毎年痛い目に遭うのでメモ。
弥生会計で「繰越処理」を行っても、「年度切り替え」で前年に戻ればほとんどのデータは編集可能。しかし、一部のデータは「繰越処理」後に前年に戻って編集するともう翌年に反映されないのだ。
最初に覚えておく事
「繰越処理」は1回だけしか行えない
▲クリックで拡大
「年度切り替え」と「次年度更新」 は何度も行えるけど、繰越の後に作成したデータは、一部が翌年に反映されない。
毎年こいつに騙される
上記ダイアログの文字おこし
平成29年度(H.XX/01/01~H.XX/12/31)の会計期間が終了しています。
平成30年度の入力を開始するには、繰越処理を行う必要があります。
繰越処理を行い、次年度の取引入力を開始しますか?
※繰越処理を行った後も、[年度切替]で平成XX年度に戻って
データを入力することが可能です。
O今すぐ繰越処理を行い、平成XX年度の入力を開始する
O平成XX年度の入力を続行し、後で繰越処理を行う
毎年この赤文字部分に騙されちゃうのだ。騙されない場合でも、デフォルトが「繰越する」なので、うっかりミスで繰り越しちゃうのだ。
で、後から前年度に戻ってデータ入力すると、翌年にデータが反映されずに困ってしまうのだ。
「後で繰越処理を行う」を選択した後
「後で繰越処理を行う」を選択した後は、続いて以下のダイアログが表示される。
▲クリックで拡大
ここでは必ず「通知メッセージを表示しない」を選択する。
再通知が出た時、うっかり「OK」を押すと繰越処理されちゃうのだ。
反映されないデータその1
重要ポイント
「繰越処理」の後は、「不動産収支の内訳」を書き変えたり書き加えたりする以外に、新規で作成したデータについても 翌年データに反映されない。
私は毎年、
- 年が明けてから
- 1月中旬に繰越処理を行い
- 2月初旬から確定申告の準備を行う
(このタイミングで前年の「不動産収支の内訳」を作成)
という流れで作業を進めている。
※つまり私は、不動産収支の内訳はいつも前年分を作成している
この手順だと、不動産収支の内訳は毎年同じものを作り直しになってしまうのだ。これが悔しい。
弥生会計のサポートに相談してみたが、
「一度 繰越処理をしたらもう翌年に反映させることは出来ない、不動産収支の内訳はもう一度入力し直してください」
との事だった。
このサポートへの相談は、数年前にもやった記憶がある。いい加減、「不動産収支の内訳は繰越前に作成しないとダメだ」という事を覚えよう、私。
あと、弥生会計は「不動産収支の内訳」のインポートやエクスポートもできない仕様になっている。これも注意しよう。
ここがインポート&エクスポートできれば作業が楽になる局面を何度も経験しており、ここが改善されれば非常に助かると思うのだが、これが出来ると何か不都合が発生するのだろか?
反映されないデータその2
これも年度を跨いだ直後によく新しい伝票辞書が欲しくなる。
で、ついつい前年度側で辞書を作成するのだけれど、一度「繰越処理」をした後で作成した伝票辞書は、その後の「通常の更新処理」では翌年度に反映されない。
反映されないデータその3
前項に似たお話だけど、「勘定科目」や「補助科目」も年度をまたぐ頃によくを新規に作成する。これが「次年度更新」の処理では翌年に反映されない時がある(完全に新規で作成した項目は反映されるが、名称の変更などは反映されない。例: 仮で1、2、3、と付けた名称を後で別名称に変更する)
まあ、これは (既に入力済の科目が変更されると整合性が取れなくなるので) 私の入力方法が悪いというか、データ入力の際の見通しの甘さが原因だろうと思う。
年度をまたぐ時に勘定科目を追加したり変更したりする時は、前年や翌年で入力する時の事も考えて操作するよう、気を付けるようにしよう (自戒)。
まとめ
繰越処理を行う際、以下をチェックする。
- 不動産収支の内訳、伝票辞書
繰越処理の後で前年度のデータを変更しても翌年に反映されない。
少なくとも、翌年も利用できる状態まで完成させておく。 - 勘定科目、補助科目
繰り越した後で変更した名称は反映されない。
前年度で作成しても良いが、一気に作成しておく。 - その他注意点
上記はエクスポートやインポートの処理でデータ作成を手抜きすることはできない。
このページの情報は以上。