※初出時、画像に間違いがあったので画像差し替えしています
またまた前回更新の続き。
「m4/3用レンズ」と「フルサイズ用レンズ+SpeedBooster」で、画角を揃え、F値を変えながら撮影し、実際のボケ量の変化を改めて確認してみました。
3つのレンズで計14枚の撮影を行い、こんな感じで並べてみました。
▲クリックで拡大
※上図はサムネイル画像です。ページ中盤に各画像へのアクセスリンクを用意しています。
表形式にして並べてみましたが、微妙な結果が出て困惑です。
事前予想
- フルサイズのレンズ読み
50mm F5.6 - Speedbooster経由
35mm F4.0相当になる。 - m4/3センサーの場合
レンズ+Speedboosterの光は「35mm F4.0」で変わらない。
ただし、中央をクロップしたデータとなる。 - m4/3用のレンズで同じ画角、同じボケ量を再現する場合
35mm F4.0
(これはAPS-Cセンサー+APS-C用レンズの場合 50mm F5.6相当)
こういう結果になると思っていました。
しかし、実際の比較結果は、レンズによってボケの傾向や周辺の歪曲が全然違ってしまい、また微妙に画角も違っていました。
以下、多分予想通りの結果なのですが、比較が非常に困難です。
前回更新までの内容で、Speedboosterを使った際の画角やボケ量について、一度は理解したつもりになりましたが、本当にこれで合っているのかどうか、(多分あってると思うけど)再び自信がなくなってきました(^_^;
検証に使った機材
- Lumix GH4
- Lumix VARIO 12-35 F2.8
- Canon NFD 50mm F1.4
- Canon EF 24-85 F3.5-4.5
- SpeedBooster NFD to m4/3
- SpeedBooster EF to m4/3 S
実写比較データ
- ボケが同じ位に見えるよう、横に並べています。
- Speed Booster EF to m4/3 は電子接点を持っており、カメラ側には1段明るくなった後のF値が伝わっています。
(絞り輪が無いので実際のF値は不明) - 以下サンプル、いずれもクリックすると別窓が開きます。
- ※注意
画角や歪曲収差がレンズ毎に異なっており、比較し難いです。
この画像で無理して比較する必要はありません。
ページ後半に画角と歪曲を補正した比較サンプルがあります。
- ※注意
※「フルサイズ換算のF値」という表現が変なのは理解していますが、良い表記方法を思いつけず、このような表記になっています。(m4/3機で撮影しているため、センサー面積は1段分小さい。ここのF値はもう1段大きく書くのが正しいかも?)
私の考えが正しければ、以下画像のボケ量が同じになっている・・・はず・・・
同じになってるはずなのですが・・・画角も歪曲収差も微妙に違っていて、、、これは比較し難いですね・・・(^_^;
m4/3 12-35(35mm) F4.0
▲クリックで別窓表示
EF 24-85 (50mm) F4.0 (レンズの実絞りはF5.6)
▲クリックで別窓表示
NFD 50 F1.4 (50mm) F5.6
▲クリックで別窓表示
画像補正して画角を揃え、重ね合わせてみる
若干のリサイズと歪曲補正をして、画像を重ね合わせてみました。
ボケ量は変えていません。
NFD 50 F1.4 (50mm) F5.6 ・・・約92%縮小のみ
▲マウスカーソルON/OFFで画像が切り替わります。
※()内が実際のレンズの焦点距離とF値
()外はSpeedBooster利用時の概算値
三脚使っていたのですが、レンズ交換時に微妙にカメラが動いていますね(^_^;
EF 24-85 (50mm) F4.0・・・・約92%縮小+強引に歪曲補正+ピントが合った部分のみシャープネス適用
▲マウスカーソルON/OFFで画像が切り替わります。
※()外はSpeedBooster利用時の概算値
()内が実際のレンズの焦点距離とF値
今回の比較検証はここまで。
一旦まとめてみます。
雑感
- フルサイズ F5.6~F8あたりのボケが比較しやすい感じ。
(これより明るいF値で比較できるレンズを持っていない(^_^;) - とりあえず、
「m4/3のF2.8のボケ量」と「SpeedBooster装着レンズの(換算後の)F4.0のボケ量」は同じ、
(つまり仮説どおり)ってな感じには見えます - でも、検証画像の見方によっては
「m4/3のF2.8のボケ量」=「SpeedBooster装着レンズの(換算後の)F5.6のボケ量」
という感じにも見え、VARIO 12-35 F2.8のもう1段分ボケ量が少ない感じもします。
うーん。複数のレンズでボケ量の比較って難しいですねえ。
レンズの画角が合わないこと、レンズの開放時の描写やボケの特徴が違うこと、歪曲収差が違うこと、NFD 35-105とEF 24-85の撮影最短距離が約50cm程度なこと・・・などなどの理由で(フルサイズ換算の50mm F5.6~F8.0付近の)1段分のボケ量の差は、誤差程度にしかならない・・・という感じもしてしまいます。
あとがき
実写テストが非常に分かり難い結果になってしまった事も含め、自分の中では、まだ釈然としない部分があります。
色々と図を作ってみて、次回更新でもう少し整理してみます。。。
と言う事で、もう少しだけ続きます。。。