BlueGriffonが日本語化できない、アドオンが使えない、SVGファイルの編集がうまく行えない、設定が反映されないなど、BlueGriffonの一部機能が正常作動しない時の対処方法の紹介です。 (2017年1月、Ver 2.1.2 で確認しています。)
まえおき: BlueGriffonについて
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BlueGriffon: HTML5もサポートした多機能なオープンソースHTMLエディタ
BlueGriffonの使い方
BlueGriffonとは、HTML5・CSS3対応の HTMLエディタです。WYSIWYG (タグ打ちしなくても モニタ上で見たままの間隔で編集できる ) 機能が超便利です。
・本体は無償利用可能 (オープンソース)。
・取扱説明書と各種アドオンは有償。
まえおきおわり。
以下、手元で発生した問題とその対処方法の紹介です。
手元で発生した問題
- メニューが日本語化されない
- SVG エディターが正常に作動しない
- Help > About のメニューが消えなくなる
- アドオン が作動しない/古いアドオン(β~Ver1時代) のリストが表示される
- 一部の設定メニューの変更が反映されない。
実は私の場合、2013年頃からずっとこの症状に悩まされていました。
BlueGriffonはバグだらけで使いものにならない、というのがここ数年の私の評価だったのですが、どうやら「私のPC固有の問題」だったようですorz
BlueGriffonが誤作動する原因
私の場合・・・・というお話ですが、以下が原因でした。
- BlueGriffon をβ版(0.7~M3)の頃から利用していた
- BlueGriffon Ver 1.5~1.8 から Ver 2 系にアップデートした
- BlueGriffon を最新版にアップデートした後、古いバージョンを起動し設定ファイルを書き換えた事がある
細かいチェックはしていないのですが、古いバージョンの BlueGriffon は起動しない方が良さそうです。古いバージョンで何かしらの操作(設定変更する、もしくは新バージョンでは アドオン化してフリー版から外されている機能を利用する)などを行うと、現行バージョンのBlueGriffon にかなりの悪影響を及ぼすものと考えられます。
BlueGriffonを正常に戻す方法
一度、設定ファイル (ユーザープロファイル) をすべて削除します。
BlueGriffonの設定ファイルの場所
%USERPROFILE%\AppData\Local\Disruptive Innovations SARL
上記フォルダ内に「BlueGriffon」というフォルダがあるので、そのフォルダ含めて全部削除します。
※ BlueGriffon 次回起動時にこれらのフォルダは再作成される。
※ 設定はすべて初期状態に戻される
注意事項
- 有償アドオンを利用している場合、念のためアクティベートを解除してから削除操作を行う。
- BlueGriffon が正常作動するようになった後、再びアドオンをアクティベートする。
BlueGriffonの日本語化について
上記の設定ファイルを削除した後で BlueGriffon を実行すると、設定ファイルがすべて初期化されます。特に何かしらの操作を行わなくても正常に日本語化が行われます。
- BlueGriffon は(途中で一時的に日本語パッケージが外れた時期もありましたが)バージョン1.0以降は基本的にデフォルトで日本語化ファイルを内蔵しています。
- Ver1.8 や Ver 2.0以降 は公式から配布されている本体ファイルの中に 日本語パッケージを内包しています。
まだ一部の設定が反映されない時
日本語以外の言語パックを無効化してみる
▲クリックで拡大
「アドオンマネージャー」>「言語パック」を開き、日本語以外の言語パックを無効化(ボタンは「有効化」表示になる)に設定し、BlueGriffonを再起動してみる。
その他の機能について
各種アドオンの挙動、SVGの編集機能、一部設定メニューが反映されない問題など、手元のPCで発生していた問題は、ユーザープロファイルの削除と再作成で解消したように感じます。
上でも書いていますが、正直な話、私のPC環境では 2013年頃から BlueGriffon は正常作動していない状態でした(^_^;
先日、試しにサブPCに BlueGriffon をインストールしてみたら特に何もしなくても日本語化され、さらにスイスイと作動する事に驚き、ここではじめて原因を調べてみた次第です。
あとがき
私は実に 3年半もの間、壊れたままのBlueGriffonを使っていたのか...orz
私の場合、BlueGriffon バージョン0.7.0 (2010年11月初旬)から利用しており、完全に実用レベルになる日を心待ちにしておりました。
その後も Ver 0.7.1、M3(アドオン利用可能初期バージョン) 、 Ver 1.0、1.2、1.4、1.5 ・・・・と定期的にアップデートしながら気になる部分をチェックしていたのですが・・・・ Ver 1.5.2あたりからどんだけアップデートしても私のメインPCで実用どころか試用にも耐えられない酷い出来となっており、評価を中止しておりました。
どうやら BlueGriffonの古いバージョンと新しいバージョンを同時に起動させたり、古いバージョンで設定やアドオンを変更した事がツールに悪影響を与えてしまったようです。BlueGriffon はどんだけバージョンアップしても派生元の kompozer や SeaMonkey、Nvu の足元にも及ばないツールだなあ・・・・ と思っていましたが、思わぬところに落とし穴があったみたいです。