Windowsの場合、1つのフォルダに保存できるファイルの数は
- ルートディレクトリの場合
- FAT16 なら 512個まで
- FAT32 なら 65535個まで
- NTFSの場合は制限なし。
- サブディレクトリは
- FAT16/32共に65534個まで
※ただしMS-DOS の 8.3 形式に準拠するファイル名をつけた場合
ロングファイルネームの場合は21,845個まで - NTFSの場合は制限なし。
- FAT16/32共に65534個まで
となっています。
理論上はこれだけのファイルを保存可能です。
しかし、
jpegなどの画像ファイルを保存する場合、1フォルダあたり1000~2000個くらいを目安にした方が良いなあ・・・と痛感する体験をしてしまったので、今回はその辺の話題を紹介します。
このページの内容をまとめると
5700枚のjpgデータが入ったフォルダを「サムネイル表示を有効」にして開いて一気に閲覧したら、エクスプローラがハングし、HDDに不良セクタが発生しました。
15年位前、ブラクラ踏んでIEの窓が一気に開き、HDDが破壊された時のようなクラッシュの仕方でした(^_^;
事のはじまり
- 昨年12/30に、年末恒例の「オカンのデジカメデータの大整理」を行う。
- SDカードの大容量化と、今年はワケありで例年の10倍、約5700枚とメッチャ大量の画像を一気に整理することになりました。
一つのフォルダに突っ込んで、サムネイル表示したらHDDクラッシュ
この5700枚のjpgデータを、ひとまず1つのフォルダに入れ、サムネイル表示しながら画像をジャンル分けしようと試みました。
エクスプローラーのサムネイル表示機能
▲クリックで拡大
便利ですよねえ。大雑把に写真を分類する際、非常に重宝しています。
ところが。
画面をスクロールさせ一気に3000枚前後をプレビューさせた辺りで、explorer.exeがハングしてしまいました。
▲クリックで拡大
エクスプローラは5~10分ほどハングした状態が続き、その後は無事作動するようになりましたが、該当フォルダのプレビュー表示は常にハングするようになりました。
その後、エクスプローラ自体の挙動も不審になり、ファイルの移動やコピーにもやたら時間がかかるようになり、もしやと思いSMART値をチェックすると、HDDには不良セクタが発生していました。。。
▲クリックで拡大
おおう。もう取り返しがつかねえ。
エラーが発生したファイルを調べてみると、デジカメ画像をプレビューしていた際に引っ掛かりが発生していた3個のファイルでエラーが発生しています。
一連の「大量画像を一気にプレビュー」させたタイミングでHDDにダメージが加わったと見て間違いなさそうです。
「大量画像ファイルを一気にプレビューする」という行為は、ほどほどの枚数で行わないと、それなりに危険な行為になるのかもしれません(^_^;
その他メモ
- デジカメやその他のポータブル機器など、多くのデバイスで「1フォルダのファイル数は1000個まで」という仕様になっている。
- Yahooボックスなど、オンラインストレージでも「1フォルダのファイル数は1000個まで」という仕様になっている所は多い。
- 個人的な今までの経験では、1フォルダ2000個までは一気にプレビューしても問題は発生しなかった。
教訓
とりあえず、プレビュー表示が必要になるファイルの場合、
- 1フォルダに保存できるファイル数は2000まで。
- 1000万画素を超えるようなjpgデータの場合は1000まで
- 動画などさらに大きなファイルの場合は30~100程度
1フォルダに保存するファイルの数は、このくらいを目安にしておいた方が良さそうだなあ・・・と思った次第です。
おまけ
本日の更新を行う為に色々と参考文献を漁っている時に見つけたサイト
・FAT ファイルシステムのしくみと操作法
・FAT32のファイルシステムで扱える最大ファイル数は65,535個?21,845個?