2015.04.01:バッテリーの仕様(最大出力アンペア)を補足追記
前ページ紹介したモバイルバッテリーRAVPower RP-PB11をデジカメGH4やGH3の外部バッテリー用に使ってみたレポートです。
▲上の写真通り、9Vでも問題なく作動しました。
(この記事はGH3時代に執筆していますが、GH4やGM5でも問題なく利用できています)
RAVPower RP-PB11の特徴
・現在、約7000円と激安。
・15000mAhと超大容量 (386gあって結構デカい)
・USB充電ポートも2基付属(合計2.1Aまで)
・数種類の変換プラグ付き
・9V/12V 出力可能(ノートPCやデジカメの外付けバッテリーとして使える)
・DC9V、12V出力時は最大2Aまで出力可能。
※注意:GH3アダプターの電圧規格は8.4V
最初にざっくり感想を書くと、15000mAh、386gはデカ過ぎた。
cheero Power Plus2という260gのモバイルバッテリーの持ち運びが苦にならなかったので油断していました。カバンに入れたり腰にぶら下げたりした際、260gと386gの差は意外と大きかったです(^_^;
ちょっと入手困難(あとコストパフォーマンスが悪くて)で諦めたんだけど、手間とお金を惜しまずAK9000を選択すれば良かったなあ・・・てのが正直な感想です・・・(^_^;
RP-PB11とGH3と接続
RAVPower RP-PB11には、複数の変換アダプターが付いていますが、GH3カプラーの規格(電圧区分3/Φ4.7mm/EIAJ-3規格)の変換アダプターは付いていませんでした。
ACアダプタ用DCプラグサイズ変換コード 【D】電圧区分3のような変換プラグを用意する必要がありました。
電圧について
純正のバッテリーは7.2V、純正AC/DCアダプターの規格は8.4V。
RP-PB11の出力は公称9V、満充電時に実測したら9.3Vでした。個人的には「この位は許容範囲だろ」と思っていたのですが、取扱説明書を読んで少しビビりました・・・・。
取扱説明書
▲クリックで拡大
「もしデバイスの入力電圧は5V-9Vの間、そしてデバイスで電池内蔵なら、RP-PB11をデバイスに充電することは止めてください」と記載してある。
GH3で利用する場合、電池内蔵させるワケじゃないし、充電用途でもない。大丈夫だろ・・・?と思いつつも不安が頭をよぎります。
う~む。。。
GH3の場合、内蔵バッテリーを取り外しカプラーを接続するのだから、取説の「また疑問がある場合は、高電圧を選んでください。」の一文を信じて、このまま繋げちゃおう!
という事で、冒頭でも紹介した写真の通り、無事作動しました。
購入直後に静止画10枚ほど、動画撮影を4時間強行いましたが、今の所問題なく撮影できています。その後、5時間(2時間半X2回)の実践撮影も無事行う事が出来ました。
連続動画撮影計9時間のうち3時間ほどは、室内と屋外を交互に撮影し、明るさや撮影距離、ズームの変更など激しく操作しましたが、データが壊れたとか、機体が変に熱を持ったなどの異変もなし。今後も実践投入できそうです。
容量について
電圧 | 電流時 | 容量 | 重量 | 昇圧ロス換算 (20%と予測) | 予想 録画時間 | |
RAVPower RP-PB11 | 3.7V | 15000mAh | 55.5Wh | 386g | 44.4Wh | 8時間20分 |
PowerBank 10000mAh | 3.7V | 10000mAh | 37Wh | 309g | 29.6Wh | 5時間30分 |
AK9000 | 3.7V | 8800mAh | 32.5Wh | 270g | 22.8Wh | 4時間15分 |
cheero Power Plus2 | 3.7 | 10500mAh | 38.8Wh | 260g | 9V出力なし | |
GH3純正 | 7.2V | 1860mAh | 13.4Wh | 78g | なし | 2時間30分 |
昇圧ロス分は、自分勝手に20%程度と考えて試算。
あと、GH3の純正バッテリーは公称120分。手振れ補正やAFをオフにして撮影した際は約3時間撮影できたけど、安全をみて2時間半で計算。
※上の試算表は昇圧ロス20%で計算したけれど、色々使ってみた感じでは10%ロス程度で済んでいるかもしれないです。
※あと、8800mAh以下の外付けバッテリーを選ぶならば、バッテリーグリップを導入した方が便利だと思います。
さすがに15000mAhあると、バッテリー切れの心配は全く心配なさそうです。
ちなみにGH3で写真10枚、動画4時間撮影、iPhone4に1回充電した後でも、充電インジケータは4個でした。
▲色々使い込んでみるも、チャージランプが1個減っただけです。
どんだけ容量あるんだコレ・・・。
取説の解説
▲クリックで拡大
感覚として、ランプ1個につきGH3の動画撮影を2時間半~3時間は可能な感じ?ハンドリングしながらでの撮影でも9時間、据え置き撮影なら12時間は大丈夫な雰囲気です。
今の所、公称の15000mAhはしっかりある感じです。
ここまで容量があると、「どんだけバッテリー持つねん?」ってカンジで、正確な容量を把握するのが難しいですね(^_^;
バッテリーの電圧と極性について
GH2やGH3のカプラーはセンタープラスです。
(GH3カプラーの極性表記は、スゲー分かり難い所に(しかもうっすらと)記載してあります。)
最初は全然気が付かず、ネットを徘徊して情報を集めてしまいました(^_^;
ネットで集めた極性に関する情報
パナソニックGH2とeneloop music booster。外部電源で長時間OK -下町写真家、今日もはよから起きてみたけど - Yahoo!ブログ
▲クリックで拡大。(拡大&転載画像)
上記ブログさんで、eneloop music boosterとGH2で電源の極性が逆である事が解説されています。ちなみにeneloop music boosterの極性はセンターマイナス。つまりGH2/GH3のカプラーはセンタープラス。
AmazonのRAVPower RP-PB11商品ページのレビュー
▲クリックで拡大
上記のレビューにより、RAVPower RP-PB11はセンタープラスである事が分かりました。
その他の気に入った点
▲9V/12Vの切替が機械式。心配ならばガムテープなどでマスクしておけば「うっかり9Vと12Vを間違えて接続」する事も無さそうです。
GH2/GH3の外部バッテリーについての参考リンク
- DMC-GH3と外部バッテリー!DCカプラー(DMW-DCC12)を購入!(その1)|片田舎の快適?通販生活!?
DMW-DCC12のDCプラグはおよそΦ4.7mm。恐らくEIAJ-3規格 - DMC-GH3を外部バッテリーで動作させる。その2 バッテリー入手
- DMC-GH3を外部バッテリーNP-F970の7.2V電圧で動作させる!DCカプラー(DMW-DCC12)を購入!(その3・残量表示)
- achanmix: DMC-GH3を外部バッテリーで動作させる。その1 8.4Vバッテリー
- achanmix: DMC-GH3を外部バッテリーで動作させる。その2 バッテリー入手
- 今更二台目のGH2と外部バッテリー: Y.Kimura 便利でない日誌
- GH2 To Go! with music power with love |TKYSSTD
- 価格.com -『このカメラは、外部からDC電源供給ができないのでしょうか。』パナソニック LUMIX DMC-GH2 ボディ のクチコミ掲示板
- パナソニックGH2とeneloop music booster。外部電源で長時間OK -下町写真家、今日もはよから起きてみたけど - Yahoo!ブログ
上記リンクのうち、比較的簡単に入手できるのはPowerBank 10000mAhあたりでしょうか。
あと、少し入手困難ですが、やっぱりAK9000が良いです。2ヶ月前はドコにも売っていなかったのに、先月あたりから5900~7000円程度に値下がりしてアチコチのネットショップで見かけるようになりました。
「ある程度小さくないと持ち運びも撮影時の携帯も面倒」「あまりに小さいとバッテリーグリップの方が容量的に安心できる」てなバランスを考えると、8000~10000mAhあたりの製品を選ぶのが良さそうですねえ。
また「GH2/GH3 に9V電圧を使うのが不安・・・」って方は抵抗かましたり、変換プラグを自作したり、カプラーを分解して既存の外部バッテリーを再利用したり・・・いろいろ工夫されていて参考になります。
私の場合「9Vは大丈夫な範囲内」との考えでそのまま利用していますが、その辺はくれぐれも自己責任で。
とりあえず現在、私のGH3はこのバッテリーを使用して9時間分の撮影が終了していますが、今の所(GH3、SDカード、バッテリーともに)不具合は発生していません。
あとがき
GH2/GH3で長時間動画を撮るユーザーならば、外部バッテリーの購入を一度は考えた事があるかと思いますが、、、以下の3点が気になってなかなか購入に踏み切れなかったかと思います。。。
購入前の注意点
1. GH2/GH3のカプラーは8.4V。9Vバッテリーで過負荷がかからないのか?
2. 変換プラグは、手持ちの機器に対応しているのか?
3. バッテリーの極性(+と-)を逆に接続すると壊れるんじゃないだろうか?
- 私の場合、
「1.」の項目に対しては殆ど心配していませんでした。純正バッテリーが7.2Vで作動、AC接続が8.4V作動なら、本体は9.5~10Vくらいまでは耐性があり、平気で作動するだろうと思う人間です(^_^; - 「2.」の項目は、商品写真を見ればなんとなく分かる。でも実際に買って見なけりゃ解らない。まあ、規格が合わなければ変換プラグ(150~500円程度)を買い足せば良いし、細かく考えるのはやめよう。
- しかし、「3.」は怖い。電気を逆流させちゃうと、回路のドコかが簡単に焼き切れちゃうんじゃないかと・・・心配で心配で、なかなか購入に踏み切る事が出来なかった。
つまり、バッテリーの極性が心配で購入に踏み切れない状態でした。
あと、バッテリーの大きさや容量は、よく考えて購入しないとダメですね。「大は小をかねる」的な考えが通用しませんでした(^_^;