このサイト内で紹介している「Windows Updateの調子が悪くなった」時の対処方法の一つ、「SoftwareDistributionフォルダを手動で削除する方法」 (たとえばこのページで紹介しているコマンド) を行ったら、逆にWindowsの調子が悪くなってしまった、、、という場合の対処方法を紹介したページです。

ページ前半では間違った操作方法とエラー発生時の症状を紹介しています。
具体的な修正方法はページの後半にあります。

対象OS

Windows 10 (特にAnniversary Update 以降)
※Windows 7/8.1 および 10 TH1/TH2 の頃は、手元のPCでは問題は発生しなかった。

問題が発生するPC操作

例えば以下のコマンドなどを実行する時など

上記コマンドを使って「SoftwareDistributionフォルダ」と「catroot2フォルダ」を削除する際、「手順の一部が正しくなかった」または「削除すべきフォルダが削除できていなかった」場合、Windowsシステムが正常に作動しなくなります(詳細は後述)。

問題の発生しやすい手順

  1. Windows 10で「net stop usosvc」「net start usosvc」のコマンドを実行しなかった場合
    • Windows10以降では、「SoftwareDistributionフォルダ」を削除する際にこのコマンドが必要になっているようです。
  2. Windows 10で「SoftwareDistributionフォルダ」と「catroot2フォルダ」の削除を短時間(5~10分以内)に繰り返し実行した場合。
    • この場合も、Windows システムに問題が発生しやすくなっているようです。
  3. batファイルを組んで一気にコマンドを実行している場合は特に注意。
    エラーメッセージが出ている例
    ▲クリックで拡大
    このような状態を見逃し、そのままの状態で PC再起動またはWindows Updateを行うと、このページで紹介している問題が発生します。
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どのような症状が発生するか

  • Windows 起動時に警告が出る
    User OOBE Create Elevated Object Server
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    「User OOBE Create Elevated Object Server」というアプリがデバイスにアクセスしようとしている、という警告が出るようになります。
  • 「設定」ボタンが反応しなくなる
    Windowsの起動時にエラーが出る
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    このボタンを押しても「設定」が開かなくなります。
  • Windows Updateができない/サービスの起動と同時にエラーが出る
    エラー番号は80070005
    ▲クリックで拡大
    エラー番号は80070005である場合が多いです。
  • Windows 標準のトラブルシューティングツールが起動しなくなる、もしくは正常に実行できなくなる。
    bat内のいくつかのコマンドはエラーが出ます
    ▲クリックで拡大
    この機能が使えなくなってしまいます。

 

間違った操作方法とエラー発生時の症状はここまで。
以下、問題が発生した後の具体的な修正方法です。

問題が発生した場合の対処方法

  1. コマンドプロンプト(管理者)で「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を実行する
    「コントロールパネル」>「トラブルシューティング」
    ▲クリックで拡大
    • 100%まで進んだ所で5~10分ほど待たされる場合がありますが、そのまま終了まで待ちます。
    • 正常終了できなかった場合も、気にせず次の手順に進みます。
  2. 「コントロールパネル」>「トラブルシューティング」>「システムセキュリティ」の「Windows Update で問題を解決する」を実行する
    「コントロールパネル」>「トラブルシューティング」
    ▲クリックで拡大
    • 「Windows Update で問題を解決する」が起動した所
      Windows Update で問題を解決する
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    • 実行すると、以下のようなエラーが出ます
      Windows Update で問題を解決する
      ▲クリックで拡大
      こちらも、1回目の修正ではエラーは気にせずツールを終了させます。
  3. PCを再起動します
  4. 「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」とトラブルシューティングの「Windows Update で問題を解決する」をもう一度実行します。(つまり「1.」と「2.」を繰り返します)
    • 2回目の実行で、DISMと「Windows Update で問題を解決する」のエラーがなくなるはずです。
      Windows Update で問題を解決する
      ▲クリックで拡大
      これで Windows Updateとトラブルシューティングツールのエラーはなくなり、正常な状態に戻ります。
  5. 念のためもう一度PCを再起動しておきます。
    以上で手順は終了です。

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