表題通り、グリーンバックで撮影して、クロマキー処理で別背景を合成したら「みどり色の照り返しが目立つ」状態になってしまった・・・・。これをなくす、もしくは軽減させる方法を紹介。

図にするとこんなカンジ
ああ

写真数枚であれば、PhotoShop などで手動でサクっと修正してしまえば良いのだけれど、動画配信の場合や、数百枚の写真を処理しようと思うと、なかなか面倒くさい。
なので撮影時にちょっと工夫をしてみよう・・・・というお話だ。

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要は、みどり色の照り返しがなくなれば良いじゃない?

みどり色の照り返しがなくなれば、この問題は解消する。
方法はなんでも良いので、この照り返しをなくす方法を考え、実行すれば良いのだ。

私は以下で解決している

  • 横からの照り返しが気になる場合
    「緑」の補色である「紫~ピンク」色のライトを側面から当てる
  • 下からの照り返しが気になる場合
    白~グレー(または、合成背景が決まっている場合は合成背景に近い色)の布を(カメラに映らない範囲で)敷いておく ※布がないなら、新聞紙でもOK


つまり、大きめの1枚の布と、こんなLEDライトを使えば良いのだ
 Ulanzi VL49 RGB撮影ライト
 Ulanzi VL49 RGB撮影ライト
リンク先の製品は安物で出力は弱いが、光の色・強さ、ともに微調整できるので、照り返しはかなり軽減できる。

図にするとこんなカンジ
ああ
横からの照り返しは、LEDライトの光で相殺する
下からの照り返しは、白~グレーの布を敷いてカットする。
撮影時に合成背景が決まっているのなら、LEDライトも下に敷く布も、合成背景に会う色に変更しておくと、さらに良い結果が出る。

このページのメインの情報は以上。

ココから余談&Tips

ちなみに、ヨコからLEDライトを当てる方法は、それなりにムズカシイ。

みどりの照り返しを「完全」になくすのは、メッチャ手間をかけるか、いくつかの条件が揃わなければ無理だ、と思っておこう。
そして、大きなグリーンバックで「数人を同時に撮影する」場合などでは、「ヨコからLEDライト」で「みどりの照り返し」を「完全に消す」のはムズカシイというより、無理だと考えておこう。それでも、照り返しはかなり軽減されるので、やる価値はある。

下に布を敷く方は、
バストアップ撮影ならグリーンバックを床まで引く必要がないので不要。
カメラが固定されている場合は画面に映らないギリギリまで敷けばOK。
全身を映しつつ、カメラを動かす場合は・・・・諦める。(視聴者の視線は足元まで行かない場合も多い) という感じで撮影している。

あとがき

このTips、私は 2016年から使っている。(この記事の追記日付の頃から
これは、それなりに一般的なTipsなのだろう、と思っていた。

しかし、この数年で生配信者増えたり、コロナ禍でZoom会議が流行したり、TV局が予算削減したりで、クロマキー背景を使った動画を以前にもましてよく見かけるようになったが、クロマキー処理の甘い動画は一向に減らない・・・・と感じるので今回の更新を思い立った次第。

※ TV局の場合、スタジオが広いので仕方がない(ヨコからLEDは広いスタジオでは無理)
※ これで皆がクロマキー処理が上手くなったら、いよいよ私の仕事はなくなるなあ・・・

そんな事を考えつつ、今回の更新をおわる。