2018.04.01: Windows 回復環境のメモ帳を使う手順を追記
2012.08.08: UACとDEPの設定について補足
2012.04.04: Home版での手順確認
2011.04.11: 初出
一部のTS形式の動画(TV放送の録画素材など)は、Windows7をSP1に更新すると、WMP12で再生できなくなったり、音が出なくなってしまったりという症状が発生しています。
Windows7 SP1 + WMP12でTSファイルを以前と同じように再生したい場合は、古いmfds.dllを入手し、Windowsのシステムファイルに上書きする必要があります。
手順
この手順は、いずれも自己責任でお願いします。
特に.dllファイルをネットから入手する場合は注意して下さい。
- mfds.dllの入手する
- インストールDVDから探し出す
- システムのバックアップがあればそこから探す(この方法がオススメ)
- 探す場所:[C:\Windows\winsxs]
・mfds.dllが複数個見つかる場合は以下を利用
・286kb / ファイルバージョン 12.0.7600.16385
MD5: 3809706eb1866f53abd0b1621b307cc0
- 探す場所:[C:\Windows\winsxs]
- ネットから入手する(ウィルスチェックを忘れずに!)
- 64bit Windows7の場合
http://www.windows7dll.com/win7-dll/download/?sys=x64_en&f=8994
(リンク切れ)
http://dllexedown.com/bbs/board.php?bo_table=12_seven64_eng&wr_id=1840&page=437
(2012/08/04 本物であること確認:
MD5: 3809706eb1866f53abd0b1621b307cc0)
http://www.dllfiledump.com/mfds.dll.html
(2012/08/04 本物であること確認:
MD5: 3809706eb1866f53abd0b1621b307cc0) - 32bit Windows7の場合
http://www.windowdev.com/bbs/board.php?bo_table=jpn_win7_x86&wr_id=2909&page=179
(ファイルの安全性・本物かどうか等、当方未確認)
▲2011年4月現在、ダウンロードリンクは上記の位置
- 64bit Windows7の場合
- システムフォルダ内のmfds.dllに対し、以下の手順を実行する
mfds.dllは「所有者:TrustedInstaller」として管理されているので、通常ユーザーはファイルの変更を行う事が出来ません。ファイルの所有者を変更する必要があります。
重要:必ず実行する→「このファイルを変更するには、TrustedInstallerからアクセス許可を得る必要があります」と出て、ファイルの変更が出来ない場合
- 該当ファイルの場所
64bit Windows7の場合
C:\Windows\SysWOW64\mfds.dll
32bit Windows7の場合
C:\Windows\System32\mfds.dll
- 該当ファイルの場所
- 現在のmfds.dllをバックアップ
上で所有権を変更したファイルをリネームまたは別フォルダへ移動させる。
- 64bit Windows7の場合
C:\Windows\SysWOW64\mfds.dll - 32bit Windows7の場合
C:\Windows\System32\mfds.dll
- 64bit Windows7の場合
- 入手した古いmfds.dll を、Windowsシステムへコピーする
コピーする場所は、さっきバックアップを取ったのと同じ場所
- 64bit Windows7の場合
C:\Windows\SysWOW64\mfds.dll - 32bit Windows7の場合
C:\Windows\System32\mfds.dll
- 64bit Windows7の場合
- PCを再起動する
上記の手順を行う事で、再びWMP12などでTSファイルの再生が出来るようになります。
この操作がうまく出来ない場合
Home版では上記手順で変更出来ないとの報告を何件か頂いていますが、手元の PC では Home 版でも問題なく実行できることを確認しています。
※上手く行かない場合のチェックポイント
- 管理者権限のあるユーザーでログオンして実行してみる
- UACのレベルを「最高」以外にしてみる
- DEP (データ実行防止) の設定を初期値に戻してみる
※別のOSを利用してみる
- このページの情報でどうしても変更ができない場合は、別のOSからWindows 7のシステムファイルにアクセスし、ファイルを書き換える方法を行う事も可能です。
- この時、利用する「別のOS」は「Windows 回復環境」や「Windowsのインストールメディア」でもOKです。
- サイト内関連ページ
- Windows回復環境でコピー&ペースト その2
▲クリックで拡大
Windows 回復環境やインストールメディアで PC を起動し「メモ帳」を起動することで、ファイルのコピーやペーストが可能になります。
- Windows回復環境でコピー&ペースト その2
この操作がうまく出来ない場合その2
参考リンク:Airkyon.com » Blog Archive » Windows7 SP1のバグ(mfds.dll)を修正
複数台のWindows7マシンでmfds.dllの所有権変更を行った方のブログ。
個体により、若干手順が異なる場合があるようです。
私の場合、3台の個体で試し(Pro2台、Home1台)、3台とも同じ手順だったので、どの辺で違いが出るのか良く解らないです。
注意:この方法に永久的な効果はない
このページの手順で「mfds.dll」を差し替えても、Windows Updateで再び新しい dll ファイルに差し替えられ、TSファイルの再生に問題が出てしまう場合があります。WMP12の利用を諦め別の再生アプリを使うか、FFDshoowなどで別コーデックを利用する方が賢い選択になるかと思われます。