Radeon向けマイニングツール、改造版 sph-sgminerの紹介です。
DarkcoinなどのX11アルゴの暗号通貨や、MarucoinなどX13アルゴの暗号通貨を、今までより30~40%高いハッシュレートで採掘できます。

公式スレッド&ダウンロード

[ANN][X11/X13] X11 (Darkcoin)/X13 (Marucoin)miner (based on sph-sgminer)
※ダウンロードリンクはページの最初の方にあります。
※6月3日のアップデートで、AMD HD 5xxx/6xxx 系GPUでもX13アルゴリズムのコインを採掘可能になっています。

 

ちなみに日本の電気代を考えると、GPUで暗号通貨を採掘するのは 既にほとんど利益の出ない所まで来ています。「マイニングそのものが楽しい」「新しいコイン探しが楽しい」と感じる方でなければ、こういうツールを使って楽しむ事も難しいかもしれません(^_^;

使い方(Windows版)

ダウンロードしたファイルを解凍し、同じ階層にbatファイルを作成します。
batファイルを作成
まずテキストファイルを作成し、後から拡張子を「bat」に変更します。

batファイルの中身は以下のような感じになります。
(注: 以下はR9 280Xの場合の一例です。他のカードの場合は、上記リンク先の他ユーザーの設定を参考にしてみて下さい。)

x11マイニングの場合(R9 280X)

setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1

setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100

sgminer.exe -k x11mod -o stratum+tcp://xxxx.com:1001 -u user.worker -p pass -I 16 --lookup-gap 2 -g 2 -w 256 --thread-concurrency 8192 --no-submit-stale --temp-target 72 --temp-cutoff 81 --gpu-fan 40-90 --auto-fan --auto-gpu --gpu-engine 1000 --gpu-memclock 1500

赤字部分は、自分が登録したプールに合わせて設定します。
GPU 1000Mhz、メモリ1500Mhzで、2.7~2.9 Mh/s出ます。

x13マイニングの場合(R9 280X)

setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1

setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100

sgminer -k x13mod -o stratum+tcp://xxxx.com:1001 -u user.worker -p pass -I 16 --lookup-gap 2 -g 2 -w 256 --thread-concurrency 8192 --no-submit-stale --temp-target 72 --temp-cutoff 81 --gpu-fan 40-90 --auto-fan --auto-gpu --gpu-engine 1000 --gpu-memclock 1500

赤字部分は、自分が登録したプールに合わせて設定します。
GPU 1000Mhz、メモリ1500Mhzで、2.2~2.3 Mh/s出ます。
GPUの温度設定やクロック数の設定などは、自分の好みで設定しましょう(省略してもOKです)。

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さらに参考情報

bitcointalk の Cloakcoinスレッド内の情報。
X13アルゴリズムのコインを採掘する場合、以下のパラメータがお勧めとの事です。

GPU 7870/270Xの場合
GPU_MAX_ALLOC_PERCENT=100
sgminer  -k x13mod -o stratum+tcp://pool.com:12345 -u youruser.1 -p x -I 17 -g 4 -w 128

GPU 7950/7970/280Xの場合
GPU_MAX_ALLOC_PERCENT=100
sgminer  -k x13mod -o stratum+tcp://pool.com:12345 -u youruser.1 -p x -I 17 -g 4 -w 128
7950はintensity 17がベスト。7970と280X の場合は、I 18 と 19 も試して、良い結果が出たものを採用するのがベスト。

GPU 290/290Xの場合
GPU_MAX_ALLOC_PERCENT=100
sgminer  -k x13mod -o stratum+tcp://pool.com:12345 -u youruser.1 -p x -I 20 -g 4 -w 128
-I 20以外にも -I 19 と 21 を試し、良い結果が出たものを選ぶ

上記スレッド内では、280Xは
「-I 19 -g 4 --lookup-gap 2 -w 256 --thread-concurrency 8192」
あたりがMAX速度を出すような記述がありますが、手元のPC環境での計測では「-I 19 -g 4」から「-I 16 -g 2 」の間であまり大きな差は発生しませんでした。

intensity や gpu-threads を大きく取るとデスクトップ全体の挙動が重くなるので、他のツールと平行してsgminerを走らせる場合は、-I 16~17 あたりがベストになるかと思います。

改造版sph-sgminerの注意点

(現行バージョンは恐らく大丈夫だと思いますが)初期バージョンでは、intensityを16以上に設定すると、sgminerがクラッシュし、その際にドライバを破壊する深刻なエラーの可能性がありました。
あと、ハッシュレートも現行バージョンよりやや低めでした。

私の手元で確認した限り、現行バージョン(5/28版、6/3版)では、-I 19まで問題なく作動するようです。
それでも、とりあえず慎重に使っておきましょう。

 

本文はここまで。以下はおまけ。

その他参考リンク&こぼれ話

このページで紹介した 改造版 sph-sgminerの登場は、以下のツールがキッカケでした。
[ANN][X11][X13] X11/Darkcoin Gpu Miner 40%faster - X13 miner also available now

リンク先OPの意訳
「X11コインの採掘効率を40%アップさせたsph-sgminerを作ったよ。開発大変だったので、ソース非公開で、2%寄付(時々別のプールに掘りに行く)にするよ。寄付分を差し引いても、オリジナルより全然速いよ!」

上記ツールは寄付がイヤと言うより、「ソース非公開」な事と「勝手に別のプールに掘りに行く」ために「パラメータ--failover -only」が使えない仕様になっており、これがかなり不評でした。

そんな流れで、このツール登場から4日ほどで、オープンソース版の改造sph-sgminerが登場しました。そしてそこから更に4日ほど経過すると、2%寄付バージョンと同等の性能まで追いつき、更にX13アルゴリズムも追加し、性能を上げています。

そしてそこから更に3日経つと、寄付版sph-sgminerもX13に対応。寄付額を1%に落とし、さらにオープンソース版(lazybear版)より高速作動する事を謳っています。

ということで

興味のある人は、
オープンソース版(lazybear版)sph-sgminer
非オープンソースの寄付版sph-sgminer
両方のスレッドを定期的にチェックしてみると面白いかもしれません。