ほんの2~3年前までは、動画エンコなんて本当にごく一部のPC大好き人間か、テレビや映画、PV出してるアーチスト大好き人間が行う非常にマニアックな作業だったのですが、YouTubeの登場や、携帯やPSPで動画が見れるようになったお陰か、動画エンコ興味を持つ方が予想以上に増えているようです。

が、動画エンコ、特に音ズレに関しての知識やコツが不足している為、苦労している方が多くいらっしゃるようです。

と言う事で私なりの対処法を色々紹介します。

  1. ネットで拾った動画がエンコする前から音ズレしている
    これはもう諦めましょう。
    最初から音がズレていたら修正のしようがありません。ゴミ箱に捨てるか、音ズレしたままの動画を鑑賞するしかありません。
  2. wmv、flv(YouTube等)、swf、rm 形式の動画をエンコしたら音ズレする
    音声部分にVBR(可変レートの圧縮)が使われているか、フレームレートが可変レートで保存されているため。
    wmvファイルの音ズレをなくすで紹介しているやり方を参考にして頂くと、殆どの動画が音ズレせずにエンコード出来ます。
    コレで音ズレを修正出来なかった場合は、諦めた方が良いです。時間の無駄になります。
  3. TVキャプした動画をエンコしたら音ズレする。
    ふぬああ等でキャプチャした場合は、ふぬああの設定を詰めなければなおりません。詰め切れない場合は、VirtualDubModの使い方2(音声処理・音ズレ処理)を参考にして手動で直す必要があります。
    Mpeg2形式でキャプチャした場合は、上記『2.』を試して見ると上手く行きます。
    また、大抵の市販ソフトなら音ズレ無しで変換してくれる筈です。手持ちのソフトでは、Ulead MediaStudio Pro (私が持っているのはVideoEdition 入門セット)、VideoStudio等が音ズレ無しにエンコードしてくれます。

    また、使用しているキャプチャボード、ソフトでネット上で検索を掛けてみて音ズレに関する情報が無かった場合、マシンとの相性が考えられます。PCのマザーボード、グラフィックカードのドライバをアップデートしてみましょう。解消される場合があります、AMD製CPUの場合は特にです。(※アップデートは自己責任で!)
  4. マシンパワーが足りない
    ちょっと古めのPCで再生していると、マシンパワーが足りないせいで音ズレしたり、コマ落ちしたりします。また、携帯やPSPで規格以上動画を再生しようとしても、出来ない場合があります。

    PCの場合、タスクマネージャー等で動画再生時のCPU付加をチェックしてみましょう。100%に近ければPCパワーが不足しています。ffshowとBSPlayer等を組み合わせて再生すれば改善される場合があります。

    携帯やPSPの場合、規格に沿った動画に作り直せば治る場合がある。

    要は、マシンスペック以上に高画質にしても再生出来ませんよ、と言う話である。
  5. エンコード時に音声部分のサンプリングレートを変えている
    音声部分のサンプリングレートが、例えば48000Hzだったら、再エンコードするときも48000Hzにした方が絶対良い。
    使用するソフトによっては、盛大に音ズレしたりするし、48000Hz<=>44100Hzの変換は苦手なソフトも多い。
    ちなみに上記にリンクを貼ったUlead MediaStudio Pro 、VideoStudio 等が音ズレ無しにエンコードしてくれます。は、タイムスタンプで画像と音声を調整するので音声のサンプリングレート変換で音ズレしない。音ズレしそうな動画をDVD化する時には非常に役に立っている。

とりあえず、こんな所でしょうか。