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2017.03.20: 情報の整理と補足の追加

2016.12.13: 初出


インストールDVDから sfc /scannow を実行した例
Windows リソース保護は要求された操作を実行できませんでした
▲クリックで拡大

Windowsが起動しなくなった時、インストールDVD や システム復旧Disc から普通に「sfc /scannow」と入力しただけでは「Windows リソース保護は要求された操作を実行できませんでした」と表示され、「sfc /scannow」は実行されません。

このページでは、上図のようにWindowsが起動しない時、どうしたら「sfc /scannow」が実行できるのか? を紹介しています。

まずはざっくり解説

「sfc /scannow /offbootdir=c:\ /offwindir=d:\windows
というように、Windowsシステムのドライブとブートディレクトリそれぞれにパスを通してしまえば システム修復ディスクなどから sfc /scannow を実行できます。

分かる人はここまででOK。
これだけで分からない人は、以下を読み進めてください。offbootdir や offwindir などの解説はページ後半にあります。

この方法が使えるWindowsのバージョン

Windows 2000 / XP / 7 / 8 / 8.1 / 10

注意事項

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ここから詳細な手順の紹介

コマンドプロンプトの起動

  1. インストールDVDで起動する
  2. コンピューターの修復を選ぶ
  3. 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」から「コマンドプロンプト」を起動する
    • Tips
      SHIFT + F10 でもコマンドプロンプトは起動する

ドライブレターを確認する

  • 「DISKPART」を起動し「list volume」と入力。
    通常Cドライブとして認識されるDiskに、どのドライブレターが割り当てられているか確認する
    確認できたら「exit」でDISKPARTを終了させる
    • ドライブレターが割り当てられていない場合
       select volume 3
       assign letter b:
      などと入力し、目的のボリュームを指定しドライブレターを手動で割り当てる。

ドライブの確認にはメモ帳を使ってもOK

  • DISKPARTを起動しなくても、「notepad」と入力してメモ帳を起動し、「保存」や「開く」でドライブを確認してもOK
    ドライブレターを確認する
    ▲クリックで拡大
    この場合、Cドライブは500MBのoffbootdir、Dドライブは60GBのWindows システム領域であると分かる

コマンドプロンプトに戻り以下を入力

  • 前項の図のような場合は
    sfc /scannow /offbootdir=c:\ /offwindir=d:\windows
    となります。
  • 実行例
    sfc /scannow /offbootdir=d:\ /offwindir=d:\windows
    ▲クリックで拡大
    Windowsが正常な場合は、上図のようなメッセージになります。

注意事項

  • Windowsがインストールされているドライブを指定する。
  • 普通の「sfc /scannow」と比較して5~10倍くらい時間がかかる。
  • MBRとGPTでの手順の違い
    • MBRインストールしている場合
      上図のように offbootdir と offwindir に異なるドライブレターを指定する。
    • GPTインストールしている場合
      海外サイトを何件か回ってみたけれど、offbootdir と offwindir は同じドライブレターで良さそう。

sfc でエラーが全て修正できなかった場合

このページの手順は以上です。
あとは「sfc /scannow」を実行し、Windows が正常に復旧できるかどうか確認してみます。

外部参考リンク