前回更新の続き。
前回検証した結果のうち、「画角、F値、ボケ量」の関係を、SpeedBooser利用時に置き換え、考え直してみます。
おことわり
- 当サイト管理人は被写界深度を大雑把にしか理解できていません。
このページの内容は間違っている可能性があります。 - Speed Boosterなど光学縮小系アダプターは、0.64倍、0.58倍などに縮小できるものがリリースされていますが、ここでは全て0.71倍(1段分)縮小されるものと考えて話を進めています。
- 同じく、APS-Cセンサーのサイズはメーカーによって異なっているのですが、ここではフルサイズより0.71倍(1段分)小さいものとして話を進めています。
前回の結果
画角、F値、ボケ量の関係 (m4/3機で撮影)
▲クリックで拡大
各焦点距離で撮影した画像をリサイズして重ね、ボケ量の比較を行い、以下の結果を確認しました。
- F値が同じ場合、焦点距離が長いほうがボケやすい。
- F値を変えず、焦点距離を1段分長くする(例:12mm → 18mm)場合、ボケも1段分増える。
- ここで1段絞る(例:F2.8 → F4.0)と、ボケ量も同じになる。
12mm(中央部分) と 18mm を重ねて比較
▲マウスカーソルを乗せると画像が切り替わります。
焦点距離を1.41倍して絞りを1段締めると、ボケ量はだいたい同じになります。
SpeedBooserの場合を考える
50mm F1.4レンズの場合で考えてみる。
▲クリックで拡大
- ここまでの検証で、「35mm F1.0レンズの中央クロップ」と「50mm F1.4」の撮影データは、同じ画になる筈。
- SpeedBooserは、イメージサークルを0.71倍に縮小する。
- APS-Cカメラに SpeedBooser + 50mm F1.4 を取り付けると、ボケ量と画角、両方を「35mm F1.0レンズ」の中央をクロップして使うのと「同じ感覚」で利用できる筈。
- 「35mm F1.0レンズの中央をクロップして使う」という表現だと誤解があるかもしれない。
「APS-Cのイメージサークルを持った35mm F1.0レンズ」と言った方が適切かも。
- 「35mm F1.0レンズの中央をクロップして使う」という表現だと誤解があるかもしれない。
とりあえず、ここまでは正しい考えができていると自信がある。
これをm4/3機で利用する場合どうなるかを、今までは深く考えていなかった。
m4/3+SpeedBooserの場合を考える
先ほどの画像で考えてみます。
50mm F1.4の赤枠を、APS-Cのセンサーサイズと仮定して話を進めます。
▲クリックで拡大
- m4/3センサーは、更に1段分センサーサイズが小さい。
- 一番中央の赤枠部分がセンサーサイズとなる。
- m4/3センサーの場合、「APS-C用の35mm F1.0レンズ」をクロップして使う事になる
- 「m4/3の35mm F1.0」で得られる画と「APS-Cの50mm F1.4」で得られる画は、センサー上に写るデータとしてはボケ量含めてほぼ同じになる。
- APS-Cやフルサイズ機をメインで考えた場合、緑文字の部分は「APS-C 50mm F1.4と同じ画角・同じボケ」となる。
- しかし、m4/3をメインで考えた場合、緑文字の部分は「m4/3レンズの35mm F1.0と同じ画角・同じボケ」となる。
- つまり、m4/3を使った場合でも、SpeedBoosterを噛ませば「50mm F1.4レンズ」はボケ量・被写界深度を含めて「35mm F1.0レンズ」を使っていると考えて良さそう。
まとめ
今まで私は、「50mm F1.4レンズ」にSpeedBoosterを使うと「35mm F1.0レンズ」として使う事ができる、と考えていたので、この部分の考えは間違っていない感じ。
- ただし、私の書く文章は完全に「m4/3ユーザー目線」。
「m4/3の場合」という前置きを省略したり、焦点距離をフルサイズ換算した旨を明記せずにF値、ボケ量、被写界深度語ると、APS-Cユーザーやフルサイズユーザーからは間違いなく誤解を受ける、という事に今更のように気が付いた。 - ちゅうか、今まで私は、50mm F1.4レンズにSpeedBoosterを付けた時は、35mm F1.0レンズとして語っているので、そこが一番の誤解を生んだ所なのだろう、と気が付いた。
今まで書いた話は、自分の中では(多分)間違えていない。ただ、第三者が読むと間違った情報に見える所が一杯ありそう。
あと、初めてSpeedBoosterを購入した直後はこの辺のコトを良く理解していなかったので、2014年3~5月頃に書いた文章には色々間違いがあるかも。
(※過去記事は、既に修正済み)
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あとがき
一応これで自分の中でスッキリはした・・・と思ったけれど、確認のために実際に複数のレンズで撮影比較してみたら、、、何ともモヤモヤとした結果になりました。
ちゅう事で、次回は実写比較です。
この話、まだ続きます(^_^;
あとがき2
このページに書いた文章を自分自身で読み返してみても、やっぱ変ですね(^_^;
最初から全文を読めば「なるほど」となるが、
途中から読んだり斜め読みすると「この 我流の超理論は何??」となる。。。
理解できたつもりになっているけれど、やっぱりドコか変な感が得方してるかもしれないです('Α`)