Paragon Backup & Recovery フリー版 を使った Windows のクローン方法を紹介した更新の2回目です。このページでは、バックアップ作成時の手順と注意事項を扱っています。
※厳密にはバックアップから別ディスクへの復元方法を紹介したページです。

サイト内関連
その1: 前準備
その2: バックアップの作成 (このページ)
その3: 実際のクローン手順
その4: ※おまけ

Paragon Backup & Recovery Free 14の入手と基本的な使い方

対象PC

UEFI (GPT) Windows 用の情報です。
OS: Windows 10 / 8.1 / 7
1ページ目「その1:前準備」のチェックを全て終わらせたPC。

はじめに

Paragon Backup & Recovery は「バックアップツール」なので、厳密にいうと「クローン」という作業とはちょっと手順が違います。
Paragon Backup & Recovery は「バックアップツール」
▲クリックで拡大
「バックアップ用」にもう一台、HDDまたはSSDが余計に必要になります。

免責事項

  • このページで紹介する手順は、全て自己責任で行ってください。
  • 手順を間違えると、最悪の場合 Windows システムが起動しなくなる、PCが物理的に故障するなどの重大な問題が発生します。
  • Windows10の場合、(手元のPCでは一度も問題は起きませんでしたが) ライセンスが外れてしまう恐れもあります。
  • また、メーカー製PCの場合、コピーした後のストレージは正常に作動しない危険性もあります。
  • これらの注意事項を十分に理解したうえで実行してください。
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バックアップの作成

この操作はWindows上で行っても大丈夫です。
バックアップする際、データ用ドライブなどを取り外さなくてもOKです。

Paragon Backup & Recoveryを起動します。
Paragon Backup & Recoveryを起動
▲クリックで拡大
「Backup to VD」を選択します。

バックアップウィザードが起動します。
バックアップウィザードが起動
▲クリックで拡大
「Next」をクリックします。

バックアップ「元」のディスクまたはパーティションを指定します。
バックアップ元のディスクまたはパーティションを指定
▲クリックで拡大
クリックするとバックアップ対象が「黄色い枠」で囲まれます。

ここで、バックアップを別のHDD/SSDへクローンしたい場合、この時点でちょっと注意をしておきます。
GPT Windowsには、以下の3種類があると覚えておきましょう。

3種類の GPT Windows について

このリンク先をざっくり解説すると、以下のようになります。

  • タイプA
    手前のシステムパーティションも同時に選択されるタイ
    ▲クリックで拡大
    内側の「黄色枠」がCドライブだけでなく、手前のシステムパーティションも同時に選択されるタイプ。
  • タイプB
    システムパーティションが同時に選択されないタイプ
    ▲クリックで拡大
    Cドライブを選択した時、システムパーティションが同時に選択されないタイプ
  • タイプC
    システムパーティションが同時に選択されないタイプ
    ▲クリックで拡大
    「タイプB」と見た目は同じだけど、元々「タイプA」だったもの。
     ※(恐らく)以下のような操作でタイプが変わる。
    • 「タイプA」を一度クローンした場合
    • 「タイプA」で過去にブート領域が破損し、修復を行った事がある。
    • 「タイプA」で後からデータ用ストレージを追加、またはドライブ構成を変更したことがある
  • 「タイプA」と「タイプC」の見分け方
    有効な見分け方はない感じです。
    • クローンしてそのまま正常起動すればタイプA
    • クローンした後、ブート領域の再構成が必要なものはタイプC

タイプ別バックアップ方法

タイプA、タイプCの場合

起動ディスク全体を選択してバックアップ
▲クリックで拡大
起動ディスク全体を選択してバックアップします。
別ディスクにクローンする際も、一括して復元作業を行います。

タイプBの場合

手前のシステムパーティションも同時に選択されるタイ
▲クリックで拡大
起動ドライブ全体を選択してバックアップします。
別ディスクにクローンする際も、一つずつ別々に復元作業を行います。

具体的手順

以下は、「タイプB」を使った手順です。
パーティションは1つずつ選択
▲クリックで拡大
パーティションは1つずつ選択します。

  • 補足:
    「タイプA」「タイプC」の場合
    起動ディスク全体を選択してバックアップ
    ▲クリックで拡大
    ボリュー全体を選択すればOKです。

バックアップ先を指定します
バックアップ先を指定
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Windows システムとは別のストレージに保存します。
USB接続の外付けHDDなどに保存してもOKです。
後で順番通りに複製する必要があるため、分かりやすい名前のフォルダに保存します。
「NEXT」を押します。

バックアップ「設定」の完了
バックアップ設定の完了
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「Finish」を押すと、バックアップの「設定」が完了です。
※あくまでも「設定」が終わっただけです。バックアップはまだ実行されません。

重要:バックアップを「実行」する
バックアップを「実行」する
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メイン画面上の 実行ボタンを押すことで、初めてバックアップが実行されます。

「Apply」ボタンを押した後
設定した変更を適用しますか?
設定した変更を適用しますか?と聞いてきます。
「Yes」を押します。

特殊なパーティションの場合
特殊なパーティションの場合
GPTディスクの「MSR領域」など、特殊なパーティションの場合はRaw形式でバックアップが行われます。
この画面が出たら「Yes」を選択します。

バックアップが正常に終了すると、以下の画面が出ます。
バックアップが正常に終了
▲クリックで拡大
「Close」を押してバックアップは終了です。

 

残りのパーティションについても、同じようにバックアップを繰り返します
手前のシステムパーティションも同時に選択されるタイ
▲クリックで拡大

今回は以下のような感じでバックアップを取ってみました。
バックアップのフォルダ分け
▲クリックで拡大

バックアップの手順はここまでです。
次回更新では、このバックアップを使い、別ドライブにGPT Windows をクローンしてみます。

長くなってきたので続きは別ページで。

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Paragon Backup & Recovery を使った Windowsクローン方法