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2017年1月24日:午前12時頃の家の近くで撮影。
明け方の気温: 氷点下2度。起床時の室温5℃。積雪約50cm。
PC不調の原因を切り分けるため、こんな寒い日を待っていました。
室温が極端に低い時、私のメインPCがどういう挙動を示すのか?最近のPC不調の原因がどこにあるのか?をメモしたページです。
まえおき(余談)
今年の冬も寒さが本格的になってまいりました。
私の地元では1月23日~24日にかけ40~50cmの積雪があり、明け方の気温は0℃~氷点下3℃くらい。室温も4℃~9℃くらいと、朝一番のPC起動には厳しい季節です。
寒い日の朝「PCが起動しない・スリープからの復帰に失敗する」という問題が起きる場合は、お部屋を暖めるかPCの電源ユニットの劣化を疑ってみましょう。
私のメインPCも、昨年12月後半からスリープ復帰に失敗する事が多くなり、「寒くなって来たし、5年酷使したPCだし、そろそろ電源ユニットが寿命かな?」という気持ちを持ちながら、あれこれとPCメンテナンスを行ってみました。
PCの主な構成
OS: Windows10 RS1
マザー: P9X79 Deluxe
CPU: Core i7 3930K (Sandy Bridge-E)
GPU: NVIDIA GTX1070
購入: 2012年1月(6年目突入)
※ビデオカード、ストレージ、ケースFAN以外は2012年1月から構成変更なし
このPCの安定度経緯
Windows10 TH1~TH2時代
- 大きな問題なし。
Windows10 RS1後
- 8月~10月、色々と不具合でまくり状態が続く。
その殆どがドライバアップデートで解決した。 - スリープ復帰が安定しない問題だけが残った。
忘れた頃に復帰にコケる。
昨年11月、このPCは一旦安定した
12月後半から、再びスリープ復帰に失敗する事が多くなってきた
- スリープ復帰失敗以外は問題なし。
- 安定していた期間は1か月ほどだった orz
- スリープ復帰失敗は毎回発生するわけではない。
7~10回に1回くらいの頻度で失敗する。 - スリープ時に起動しているアプリケーションや閲覧中のWebページに規則性はない。
- 「寒くなって来たし、5年酷使したPCだし、そろそろ電源が寿命かな?」と半ばあきらめつつも、この1か月はのんびりと原因を探っていた。
以下、今回の検証結果です
1. キーボードが相性が悪くなっていた
メインPCにはエレコムの「TK-FCM007」というキーボードを使っているのですが、どうやらこれが 2016年12月以降のWindows 10 RS1 (+私のPC環境) と相性が悪くなっているようです?
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デバイスマネージャーからキーボードを選択し「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外すことで、スリープ復帰失敗の頻度は1/3~1/4程度に収まる様になりました。
※補足
これは昨年12月の時点ですぐに発見していました。
しかしこれだけでは スリープ復帰失敗問題は完全に解決できなかったので、他の原因も探しつつ様子を伺っていました。
2. 寒いのは関係なかった
キーボードの問題が解決した後、問題の切り分けが難しかったので、室温が5℃前後になる日を待ってから検証を再開する事にしました。
- 2017年1月23日: 室温4℃、スリープ復帰成功
- 2017年1月24日: 室温5℃、スリープ復帰成功
こんだけ寒くなって来ても無事に復帰してくれる所を見ると、電源劣化が犯人ではなさそう。寒いのは関係なかったようです。
- 12月後半以降、本格的に寒くなり室温12~13℃以下になった頃から謎のスリープ復帰が増えて来ていたので電源を疑っていたのですが、この予想は外れた感じです。
以下、12月中旬から1月中旬にかけ、室温が5℃前後になる日を待ちつつチェックした項目です。
3. イベントビューアをじっくり眺めてみる
スリープ復帰失敗時、直前のログを眺め、ビデオカード または USB ポート、いずれかが応答不能になっているケースが多い所までは分かった。
4. 無線LAN子機を疑ってみる
現在使っている無線LAN子機は購入から2年半~3年くらい経過しており、個人的には「そろそろ寿命が来る頃」だと思い、新しい子機に買い替えてみた。
→ 結果:変わらず。
スリープ失敗復帰する時がある。
キーボードと同様無線LAN子機も「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外してみる
→ 結果:変わらず。
スリープ失敗復帰する時がある。
5. マウスを新調してみる
こちらも相当古くなり、たまにホイールが暴走したりチャタリングが発生するようになっていたので買い替えてみた。
→ 結果:変わらず。
スリープ失敗復帰する時がある。
6. ビデオカードおよびPCのメンテナンスをしてみる
ビデオカードのドライバ完全削除から再インストール
モニタの接続を DVI - HDMI - DP で色々変更してみる
HDMIやDP利用時、ビデオカード経由の音声出力の有効無効を切り替えてみる
DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth
などなど。
その他、ページ内のアチコチに書き残している メンテナンスを色々行う
→ 結果:変わらず。
やはりスリープ失敗復帰する時がある。
7. 古いアプリケーションを思い切って削除してみる
QuickTime を筆頭に、古くなったソフトや数年使っていないソフトを片っ端から削除してみた。
→ 結果: 少し効果があった?
スリープ復帰失敗は 更に1/2~1/3まで減った。
とりあえず今回はここまで。
次に試すこと
- ハイバネーション有効にしてハイブリッドスリープを使ってみる
- 一度 高速スタートアップの設定を元に戻してみる
思い返してみると、高速スタートアップ周辺の設定は 昨年11月 (TH1→TH2)以降、ほとんど触っていませんでした。
ご近所さんPCは昨年12月以降「ほぼデフォルトの状態」で安定してきているので、手元のPCもそれに近い状態に変更し、しばらく様子を見てみる事にします。
今回のまとめ
- キーボードからスリープ復帰できなくしたら多少改善した。
- 古いアプリを削除したら多少改善した。
- 電源劣化はまだ大丈夫と判断。
室温5℃前後になっても正常にスリープ復帰できた。 - ハイバネーションや高速スタートアップ周辺の設定を再度調整しなおしてみる。
うーん。1か月前に比べるとスリープ復帰失敗の頻度は格段に減ったけれど、何が原因なのかは掴めないままになってしまっいました。
2016年12月中旬以降は、ご近所さんPCでは何も問題は起きていないし、ネット上で情報を探しても Windows10 RS1に大きな問題は起きていない感じです。
何か私のPC特有の問題が残っている感じっすねえ。
追記: 2017.02.09
この検証の続きを書きました。
メインPC (Windows10 RS1) のスリープ復帰失敗対策メモ: 2017年2月
問題が起きていたのは、古いVisual C++、OneDrive、PC版LINE、この3つだったようです。