2017.01.01: サイト内リンク追加、一部古い情報を修正
2014.12.12: 初出
コメント欄にて情報頂きました。
Windowsのトランザクションログに異常が発生すると、
・Windows Updateに失敗する
・システム復元に失敗する
・Windowsバックアップできない
等々、様々な所で不具合が発生する場合があるようです。
対象: Windows 10/8.1/7/Vista
CドライブのSMART値をチェックしても異常がない、sfc /scannow を実行しても異常が見つからない、または直らない・・・という場合は、イベントビューアでトランザクションログにエラーが発生していないか調べてみましょう。
エラーのチェック方法
[コンピュータの管理]や[イベントビューアー]を起動します。
▲クリックで拡大
管理イベントのエラーに、トランザクション関連の項目が表示されていないか確認します。
ここで、「イベントID 137」「タスクのカテゴリ(2)」「ボリュームC:*****のトランザクションリソースマネージャで再試行できないエラーが発生し、****できませんでした。」などと言うエラーが出ている場合は、トランザクションログのリセットが必要になります。
トランザクションログのリセット方法
- 管理者でコマンドプロンプトを起動
- 「fsutil resource setautoreset true c:\」
と入力(c:\はエラーの出ているドライブを指定)
▲クリックで拡大
正常に終了した場合、上記の様になります。 - 正常に終了した事を確認したら、PCを再起動する
手順の解説はここまで。
以下、どのようなケースで効果があるかの事例 (参考リンク) の紹介です
Windows Update エラー 8007000bとメッセージが出る場合も、同様の手順が必要
Microsoft参考リンク
Windows Update エラー 8007000b
このように、Windows Update時にエラーメッセージが出る場合もあります。
この場合も「fsutil resource setautoreset true c:\」で直る場合があります。
バックアップが出来なくなってしまった場合の例
バックアップができなくなってしまいました。
「fsutil resource setautoreset true c:\」および
UACの一時無効化で解消。
RAIDを組んでいる場合の注意点
Microsoft参考リンク
エラー コード 0xC00000BB の NTFS イベント ID 137 が記録される 2 つのハードウェア RAID ボリュームが繰り返しマウントで、マウント解除します。
- RAIDボリュームでは、何らかのエラーが発生した後に、NTFSトランザクションが機能しなくなる場合があります。
- プライマリボリュームは、セカンダリボリュームより先にマウントさせる必要があります。
仮想PCの場合の注意点
VMware等の仮想PCの場合、(スナップショットを有効にしていると)このエラーは頻発する可能性があります。
VMwareでスナップショットを有効にしている場合は、特に発生しやすい現象のようです。これは(スナップショット作成時に)ストレージを二重に認識してしまう事が原因のようで、特に気にするエラーでは無い模様です。
fsutil resource setautoreset true c:\ が実行できない場合
サイト内関連リンク
Windows10/8.1の調子が悪い時に行う本格的なPCメンテナンス
fsutil resource setautoreset true c:\ が実行できない場合場合、エラーが出なくなるまで「chkdsk c: /f」を繰り返し実行する必要があります。「chkdsk c: /f」でエラーが消えない場合、「chkdsk c: /r」の実行が必要です。
いずれもディスクに負担の大きいコマンドなので、実行には注意が必要です。