2014.12.08:ページタイトルの変更、現在の推奨値の提示とその解説を追記
Windowsのページファイルの設定を変更する方法を紹介したページです。
ページファイルを手動で設定する
[コントロールパネル]>[システム]>[詳細設定]>[パフォーマンス]>[詳細設定]>[仮想メモリ]でページファイルの設定が可能です。
▲ページファイルの設定方法
1.「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」の
チェックを外す。
2. システムドライブ(Cドライブ)を選択
3.「カスタムサイズ」にチェックを入れ、搭載メモリの1.5倍程度の数値を入れる
※出来るだけ小さくしたいと言う場合は、2048がお勧めの最小値です。
※Windows8以降は1024以下を設定すると不具合が発生する可能性があります。
4.「設定ボタン」を押し、OKを押す。
ページファイルを初期設定のまま利用すると、ファイルの断片化が発生しやすいため、上記の様に「初期サイズ」と「最大サイズ」を揃えるのがお勧め設定になります。
ページファイルを別ドライブに移動させる
複数のドライブを搭載したPCの場合、ページファイルを別ドライブに移す事も可能です。Cドライブの容量を少しでもかせぎたい場合は、こちらの方法もお勧めです。
Cドライブは無効設定にする。
Cドライブを選択し、「ページファイルなし」にチェックを入れて「設定」ボタンをクリックします。
次に、別ドライブにページファイルを作成する
1. 移動先のドライブを選択(上記ではFドライブ)
2.「カスタムサイズ」にチェックを入れる
3.「カスタムサイズ」でページファイルのサイズを入力します。
ページファイルの設定手順は以上です。
以下、ページファイルに関するTipsや豆知識です。
ページファイルの再設定やデフラグをするとWindowsは速くなる?
ページファイルを設置したドライブがSSDの場合、大きな効果はありません。
HDDに設置している場合は、PCスペックによりますが大きな効果を発揮する場合があります。
ページファイルのデフラグを行いたい場合は、
1. ページファイルを一旦削除
2. ページファイルを設置するドライブの断片化を確認。
3. 断片化が酷ければ一旦デフラグを行う
4. 連続した空き容量が確保できたら ページファイルの再作成
このような手順を取るようにしましょう。
ページファイル(仮想メモリ)のフラグメントを解消したら涙が出るほど高速化したよ -spanstyle::monolog
ページファイルの断片化をデフラグしてくれるフリーウェア、PageDefrag
▲上記の様にページファイルを一旦削除・再設定を行う事でWindowsの作動が(OSインストール直後に近い状態まで)高速化した例もあります。
「最近Windowsが重いなぁ」と感じる方にもオススメのTipsになります。
▲Windows2000/XP用の場合、ページファイルの断片化を解消してくれるフリーソフトがありましたが、Vista以降(特に64bit OS)ではお勧めできるツールではありません。
ページファイル無効はダメなの?
64bit Windowsが一般的になり、メモリ量も使い切れなくなるほど増え、「もうページファイルはいらないジャン?」と感じるかもしれませんが、ページファイルを無効設定にするのは辞めましょう。
私の感覚的なものですが、搭載メモリ量が少なかったXPの時代よりも、今の方がページファイルに依存したソフトが多くなっていると感じています。
いくつかのツールの作動は、作動が非常に不安定になります。
PhotoShopなどは起動しなくなります。
▲ページファイルを無効にしてPhotoShopを起動した例
現在のMicrosoftの推奨値/最低値はどれくらい?
リンク先はWindows8/8.1の場合の推奨値です。
- Microsoftの資料
64 ビット バージョンの Windows 用の適切なページ ファイルサイズを確認する方法
64bit版Windows8系の「pagefile.sysの最適な大きさ」はどれくらいかを解説したページです。機械翻訳に加え、原文も非常に難解です。
- Windows 8 / Windows Server 2012 以降には「自動メモリ ダンプ」機能が実装されている。
- Windows8 以降は、pagefile.sysの最小サイズはクラッシュダンプの設定に依存する。
- Windows8.1の、初期ページ ファイルやクラッシュ時の専用のダンプ ファイルの最小サイズは1024MB。(つまり、pagefile.sysにはこれプラスアルファが必要と考えられる)
- 通常利用する場合は、2048MB程度に設定しておけば問題ない感じ?(推奨は実メモリと同じ量と思われます)
- ページファイルは最大で
・実メモリの3倍
・4096MB
このどちらか大きい方まで利用される可能性がある。
- ハイエンドなビデオカードを搭載している時は、ビデオカードに搭載されたメモリの量もページファイルに加えておく
- 特殊なツールですが、NsGpuCNMinerというツールはGPUを作動させるのに16GBもの仮想メモリを必要とします。
- AfterBurnerなどでビデオカードと仮想メモリの使用率をモニタリングしていると、OpenCL使用時はかなりの仮想メモリを使う事が分かります。
- 市販の地デジチューナーソフトなども、仮想メモリを無効にしていると作動が不安定になるものもあるかもしれません。
まとめ
と言う事で、現在のPCはpagefile.sysを1024MB以下(もしくは無効)に固定している場合は、PC起動時やアプリ起動時に何らかの不具合が生じる可能性がありそうです。
ページファイルは、2048MB+VGAメモリ量あたりが最低値になるかと思います。また出来ればメモリ搭載量の1.5倍程度に設定しておくのが良さそうです。