2015.03.08: リンク切れの修正。

AMD Catalyst Driver の最新版 (v14.6 Beta) を利用すると、X11/X13/X15の ハッシュレートが約1.3~1.5倍になるようです。
ただしパフォーマンスがあがるのは一部のmod版sgminer限定です。そしてv14.6にアップデートする事で、作動しなくなるマイニングツールもあるので注意です。

X11の採掘画面(R9 280X(1000/1500))
X11の採掘画面(R9 280X(1000/1500))
▲クリックで拡大
2.7MH/s → 4.1MH/s

X13の採掘画面(R9 280X(1000/1500))
X13の採掘画面(R9 280X(1000/1500))
▲クリックで拡大
2.3MH/s → 3.0MH/s

X15の場合(画像なし)
2.2MH/s→2.5MH/s

先日の更新で「6月中旬から、X11~X15アルゴリズムのマイニングでさっぱり利益が出なくなった。」と書きましたが、その原因が分かりました。
14.6が登場した頃から海外ではこの情報は当たり前のモノになっていて、みんなハッシュレートが上がった分、コインの安売りをしていたんですね( ̄▽ ̄;)

はじめに注意

v14.6 の高速化に対応しているsgminerは、一部のフォークのみです。
以前紹介した改造版sgminerなどは、Catalyst v14.6では作動しません。

それ所か、ネット上の情報をそのまま真似しても全く作動しない場合や、プールがハッシュを受け取ってくれなくなる場合、HWだらけになってロクに作動しない場合などもあります。
Catalystをバージョンアップする際は注意しましょう。

ダウンロード

私が確認できた中では、以下のsgminerがCatalyst 14.6 の高速化に対応しています。

[ANN] X15 MaiaCoin ◀► The Original x15 PoW/PoS ◀► Now On Bittrex!
OPページのsgminerが v14.6 に対応しています。

該当部分
SGminer beta 5
https://mega.co.nz/#!9BYBCIpb!9u-UdMe9h3SV_6ifqTsCpI1PkTiXdBzLoxModwfbKb4
(x64版Windows 7 / R9 290 とR9 280Xで作動確認との事)

未確認ですが、こちらのsgminer も高速化すると思われます。

追記 2014/07/13
sgminer with X11/X13/Nist5/Quark/Anime kernels compatible 14.6 amd drivers
▲このスレッドのOPページで配布されているsgminerも14.6の高速化に対応している模様。

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パラメータ

上記リンクから入手できる sgminer は、X15アルゴも採掘できるように改造されたMod版です。アルゴリズムを指定するパラメータが、通常のsgminerと大きく異なります。

以下の様なパラメータで採掘を行います。(R9 280Xの場合)
X11の場合
sgminer.exe --pool-algorithm darkcoin-mod -I 19 -w 128 --lookup-gap 2 -g 2 --shaders 2048 --no-submit-stale --no-pool-disable --hamsi-expand-big 1 -o stratum+tcp://xxx.com:1111 -u user.01 -p x01 
X13の場合
sgminer --pool-algorithm marucoin-mod -I 19 -w 128 --lookup-gap 2 -g 2 --shaders 2048 --thread-concurrency 8192 --no-submit-stale --no-pool-disable --hamsi-expand-big 1 -o stratum+tcp://xxx.com:1111 -u user.01 -p x01 
X15の場合
sgminer.exe --pool-algorithm bitblock -I 19 -w 128 --shaders 2048 --thread-concurrency 8192 --lookup-gap 2 -g 2 --no-submit-stale --no-pool-disable --hamsi-expand-big 1 -o stratum+tcp://xxx.com:1111 -u user.01 -p x01 

パラメータについての補足
同梱されたReadMeに「Catalyst 14.6を利用している場合(およびsgminerがすぐに終了してしまう場合)は、パラメータ「--gpu-platform 1 」を付けた方が良い」と書かれていますが、私のPC環境ではこのパラメータをつけるとsgminerが起動しません。。。
(このパラメータを付けなくても、今の所は正常に作動しています)

更なる高速化

このバージョンのsgminerは、kernelフォルダ内の*.clファイルをカスタマイズする事で、更に速度アップの効果が見込める、との事です。
kernelフォルダ内の*.clファイル
▲クリックで拡大

Bitcoin Forumのマイニングスレッドなどで関連ページを読み漁っていると、いくつかのカスタマイズされた*.clファイルをダウンロードする事が可能です。

その他注意事項

先にも述べたとおり、全てのsgminerで速度アップする訳ではありません。
Bitcoin Forum内でも情報が錯綜しており、有用な情報を集めにくい状況になっています。

参考にすると混乱するリンク

作動しない例

ビデオカードのメモリが足りないという警告が出てマイニングツールが作動しない人がいたり
ビデオカードのメモリが足りない
▲クリックで拡大

プールから認識されない人がいたり・・・
pool doesn't see that
(私もこの状態に陥り、頭を悩ませました)

ドサクサに紛れて怪しげなツールを忍び込ませる人がいたり
DO NOT TRUST

これ以外にも、勝手に別のプールに採掘に行き、ハッシュを盗むようなツールもアップされていたりします。
・・・なんちゅうか、非常にカオスな状態になっています。

成功者の声 一例
ビデオカードのメモリが足りない
▲クリックで拡大 (該当スレッドリンク
clファイルを置き換えなくとも、binファイルのみをアップロードされたモノに置き換えても速度アップするようです。

あとがき:(私の場合)


AMD Catalyst 14.6で 高速化できる!と知ってから、正しい情報に辿り付き、実際に作動させるまでに、6~7時間かかってしまいました(^_^;
というか、「14.6で作動するバージョン」「作動しないバージョン」がある事などを全く知らず、最初の3~4時間は無意味にPC環境の再設定や、ドライバの再インストールなどを繰り返していました(^_^;

14.6では正常に作動しないバージョンがあるとか、考えても見なかったので、本当に手探り状態の中から正解をたぐり寄せた感じです(^_^;