タイトル通り、KB3206632のダウンロードが止まる、KB3201845 でネットに接続できなくなる現象の強引な予測を立てて再現実験を試みたページです。

2016.12.19追記

Microsoftの資料を発見

KB3200970 適用後にインターネット接続が失敗する現象と、対処方法について – Ask the Network & AD Support Team

問題の概要
Windows Update により KB3200970 の更新プログラムを適用後、インターネット接続ができなくなる問題が発生することがあります。
この問題は、Windows 10 バージョン 1607 で KB3200970 を適用して以降、OS 再起動を実施していないコンピューターで発生します。
この問題が発生すると、ネットワーク アダプターの IP アドレスが意図せず APIPA (169.254.x.x の範囲の IP アドレス) となり、ネットワーク通信ができない状態となります。

原因
KB3200970 の更新プログラムを適用して以降、OS 再起動をしていない等、いくつかの条件によって CDPSVC サービスが停止することで、IP アドレスの取得に失敗します。

 

なるほど、「KB3200970 を適用して以降、OS 再起動しない」という条件があるのですね 。手元の検証では再現しないワケです(^_^;
(再起動するのが発生条件だと思ってた)

追記ここまで。
以下、初出時の情報です。
「眉に唾して~~~」とは書いていましたが、全く外れていましたね...


KB3206632のダウンロードが長時間近く止まってしまったPCと、2016年10月にネット接続できなくなったご近所さんのPCを、システムのバックアップを使い 当時の環境まで 巻き戻し、KB3206632 や KB3201845 で発生する「ダウンロードが止まる」「ネットに接続できなくなる問題」に再現性があるのか、またどの辺に問題があるのかを確認してみました。

サイト内関連

それなりの結果は出たものの、サンプル数も少なく、すべてのPCで通用するお話かどうかも分からず、途中から「予想」のお話ばかりになるので、後半は眉に唾してお読みください。

検証に使ったPC

1. 私のサブPC
AsRock H87、SSD、Core i3 4130T、メモリ8GB

2. ご近所さん宅の FMVW77MW (2013年10月モデル)

 

いずれのPCもバックアップと復元には Paragon Backup & Recovery を利用。

このPCを問題発生当時の状態に戻すと、2016年12月のWindows Updateの問題が再現できるかも?と試してみた。

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1.ダウンロードが止まる問題

私のサブPCで検証。
KB3206632 が95%でストップし、
3時間以上進まなくなった時の信頼性モニタ。
このPCの問題点
▲クリックで拡大

  • 同じ状態のままでは、KB3206632 が95%で長時間止まる問題は再発した。(2時間待った所で検証終了した)
  • 赤枠部分の問題を先に解消 (ドライバの手動インストール) を行った後では、Windows Update は ダウンロードを含め30分ほどで終了した。

 

時間がかかりすぎる問題は、やっぱりドライバや IMEI に問題がある・・・・と考えて良いのだろうか?

2.ネットに繋がらなくなる問題

ご近所さんの FMVW77MW で検証。
ネットに繋がらなく問題の発症条件は以下2点
省電力ユーティリティ(ステータスパネルスイッチ用)
Fujitsu BIOS Driver
この2つが Windows 8.1 時代のまま、最新版に更新していない状態。
(あと 高速スタートアップ を有効にしておいた)
この時点では、まだネット接続が可能。

さらに以下を実行すると、ネット接続できなくなった

  • 省電力ユーティリティ(ステータスパネルスイッチ用)と Fujitsu BIOS Driver を削除、PC再起動した後でシステムの復元を使って元に戻す

この操作でネット接続できない状態が再現できた。
ドライバ再インストールやPC再起動ではネット接続は復活せず、復活させるには完全シャットダウンとコンセント引っこ抜き完全放電が必要な状態だった。

DHCPによるIPアドレス取得ができなくなる (IPv4アドレスが 169.254.XXX.XXX に変わってしまう) 現象は発生していなかった。

これを直近 1か月分の更新プログラムで実験してみる

このPCを一旦元に戻し、先に挙げたユーティリティが古い状態で以下を操作してみる

  • KB3206632 (2016年12月14日配布) を手動でインストールする、
    そしてその後でシステムの復元を使って元に戻す
    (更新に失敗し、元の状態に戻す作動に近い状況を作ってみた)
  • KB3201845 (2016年12月09日配布) を手動でインストールする、
    そしてその後でシステムの復元を使って元に戻す
    (更新に失敗し、元の状態に戻す作動に近い状況を作ってみた)
  • KB3200970 (2016年11月09日配布) を手動でインストールする、
    そしてその後でシステムの復元を使って元に戻す
    (更新に失敗し、元の状態に戻す作動に近い状況を作ってみた)
  • その他 (実験できなかった部分)
    wushowhide.diagcab を使い、Windows Update 経由で ドライバの自動ダウンロード のみ が行われるよう設定してみたが、実験中は新しいドライバは落ちてこなかった。
    このドライバ部分がポイントだと思っていたので、ここが思ったように検証できなかったのは残念。

これらの操作では、以下は再現されなかった。

  • LANカードが停止してしまいコンセント引っこ抜き完全放電が必要な状態
  • DHCPによるIPアドレス取得ができなくなる (IPv4アドレスが 169.254.XXX.XXX に変わってしまう) 不具合 
  • 富士通から以下のような公式ツイートが出ているので・・・・
    再現されると思ったんだけどなあ・・・・(^_^;

その代り、以下のような問題が発生した

  • 無線LANが ネット接続できない状態 (有線側は無事)
  • USBポートの一部が利用できなくなる
  • スリープ復帰が不安定になる (これは10月時点でも発生していた)

これら問題の解消は、PC再起動のみでなおるケースとコンセント引っこ抜き完全放電が必要なケース、両方があった。
スリープ復帰が不安定になる問題の解消は、最初に条件で上げた「省電力ユーティリティ」と「Fujitsu BIOS Driver」の更新が必要だった。

という事で

残念ながら、ネット接続の方は実験前に予想した通りの結果にはならなかった。

でも、ネット接続できなくなるPCは、何らかの理由でWindows Updateが失敗し、さらに元の状態に戻す作業も失敗すると発生してしまうんじゃないかなあ?と予測。

ここから下、さらに予測です。

個人的な予測

まずWindows10の「アプリと機能」を開く
デスクトップは画面全体に表示されるように
▲クリックで拡大
ここでで「ドライバ関連の古いユーティリティ」がないかチェックしてみよう。

  • 以下の2点両方に当てはまるアプリは注意したほうが良いと感じた。
    1. インストール日時が古い(日付がOSアップグレード前の)まま
    2. ファイル容量が表示されない

Windows8.1時代の「省電力ユーティリティ」と「Fujitsu BIOS Driver」も、Windows10の「アプリと機能」でこの状態だった。

こういうアプリが関連するドライバを削除、またはWindows Update経由のドライバ自動更新が失敗すると、その後のWindows Updateの失敗巻き戻しやシステムの復元で正常に元に戻らない場合があるのではないか?

ちなみにこの「アプリと機能」に正常表示されないアプリは、我が家のメインPCでも昨年盛大にトラブルを発生させていました。

※当時の記録

 

あとがき

という事で、「たぶんドライバが原因だよなあ・・・・」と思いつつも、問題の再現を行うことは難しかった。
ただし、Windows Update前にドライバを最新の状態にしておけば これらのPCでも問題は起きる事はなかった。

やっぱり Windows 10 Anniversary Update はドライバの相性問題にシビアすぎると思うんだよなあ・・・・。
というか、この予測は当たっているのかなあ・・・・?