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HDDのSMART値は正常なのに、不良セクタは発生していないのに、、、どうにもHDDの挙動がおかしい・・・という場合は、HDDのインデックス(MFT)が壊れている場合が多いのかもしれません。

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2016.03.29:サイト「パソコントラブルと自己解決」>「PCと解」移転。URL修正

2015.12.20: おまけ (MBRやPBR) について追記
2015.01.06: 初出


HDDのSMART値は正常なのに、そして不良セクタは発生していないのに、どうにもHDDの挙動がおかしい・・・(ファイルの読み込みに時間がかかったり、読み込みエラーが発生する) ・・・という場合は、HDD のMFT(インデックス)が壊れている場合が多いのかもしれません。
※MFT・・・Master File Tableの略

解決方法

今回の私の場合、該当ドライブに chkdsk /r を行う事で正常作動が可能になりました。(今回、chkdsk /f ではなぜか効果が無かったです)

障害発生時の状況

以下は、問題発生した HDD のSMART値です。
問題HDDのSMART値
▲クリックで拡大
(※補足: E/Fドライブに異常があるけど、このページの話題とは無関係です)
SMART値は正常ですが、このHDDで「不良セクタが発生した時の様な挙動」が多く見受けられるようになりました。

確証は持てないけれど、HDDのインデックスファイル(MFT)に何かしらの異常が発生している可能性が大きいと判断しました。

はじめに(参考リンクと注意)

MFTの仕組みなどについては、このページ内では詳しい解説を行っていません。
PCと解」さんが詳しい解説ページを用意されています。

参考リンク

 

注意事項 (リンク先から引用)

MFTはNTFSパーティションごとに存在し、
パーティション内のどこにどんなファイルがあるかを記録した、住所録のようなものです。
つまり、MFTはNTFSというファイルシステムのインデックスです。
また、データサイズの小さいファイル(1KB未満)は、MFT自体に保存してしまうという特徴を持ちます。

だからMFTが破損してしまうと、パーティション内のファイルを見つけられなくなってしまいます。
ファイルによっては、MFTが壊れると同時にデータが失われます

----(中略)----

結局、ほとんどの場合で、破損した情報をもとにMFTを修正していく必要があるのです。
従って、MFTの修復には非常に大きなリスクを伴います
MFTが破損した状態では、どれが必要なデータか不明確だからです。
ユーザーの希望通りにMFTの修復作業が完了することは、まずないでしょう。

さらに、MFTを修正するということは、MFTを上書きします。
MFTの修復は、不可逆な操作なのです。
結果うまくいかなかったとしても、元に戻すことはできません。

修復を行うつもりが、逆にファイルを失ったり、HDDにとどめを刺す場合もあります。注意しましょう。

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問題発生時のスクリーンショット

私の環境では、以下のような症状が発生しました。

Premiere Pro CCで、MTSファイルが読み込めない
あああ
▲クリックで拡大
MTSファイルが壊れているとか、未サポートの圧縮が行われているワケではありません。同じMTSファイルを、別のHDDにコピーすると問題なく読み込み可能になりました。

エクスプローラでのファイルコピーに激しく時間がかかる
エクスプローラでのファイルコピーが、激しく時間がかかる
コピー可能なものの、速度が出ません。
一回操作をキャンセルし、再挑戦すると100MB/sくらいの速度であっさりコピー出来たりします。エラー表示もありません。謎です。

Fire File Copyなどでコピーするとエラーが出る
Fire File Copyなどでコピーするとエラーが出る
▲クリックで拡大
こちらは何度試してもエラーが発生します。
完全にコピー出来なくなりました。

今までの経験上、似たような症状が発生した時は (必ずと言ってよいほど)HDDに不良セクタが発生していたのですが・・・今回は発生していません。

chkdskでとりあえず復旧

まずchkdsk /f を行いましたが、異常は見当たりませんでした。
あああ
▲クリックで拡大
また、「コピーできない/時間がかかる症状」も全く改善しませんでした。

仕方が無いので、chkdsk /r を行ってみました。
あああ
▲クリックで拡大
※補足「時間が掛かりすぎる様なら途中でキャンセルしよう」という考えで、Windows GUI上のchkdskを利用しています。

こちらもエラーは検出されませんでしたが、「コピーできない/時間がかかる症状」は一気に改善しました。
(ただし Premiere Pro で一度エラーが出たファイルは、別のインデックスが作成されたようで、別フォルダに移動(またはフォルダ名のリネーム)するか、ファイル名を変更しないとPremiere Pro で読み込みは出来ませんでした)

ここまでの対処方法で、不具合の殆どは解消した感じです。

追記 おまけ: MBRやPBRについて

ストレージを管理する領域にはMTF (Master File Table) だけでなく、MBR (Master Boot Record) やPBR (Partition Boot Record) というものもあります。

MBRやPBRが破損した場合は、OSが起動しなくなったり、ストレージまるごと、またはパーティション丸ごと見えなくなってしまう事が大半です。なのでこのページに挙げたような症状の場合、MBRやPBRの破損を疑う必要はありませんが、似た様な名前で色々な領域の名前があるんだなあと覚えておくと良いかと思います。

追記終わり

あとがき

今回の場合、chkdsk /r が非常に有効な手段でした。
しかし先に紹介したリンク先にもあるように、chkdskがHDDにトドメを刺す場合があったり、MFTの修復でファイルの復旧が不可能になる場合があります。

復旧を行う際は、先にバックアップをとって置くか、十分な覚悟を持った上で行うようにしましょう。

あとがき その2 (今回の原因の推測)

  • 問題が発生したタイミングは、Adobe Premiere Pro経由で該当HDD内のファイル30~40個に一気にアクセスしたタイミングだと思われます。
  • 問題の出たHDDは、KB2581464(USBの転送サイズを大きくするパッチ)を導入後、初めて本格的に運用した際に障害が発生しました。
    • 他のデバイス(USB3.0のSSD/USB2.0のHDD)では全く問題が出ていないので、関係ない気もするけれど、、、KB2581464が犯人の可能性がある事も、一応頭に入れておこうと思います。

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