以前書いた「GH3動画撮影時のローライト性能チェック(12-35mm / 新14-140mm)」の続きというか、何度か舞台やライブ撮影にGH3/GH2を実践投入して、メチャメチャ照明を暗くするような演出がある舞台でも「個人的にこの位のセッティングであれば撮りたいシーンは撮れるなあ」と感じる目安を掴めて来たので、忘れないうちにメモ。
(このページは、後半に進むにつれグダグダになって行きます)
(プライベートな撮影だったので、サンプル画像なし)
余裕をもって撮影できたレベル
- F2.8/SS60/Max ISO6400 (GH3 60P/12-35で撮影)
- F2.8/SS30/Max ISO3200 (GH2 30P/12-35で撮影)
ギリギリOKレベル
- F2.8/SS60/Max ISO3200 (GH2 60P/12-35で撮影)
- F4.0/SS30/Max ISO3200 (GH2 30P/14-140:ワイド側)
(ちょっと厳しい) - F4.0/SS60/Max ISO6400 (GH3 60P/14-140:ワイド側)
- F5.6/SS30/Max ISO6400 (GH3 30P/14-140:テレ側)
チキショウ!もう少し映れってレベル
- 上記「ギリギリOK」から1段暗くなるだけで、途端に厳しくなってきた。
- F5.6/SS60/ISO6400 (GH3 60P/14-140: テレ側撮影)
(F4.5あたりから既に怪しくなる) - F5.6/SS30/ISO3200 (GH2 30P/14-140:テレ側)
(F4.5あたりから既に怪しくなる) - F4.0/SS60/ISO3200 (GH2 60P/14-140: ワイド側)
※上記は極度に照明を落とした演出が合った場合の目安。
※通常のステージ撮影では、上記よりさらに1段 暗いセッティングでも撮影できました。
※実際にはクリエイティブ動画Sモードで撮影し、F値とISOはオートで作動しています。
メモ
- 適正露出の前後では露出を1段絞っても、そんなに暗くなるとは感じない。でも光量が足りなくなると、1段絞るだけで途端に撮影が厳しくなる。
- 14-140をテレ端で使う(F5.6)→ワイド側に引く(Sモードでは自動でF3.4にならない。しばらくF5.6に固定される)
- F値とSSとISOの関係が分かっていれば、上記それぞれはいずれも横並びなセッティングなのが分かる。
- 過去記事「デジカメ動画:ローライト(暗所)撮影のTips」のセッティングをF値2.8に換算しなおすと、「F2.8/SS30/ISO2560」となる。なるほど、今回「余裕を持って撮影できた」レベルと近似している。
- とりあえず、GH3にF2.8のレンズを付けていれば安心。F4.0のレンズでもSS30にしておけば何とかなりそうな事が分かった。
うん、以前テストした状況は、想定した光量の元でのテストだったようです。
ちなみに・・・
「うおおお!ステージがまぶしい!!!」ってレベルの場合
- F4.3/SS60/ISO160 で露出が合った。
もう少し眩しいと思ってた。うーむ、これは・・・ステージの光の変化量って、思ったより大きくないのかもしれない。
F2.8/SS60固定で、ISOだけ変化させてもなんとかなりそう。
MモードだとISO固定になっちゃうけど、電子接点のないレンズアダプターを噛ませて露出固定して、A優先モードやS優先モード撮影したら何とかならないかな?
※注意: この辺から話題が迷走しはじめます。
という事で、絞りとSS固定でテストしてみた
GH3+NFD50(オールドレンズ)で、カメラが露出値を取得できない状況下での挙動を観察してみました。
- クリエイティブ動画 動画 Aモード
・・・シャッタースピードが変わりまくるので室内での動画撮影はフリッカー大発生で厳しい。 - クリエイティブ動画 Sモード
・・・GH3でも絞りとSSを固定して、ISOだけオートで撮影可能だった。
ただし、露出を(-3~+3)で指定できない。適正露出(恐らく露出0)にあわせる。舞台撮影では白トビしまくりな予感。 - 静止画 Sモード
・・・F0.0と判断される。ISO200に固定されてしまい、全く実用的ではない。こんな感じになる
上手く行かないものですなあ(^_^;
露出合わせが結構シビアな時もある
話は舞台撮影に戻ります。
▲クリックで拡大
照明がレンズ内に入ってきて、盛大にフレアが発生したのかな・・・?
上記の2枚、ステージの照明に(ほぼ)変化は無かったはず。アングルもほぼ同じ。
スモークを炊いた中での逆光とはいえ、露出が一段違うだけでこんなに差が出てしまった。
カメラの露出設定(AE)は-2~-3で
今まで、ステージ撮影する時は露出設定を-1~-2にしておく事が多かったのだけど、サイドスポットやピンスポットを多用し、ステージ全体が暗い場合は露出を-3まで振っても人物の顔が白トビしちゃう事を確認。
- ただ、露出-3では通常の照明下での撮影がかなり暗い。
- これ以上 設定を追い込む場合は、Mモードで全てマニュアル操作しなきゃならん。
- 光源が激しく変化するステージ撮影でMモードを使えるだろうか・・・(無理っぽい)
次回チャレンジすること(LX7の投入)
「あ、このステージは暗い・・・!」と感じたら、固定カメラ側でLX7を投入してみよう。
イマイチ長時間撮影の安定性に信頼性がなかったり、露出振ったときの挙動がGH系と異なってたりするのでライブの実践投入は避けていたけれど、経験値が貯まってきたのでそろそろ何とかなるかもしれん。
F2.0/SS60/ISO6400あたりのセッティングで撮影できるのは、やはり大きな魅力だ。
その他メモ(新14-140レンズのバリフォーカルっぷり)
新14-140レンズのバリフォーカルっぷりが想像以上に酷かった。
逆光演出の時にAFが迷わないように・・・と「動画撮影中の連続AF」をOFFにしてたら、ズームリングを回す度にピントが盛大に外れてしまった。12-35レンズの2~3倍くらいの勢いで外れるので次回から注意しよう。
と思ったら・・・、GH4+MF+新14-140レンズでは、ズーム時にピントがズレない。
先日、近所のカメラ屋さんに行ってGH4+新14-140の実機を触ってきた。
MF+ピーキング有効にしてレンズのズームを繰り返したけど、ピーキングの山がズレる気配が無かった。
あれれ・・・?新14-140はバリフォーカルじゃなくてズームなの?
と思い、5~6回ズーム操作を繰り返すと、勢い良くズームリングを回した時の1回だけ、フォーカスが外れた。
なんだろ、この挙動。マニュアルフォーカスだとピント位置が電子制御されているって事なのだろうか?
あとがき
レンズは明るいに越した事はないけれど、とりあえず
「フルサイズ換算35-150くらいの画角でテレ端F4.0以下」くらいのレンズがドコかから出ないかなあ~と妄想しちゃいます。
シグマの17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM とMFT 用アダプタを試してみようかしら。(EF-S - M43アダプタへのリンク)
ん~・・・でもその場合はMFも絞りも完全に手動になるし、今の所EF-Sで絞り連動してくれるアダプターはこいつくらいだし、レンズ自体もマニュアルで5m~15mあたりにピント合わせるのがスゲエ難しそうなレンズだし、どうしようかな。
えっと、そういえばもうすぐKIPONからMFT用の「AF対応電子接点つきEFマウントアダプタ」を出るんだっけ?(11月に出ると聞いていたけど、その後サッパリ話を聞かない・・・)
(ネタ元: DigitalCamera.jp HotNews140901-30 9/24【フォトキナ2014 会場レポート 残り編 その2】)
レンズだけ先に買って見ようかなあ・・・。でもEF-Sレンズに未対応だったら何やってんだ俺状態になるしなあ・・・。
いやいや、GH4を買えばEXテレコンがまともに使えるのだから、12-35mm F2.8レンズが60-170mm F2.8の代用になるじゃん?
ファインダーも倍くらい見やすくなるし、ピーキングも使えるようになるし、ペデスタルで黒のレベルを変更出来るしハイライトシャドウで白飛び抑えられるし、撮影が格段に楽になるじゃん?
でも次のGHシリーズではHDRかLOG撮影が可能になるかもしれないし、4Kムービーも60P可能になるかもしれないし、やっぱ今は待つべきじゃないかな・・・
とか、いろいろ考えが迷走中。