問題のドライバ、またはKB3097877およびKB3107998を削除
→ 軽症の場合は、ログオンした後にUSB機器をつなげれば問題発生しない。 - デスクトップガジェットが起動しない
→ KB3097877を削除 - 一部のIEアドオンが原因でIEがクラッシュするようになる
→ 不要なアドオンを削除または無効にしてみる
(まずはreal playerなど、動画系アドオンを疑う)
→ FlashPlayer を更新してみる - 下記 KB2899516 の問題 (MS-IME 2010 や OutLook 2010 で発生する問題)との複合問題になっている可能性もあるので注意する。
- 2015.11.13修正
- 一部のHTMLメールが開けなくなる
- OutLook が起動しなくなる、頻繁にクラッシュする
- ※当初、OutLookの問題はKB2899516とKB3097877の複合問題だと思っていましたが、どうやらKB3097877単体で発生していたようです。
- Windowsにログオンできなくなる/ログオン画面が点滅するようになる。
- KB2899516で発生する問題
- 一部のHTMLメールが開けなくなる
- OutLook が起動しなくなる、頻繁にクラッシュする
- MS IME2010 と IEの相性が悪くなる。IEが固まる、UACの許可が必要になる。
解決策→「IEが開かない問題 2015年11月 (Windows Update関連)」
その他の症状 (11/11 16時30分 更新分)
- Windows 7/8.1
- 一部のPCにて、「更新の確認」に時間がかかったり、ダウンロードに時間のかかる場合がある。
- 多くの場合、Windows Update Agentが古い、または11/4配信分のWindows Updateが適用されていない為に起きているものと思われます。
- 2015年4月~8月に発生した問題のような深刻なものでは無いと思われます。
- Windows Updateの設定を「自動的にインストールする(推奨)」にして、しばらく放置しておくのが一番 無難です。
- 自力でPCをメンテナンスしたい場合は以下を参考にしてください
Windows7のWindows Updateが終わらない、遅い、進まない問題の解決方法
- 一部のPCにて、「更新の確認」に時間がかかったり、ダウンロードに時間のかかる場合がある。
- Windows 10
- 一部のPCにて、Windows Update後の再起動で「モニタが真っ黒になり、カーソルのみが表示される」というトラブルが発生する場合がある。
- 画面が真っ黒な間も、Windowsの更新作業は続いているようです。
ここでリセットボタンを押したりしないよう、注意しましょう。 - 5~15分ほど待っていると、モニタが表示され、通常通りWindowsが起動します。
- ビデオカード関連の何かが変更された・・・のかな?
- 画面が真っ黒な間も、Windowsの更新作業は続いているようです。
- 一部拡張子の関連付けが外れる
- Windows10は頻繁に拡張子のリセットが入りますね・・・(^_^;
- 一部のPCにて、Windows Update後の再起動で「モニタが真っ黒になり、カーソルのみが表示される」というトラブルが発生する場合がある。
- その他
- IE、Windows Updateの設定が変更される
ワコムタブレットの問題について(11/11 22時 および 11/12 12時 更新)
- 「一部のPC+一部のUSB機器」の組み合わせでシステムクラッシュが発生する
※KB3088195およびKB3107998は確認ミスのようです。
- KB3088195(10/14配信)
- このパッチを当てると、「Lenovo USB Blocker version 1.0.0.37」が原因でWindowsシステムがクラッシュするらしい。
- 「Lenovo USB Blocker version 1.0.0.37」のアンインストール、または「Lenovo USB Blocker version 1.0.0.62」のインストールで回避可能。
- KB3097877(11/11配信)
KB3107998(11/11配信)
- KB3107998は先のKB3088195 (レノボ USB Blockerのクラッシュ問題)の修正パッチ?(Microsoftの説明文)
- これらを当てると一部のUSB機器 (ワコムタブレットなど) を接続したPCがクラッシュする場合がある。
(※KB3107998は当サイトの確認ミスかもしれないですm(_ _)m) - 修正されるまで、問題が出たUSB機器は接続しないほうが良い。または、修正パッチが出るまではKB3097877 をインストールしないでおく。
- ワコムのペンタブを利用している場合のトラブル
- Windows にログオンできない
- Windowsシステムがクラッシュする
- ワコムペンタブを接続していなくても、ドライバがインストールされているだけでも問題発生する場合がある。
(他のKBで発生するトラブルと複合して問題が深刻になっていると思われる)
- KB3088195(10/14配信)
このページの情報は 以上です。