2018.08.09: リンク切れを修正
2017.10.27: 初出
ブルースクリーンエラー「PFN_LIST_CORRUPT」が発生した時の対処方法を紹介したページです。
「PFN_LIST_CORRUPT」発生時の画面
▲クリックで拡大
上図はWindows10でこのエラーが発生した時の画面です。
Windows7以前のOSの場合、「STOP: 0x0000004E」というSTOPエラーコードも表示されるはずです。※最近のWindowsでは STOPエラーコードが表示されなくなています。
はじめに
ブルースクリーンエラーで「PFN_LIST_CORRUPT」が表示された場合、その殆どがメモリまたはハードウェアに何かしらの問題が発生しているものと思われます。
このエラーが出た場合、まずはハードウェアに問題が出ていないかを確認します。
対処法ざっくりまとめ
- 軽症の場合
- 周辺機器の取り外しと、PCおよび周辺機器の完全放電でなおります。
- 重症の場合
- ドライバが破損しているケースが考えられます。
- メモリまたはハードは完全に故障しており、物理的に交換する必要がある場合もあります。
- いずれにせよ、まずは周辺機器の取り外しなどを行い、問題が発生しているハードを特定する必要があります。
以下、エラーの原因や、Microsoftの資料リンクなどを先に紹介します。
紹介リンク不要、手順のみ知りたい場合はこちらをクリック → (ページ内リンク)
PFN_LIST_CORRUPTの原因
まずは Microsoft の資料の紹介です。
やはりメモリまたはハードウェア・ドライバの問題とみて良いようです。
Microsoftの資料
- "STOP: 0x0000004E PFN_LIST_CORRUPT" エラー メッセージのトラブルシューティングの方法 (リンク切れ)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/291806 - コンピュータの起動時に STOP 0x4E、STOP 0x1A、STOP 0x50、および STOP 0xA エラーが発生する (リンク切れ)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/271955 - Bug Check 0x4E PFN_LIST_CORRUPT | Microsoft Docs
※上2つはかなり古いページです。しかしこのエラーの場合、情報の新旧はあまり関係なく、現在でも十分通用する内容です。
※一番下のリンクは英語ページですが、新しい情報で、一番詳しく解説されています。※ただし開発者など上級者向けの内容です。
Microsoftの対処法ページ
注意: 上リンク先は一般的な対処方法です。
ただし「PFN_LIST_CORRUPT」の場合、上の手順では効率が悪いと思われますので、この手順は後回しにします。
「PFN_LIST_CORRUPT/0x0000004E」に対し効率的に対処するには、次項のような手順がおすすめです。
具体的な対処方法
以下、「PFN_LIST_CORRUPT/0x0000004E」の対処手順です。
各項目を行うたびにPCを起動してみて、無事に起動できるかどうかをチェックします。
※ 多くの場合で、1.~3. を一気に行うと解決が早くなると思われます。
- USB機器やLANケーブルなどを外してみる。
- 接続している周辺機器を取り外す。
- 接続しているハードやケーブル類は最小限にとどめてみる。(マウス・キーボード・モニタのみ)
- マウス・キーボードの接続方法を変えてみる
(接続ポート、USB 2.0/3.0 、有線/無線 などを変更してみる)
- UEFI (BIOS) 画面を起動し、以下の設定を変更する
- Fast Boot を無効にする
(念のためセキュアブートも無効にする)
(MBR形式のWindowsの場合は無関係)
- Fast Boot を無効にする
- PCやハードを完全放電させる
- PC本体、周辺機器、モニタ、LANルーターなど、PCに繋がっているすべてのハードの電源を切る。
- さらにコンセントも引っこ抜き、5~10分ほどPCとハードの両方を放置 (完全放電) してみる。
- Memtest86 などで メモリチェックを行う。
- DVDやUSBメモリから起動させる。
- メモリでエラーが出ているようなら、メモリ交換を行う必要がある。
- Windows 回復環境(スタートアップ修復)を起動し、以下を実行してみる
- システムの復元、セーフモード起動、sfc /scannow など
(Windowsが起動しない時に「sfc /scannow」を実行する方法) - これで起動した場合、ドライバが破損していると思われる。
ドライバの再インストールが必要。
- システムの復元、セーフモード起動、sfc /scannow など
- PCの診断ツールがある場合、それを利用する
- メーカー製PCなどで、「ハードウェア診断ツール」などが付属している場合、それを利用して問題の箇所を特定する
- UEFI (BIOS) 画面を起動し、以下の設定を変更する
- LAN や USB を無効にする
(USBを全部にするとキーボードやマウスも動かなくなるので注意) - UEFIでインストールしたWindows の場合、CSMなどの設定が正しいかチェックしてみる
→ UEFIやセキュアブートの勘違いしやすい設定30個 まとめ
- LAN や USB を無効にする
- PCの起動に不要なハードを物理的に取り外してみる
- PC構成を起動に必要な最小限の構成にしてみる。
- 注意1: 中~上級者向け。難しいと感じた場合はPCを修理に出す事
- 注意2: セキュアブートを無効にしておかなければ正常に取り外せないハードがあるので注意すること
- その他1
※ 自分のメモ用の項目 - その他2
※ 以下、Windowsが起動した後のチェック項目- Windows が起動したら「sfc /scannow」などでシステムのチェック
- 「PFN_LIST_CORRUPT」を含め、ブルースクリーンエラーが頻繁に発生する場合
- チップセットやLANカード、USBコントローラーのドライバを入れ直してみる
- OSのクリーンインストールやPCの買い替えも検討する。
問題が発生している個所を特定できた後は、ドライバやプログラムの削除または更新、もしくはメモリやハードウェアの交換を行います。
自分のケースの場合
上図リスト「2. Fast Boot を無効にする」と「3. PCやハードを完全放電させる」で無事 Windows が起動するようになりました。
- トラブル対処時は「3. PCやハードを完全放電させる」をすっかり忘れており、「4.~7.」のチェック項目を先に試して無駄に時間をかけてしまいました。
当時の状況
- 「1. 周辺機器の取り外し」だけでもWindows はとりあえず起動するようになった。
- しかし 周辺機器が正常に認識できない、ブルースクリーン「PFN_LIST_CORRUPT」が再発するなど、Windowsの挙動が不安定という状態が続いた。
- 2016年10月頃に体験した「Windows が LANカードを認識しない問題」と何か雰囲気が似ているなあ・・・・と気が付き、「Fast Boot 無効 + 完全放電」を思い出した次第です。
- とりあえず、PCケースを開けてPCパーツをあれこれと取り外す面倒な作業は免れました。
このページの情報は以上です。
その他自分用メモ
「PFN_LIST」・・・・「ページフレーム ナンバーリスト」
「CORRUPT」・・・・私は「腐っている」みたいな意味合いで覚えていたけど、普通に「破損する」という意味で良いみたい。