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2017.07.03: 隠しファイル表示手順の解説を追記

2014.12.08: ページタイトルの変更、推奨設定を最近の情報に変更
2009.08.28: 初出


pagefile.sysとhiberfil.sysの解説ページです。
このページではこの2つのファイルの概要紹介のみを行っています。長くなったので4つのセクションに分けて紹介しています。

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はじめに

Windowsのシステムには、ページファイル(pagefile.sys)とハイバネーションファイル(hiberfil.sys)というとても大きなファイルが存在しています。これらはとても重要なファイルですが、PCの利用方法によっては無効化または小さな値に設定しても問題がない場合があります。

ページファイルとハイバネーションファイル
ページファイルとハイバネーションファイル
▲通常は隠しファイルになっています。

チェックポイント

Cドライブの空き容量がひっ迫している場合などでは、自身のPCの利用方法に合わせて pagefile.sys や hiberfil.sys の設定を見直す事でPCの速度や挙動を安定させることが可能です。

hiberfil.sys や pagefile.sys を表示する方法

エクスプローラーを起動し、以下の操作を行います。
※Windows 10/8.1 の場合の操作手順
隠しファイルを表示する
▲クリックで拡大

上記の手順で hiberfil.sys、pagefile.sysは表示されるようになります。

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ページファイル(pagefile.sys)の役割

ページファイル(pagefile.sys)は大量のアプリケーションを起動したりしてメモリが足りなくなった場合、HDDやSSDをメモリ代わりにするための予約領域です。

  • メモリと比較すると読込・書込速度ともに大幅ダウンしてしまいますが、メモリの少ないパソコンは、これがあるお陰でアプリケーションがメモリー不足にならずに済みます。
  • 例えばXP SP3の時代であればメモリ512MB以下、Vista/7ならばメモリ1GB以下の場合、ページファイルはとても非常に重要な働きをしてくれます。
  • しかし、4~8GBという大容量メモリを積んだ最近のPCの場合で、かつ「利用用途がWebブラウジングや文書作成のみ」など仮想メモリの利用やスワッピングが滅多に起きない状況では、ページファイルは最小限の数値を設定しても大丈夫です。

pagefile.sysのお勧めの最小設定

ハイバネーションファイル(hiberfil.sys)の役割

ハイバネーションファイル(hiberfil.sys)は、Windowsをシャットダウンせず、休止状態やスリープ状態にする時にメモリー内のデータを一時的にHDDに避難するための領域です。ハイバネーションファイルは、パソコンに積んでいるメモリーと同じ容量をWindowsのシステムドライブ上に確保する必要があります。

無効化したい場合の手順

ハイバネーションファイルの削除・無効化手順 解説ページ

OS別の注意点

Windows 7/Vista/XPの場合

 ・XPで「休止状態」を利用しない
 ・Vistaや7のスリープ機能が「XPのスタンバイと同機能でも構わない」
と云う人は、ハイバネーション機能は不要とも言えます。
(停電やコンセントが抜けたりする場合はデータが失われます)

Windows 10/8.1の場合

  • 高速スタートアップを有効にしたい場合
    ハイバネーションファイルは削除してはいけません。
  • 高速スタートアップを無効にする場合
    この場合でも、ハイバネーションを無効にしたPC環境で様々なトラブルが報告されています。(現時点ではハイバネーション無効との因果関係に不明な点も多いのですが)ハイバネーションは無効にしない方が良いかもしれません。

私の場合の設定

  • pagefile.sys
    → 24GBとかなり大きめに設定している。

    ビデオカードを特殊な用途で利用するため、GPGPU用に大きめのページファイルを確保する必要がある (メインメモリ16GB+ビデオメモリ8GB分確保している)
  • hiberfil.sys
    → 無効にしている

    高速スタートアップを利用する予定は全くない、スリープする前は各アプリしっかり保存する習慣が身に付いてるため、有効にしてもメリットは少ない

という感じで、あまり役に立っていないhiberfil.sysはシステム上から消えてもらい、pagefile.sysはかなり余裕を持った数値を設定しています。

このページの情報は以上です。

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