H264TS_CutterはH.264形式のts/mts/m2ts動画を無劣化でカット編集できるフリーソフトです。

H264TS_Cutter起動画面
H264TS_Cutter起動画面
▲クリックで拡大

デジカメやHDカムでビデオ撮影した動画ファイルから必要な部分のみを抜き出す際に重宝します。

H264TS_Cutter概要

OS: Windows XP/Vista/7/8/8.1
ライセンス: フリーソフト
ダウンロード: H264TS_Cutter 111 - VideoHelp.com Downloads

H264TS_Cutterの特徴
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H264TS_Cutterの使い方

基本はこんな感じ
H264TS_Cutterの使い方
▲クリックで拡大
[残したい]、[出力したい]箇所を選んで追加していくスタイルです。

その他の機能
その他の機能

  • 複数のファイルの読み込みにも対応しています
    (動画のコンテナ形式、フレームサイズ、フレームレート、音声形式などが異なる場合は読み込みできません)
  • 編集状態をプロジェクトとして保存可能です。
  • バッチ処理が可能です。

編集時の微調整

編集ポイントを右クリックすると、以下の操作が可能です。
編集時の微調整
▲クリックで拡大
編集ポイントを追加・削除したり、編集点をIフレームのみで指定するか、P,Bフレームなどにするか、全てのフレームで許可するか・・・などを決定できます。

オプション画面から、以下のようなセッティングも可能です。
オプション
▲[CutOut only on IDR frame]にチェックを入れると、編集できるポイントの数は減りますが、ブロックノイズは出にくくなります。
(注意:動画によってはIDRフレームのみで編集しても繋ぎ目でブロックノイズが発生します)

オプション2
▲[Advanced]画面で、カットフレームの種類を変更する事も可能です。
ブロックノイズが発生しても良いから1フレーム単位でカットしたい・・・!って場合は、[Bフレーム]や[Allフレーム]を選択します。
※やらない方が無難です。

エラーの出る動画の対処方法1

複数のトラックを持つ動画や、特定の変換ツールで出力した動画の場合、H264TS_Cutterではエラーが発生しカット編集できない場合があります。

オプションの[PIDフィルター]を利用して、不要なデータが混入していないか確認してみます。
エラーの出る動画の対処方法
▲PowerDirectorで出力した動画の場合、上記の様に[unknown]となるPID情報が存在していました。
上記の様にunknown PIDデータのチェックを外す事で、H264TS_Cutterでのカット編集および出力が可能になる場合があります。

※注意
エラーが出る動画の場合、一度に複数のシーンをカットしないようにしておきましょう。つなぎ目が正しく処理されない場合が多いです。

エラーの出る動画の対処方法2 / MP4/mkv動画のカット方法

tsMuxerGUIを使ってMUXしなおすと、H264TS_Cutterで読み込み可能となる場合も多いです。
tsMuxeR
tsMuxeR(サイト内解説ページ)
MP4形式やmkv形式の動画も、この手法でH264TS_Cutterで無劣化カット編集が可能になります。

一気に複数のカットを行いたい、ブロックノイズを無くしたい場合

H264TS_Cutterでは、複数カットのつなぎ目からブロックノイズを無くすのは難しいようです。
Yambを使ってts/m2tsファイルをmp4へMUXしなおし、Free Video Dubを使った方が良い結果が出るように思います。

FreeVideoDub:MP4をカット編集できるフリーソフト
▲FreeVideoDubは、h264形式のmp4動画を無劣化でカット編集する事が可能です。

Mpeg2形式のTS/M2TSファイルもカット編集・出力可能

H264TS_Cutterは、一部のMpeg2形式のTS/M2TSファイルも編集・出力可能でした。

編集できる/できないの基準がドコにあるのかは、よく分かりませんが・・・意外とできる場合があるようです(^_^;

あとがき

このツールは2009年頃に1度ダウンロードしていたのですが、その当時はカットのつなぎ目でブロックノイズが多発することで使い勝手が悪く感じ、長い間 放置していました。。。

AVCHD形式で撮影できるデジカメを購入し、動画撮影する機会が増えて来て、(残しておきたい1シーンだけ抽出する事が増えた)ようやくこのツールを多用するようになって来ました。