2016.02.25: 情報の整理。
2015.01.05: 項目「問題解消できる可能性があるパッチ」を修正。
2015.09.09: 2015年9月分でも同様の問題が発生。ただし別問題と思われる。
2015.08.15: 初出。
※このページの情報は古くなっています。
2017年7月12日以降の問題は 以下のページで取り扱っています。
Windows Updateが終わらない問題の対処方法 2018年版
※2017年7~11月分の更新は Windows 10/8.1/7 の情報を1ページにまとめています。
一般的な対処方法とその資料
以下、古い情報です。
読み物として有効な情報はありますが、具体的な手順には効果が無くなっています。
2015年4月以降、Windows7のWindows Updateで頻発している、
- 「更新プログラムを確認しています」の状態から先に進まない、
- 更新プログラムのダウンロードやインストールが異様に遅い
- 更新終了後、いくつかの更新プログラムが失敗する
これらの問題について扱ったページです。
2015年4月~8月にかけて発生していた問題です。
2015年9月以降の問題では (原因は同じですが) 以下のKB方法では解決しません。別のKBをインストールして解決します。
このページの概要
- 主な症状として、Windows Update中、圧倒的にメモリが不足して「更新プログラムの確認」が終わらなくなる現象が発生します。
- 2015年9月以降、メモリ不足に陥る問題は基本的に解消しています。
ページ下段で解説している KB3050265 は現在は不要です。 - 32bit Windows7 の場合は、2016年2月時点でも多少のメモリ不足の問題は発生します(大抵の場合 エラー 8007000e が記録される)
- PCの再起動やクリーンブートでWindows Updateを行えば失敗は少なくなります。
- 失敗した場合でも、2~3度 Windows Updateをやり直せば失敗した更新プログラムの適用が可能です。
以下本文
この問題は主に、メモリ4GB以下の Windows7 SP1 で発生します。
問題の発生しないPCは、サクサクとWindows Updateが終了します。
(2015年8月15日時点では) KB3050265とKB949104を先に手動インストールし、Windows Updateを1回実行すれば(一部は失敗しててもOK)、Windows Updateに時間のかかる問題は解消するものと思われます。
※2015年9月以降は、KB3050265とKB949104を先にインストールする必要はありません。これに相当する新しい更新プログラムが公開されています。
問題解消できる可能性があるパッチ
以下3つのパッチを入れて頑張る。
1~2回目のWindows Updateには時間がかかり、いくつかは更新失敗する場合もあるけれど、2~3度Windows Updateを繰り返せば直るはず。
- Windows Update Client
- Windows7 SP1の場合に入れる。
- 定期的に更新されている。
サイト内「Windows Updateが始まらない、時間がかかる問題」のMicrosoftの資料および解決方法
にて概要 及び 最新パッチを紹介しています。 - Windows Update Clientを適用した後は、速やかに残りのWindows Updateも行う。
その他の更新を適用しない場合、管理者権限の操作が出来なくなる等の問題が発生する?(当方未検証))
- KB949104
Windows Update エージェント
- 通常、OSクリーンインストール直後、もしくは2014年夏頃のWindows Updateでインストールされている。
入れなおす必要はない。 - Windows Update エージェントを最新バージョンに更新する方法
- 通常、OSクリーンインストール直後、もしくは2014年夏頃のWindows Updateでインストールされている。
- KB3050265
ダウンロード先
- 2015年9月以降は不要。別の最新パッチが出ている。
- (32 ビット Windows 7 用) "Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47352 - (64 ビット Windows 7 用) "Windows 7 for x64-Based Systems 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47351 - (64 ビット Windows Server 2008 R2 用) "Windows Server 2008 R2 x64 Edition 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47355
- 補足注意
Windows7(無印)の場合、KB949104やKB3112343 を当てるとSP1へのアップグレード時にエラーが出る場合があるので注意する事。
原因と思われる更新パッチ
原因と思われる更新プログラムを記載しておきます。
ただし、しっかり検証する時間がなく、あくまでも当サイト管理人の「予測」です。
以下の更新プログラムが原因
2015年6月に公開された KB3068708
2015年4月に公開された KB3022345
- 「sfc /scannow」を実行してもエラー修復ができない/エラーが無いのに「修復できませんでした」とメッセージがでる現象と、犯人は同じと思われます。
- Windows Updateの更新を自分で管理できる人は、自己責任で上記のKBをアンインストールした上で非表示設定しても良いかもしれない。
- 来月以降のWindows Updateで修正されたり、新しい更新パッチと整合性が取れなくなった場合は、自分で何とかする
- 正しくPCメンテナンスを行い、2015年8月分まで全て更新すると、問題解消する可能性もあり。
- KB3022345は 2015年4月~6月にかけ、何度か降って来たパッチ。
今後もこっそり更新される可能性があるパッチ。
整理した情報終わり。
以下、このページ初出時の情報です。
問題が発生するOS
手元のマシンでは、Windows 7 SP1(x86/x64共) で高確率で発生。
(Vistaと8は手元になし。手元のWindows8.1マシンでは発生せず。)
(ネット上の情報を読み漁ると、Windows8.1マシンでも発生する可能性あり)
問題が(ほぼ)発生しない、発生していても気が付きにくいPC
- メモリが6~8GB以上ある
- CドライブにSSDを使っている
- ページファイルを適切に設定している
- Cドライブがしっかりデフラグしてある
- Windows Updateの設定を「推奨」または「更新を確認する」にしている
※「更新プログラムを確認しています」がバックグラウンドで行われるため、待ち時間のストレスが無い
問題が発生しやすいPC
- OSがWindows 7 SP1
- メモリが4GB以下
- CドライブにHDDを使っている
- ページファイルの設定が不適切
- Cドライブのデフラグをしていない/空き容量が少ない/断片化が酷い
- Windows Updateの設定を「更新プログラムの確認をしない」以下にしている
いつから問題が発生しているのか
- 2015年4月頃のWindows Updateから、少しずつ報告が上がっている
- 2015年7月頃から、多くのPCで見られるようになった
- 2015年8月のWindows Updateでは多数の報告が上がる
※当ページ管理人は2015年2月中旬~7月初旬は超多忙で、手元のPCで発生しない問題は深く調べない状態でした。4月~6月も大きな問題になっていたかもしれません。
何が問題となっているのか
- Windows Updateが恐ろしいほど大量にメモリ消費している。
- そのため、メモリの少ないPCの場合は、Windows Update中は激しくDiskスワップが発生している。
- (予想) ユーザーの手元のWindowsマシンの情報が、正しくWindows Updateサーバーに伝わらない状況になっている。
- PCメンテナンスが行われていない場合、Windows Updateに失敗する確率は非常に高い。
外部参考リンク
2点の外部参考リンクを用意しました。
- Blogs - Japan System Center Support Team Blog - Site Home - TechNet Blogs(リンク先は日本語)
- リンク先一部 抜粋
System Center 2012 R2 Configuration Manager (以下、Configuration Manager)で、Windows 7 32bit 端末のConfiguration Manager クライアントがスキャンを行った際に、サーバー側に誤ったスキャン結果が返されるという事象について、お問い合わせをいただくことがあります。
本事象が発生すると、Configuration Manager コンソールのレポートから事象発生端末のスキャン結果が正しく把握できないという問題が発生します。
---中略---
また、Windows 8 32 bit 端末においても、少数ではありますが、本事象の発生によってSystem Center Endpoint Protection の定義ファイルの更新に影響を与えたとの報告がございます。
- ※「System Center 2012 R2 Configuration Manager」というのは、Microsoftの「クラウドプラットフォーム」で、現在問題になっているWindows Updateとは違うものです。しかし、発生している症状は何やら似たものになっています。
- KB3050265という修正パッチがある模様
(ただし、メモリが少なくCドライブの断片化が酷いPCの場合は、焼け石に水レベル) - 「サーバー側に誤ったスキャン結果が返される」という問題がWindows Updateでも発生していると仮定すると、ユーザー側がどんなに頑張っても回避不能な不具合、という事になります。
- リンク先一部 抜粋
- svchost.exe (netsvcs) メモリリーク対応 KB3050265 -東海フィールドサービス ブログ - 東海フィールドサービス
- 2015年6月公開の記事。「数か月前から~~複数のPCで発生」の記載あり
- リンク先一部 抜粋(※赤字は当サイトで勝手に編集・着色)
・Windows7のWindowsUpdate実行時にsvchost.exe (netsvcs) サービス名(wuauserv)がメモリを消費し続け、ディスクスワップの発生によりPCの動作が重くなる。
・搭載メモリが2GB程度のPCでは、WindowsUpdate実行時svchost.exe (netsvcs) のメモリ消費によって 使用可能メモリが0KBになりフリーズやエラーが発生することがある。
新規にOSをインストールした状態でも同症状が発生することがわかりました。※正確には最初のWindowsUpdateでKBが一つインストールされます。
- 私の手元でも、VMware上にWindows7をクリーンインストール直後(最初のWindowsUpdate以降)でも、問題が発生する事を確認。
- メモリ4GB以下のPCの場合、この問題はかなり深刻。
メモリ2~3GBのPCの場合は・・・ちょっとお話にならないレベル。 - こちらのサイトでも、KB3050265で症状が緩和する報告あり
(ただし、メモリが少なくCドライブの断片化が酷いPCの場合は、焼け石に水レベル)
KB3050265について
ダウンロード先- (32 ビット Windows 7 用) "Windows 7 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47352 - (64 ビット Windows 7 用) "Windows 7 for x64-Based Systems 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47351 - (64 ビット Windows Server 2008 R2 用) "Windows Server 2008 R2 x64 Edition 用更新プログラム (KB3050265)"
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=47355
自身のPCに合わせたパッチをダウンロードし、インストールします。
メモリの使用量が抑えられ、Windows Updateが失敗する確率が多少下がります。
症状が軽いPCの場合、このパッチだけで「ほぼ」問題解決します。
「更新プログラムを確認しています」は、どれくらい待たされるのが普通なのか?
問題が発生しているPCの場合、「更新プログラムを確認しています」に20~30分かかると見ておきましょう。
(この時間は搭載メモリ量やCドライブの性能、メンテナンス状況に左右されると思われます)
- 問題発生した後
12回ほど確認
- 15分以内に「更新プログラムを確認しています」が終了した回数 ゼロ
- 20分以内に「更新プログラムを確認しています」が終了した回数 2回
- KB3050265導入前のDiskスワップはお話にならないレベル。
- KB3050265導入後も、Diskスワップはかなり発生している。
- 検証PCのマシンスペック
Core i7 3930K (VMware上。4core使用)
HDD: 7200rpm (仮想ドライブ60GB)
メモリ: 3GB
OS: Windows7(無印)クリーンインストール直後
OSの設定: デフォルトのまま。
- Windows7 SP1にアップグレード直後から問題発生
このページの情報は以上です。
※初出時の対処方法は不要と判断し削除しました(コメントアウトで残しています)