2020.06.01: SHA-2署名の制限について追記
2015.01.08: ASUSの「推奨されるインストール順序」へのリンクを追記
2013.10.26: 初出
このページは「Windows 7 クリーンインストール後、ドライバや更新プログラムはどのような順序で当てていけば良いか?」をメモしたページになります。
2020.06.01 追記
- Windows 7 にて、SHA-1 署名廃止、SHA-2 署名への一本化がはじまっています。
> Windows 7 にて、NVIDIAドライバのインストールにSHA-2 署名が必須に - KB4474419 と KB4490628 を先にインストールしなければ、正常に適用できないドライバが公開されはじめています。
以下、このページの情報は古いものになります。
約2年ぶりに Windows7 をクリーンインストールしたら(以前と同じマシンなのに)色々と勝手が変わっていて焦りました。。。と云うことで、今回私が取ったWindows7インストール直後の、環境構築の順序を紹介します。
過去に「Windows7のクリーンインストール手順まとめ(我流・覚書)」と題して、Windows7の個人的なインストール手順を紹介しまていましたが、3年経つと色々と事情が変わってきますねえ。
以下で紹介するような順序でインストールを進めないと、(一部のソフトが)満足に作動しなかったり、OSが不安定になります(^_^;
2010~2012年頃から大きく変わった所(箇条書き)
- BIOSをレガシー互換からUEFIに変更したら、新規クリーンインストールを選択する場合はHDDは初期化しなければならなかった
- NVIDIAのドライバインストールにMicrosoft .NET Framework 4が必要になった
- Sandybridge-EやIvybridge-Eなど、6コアCPUマシンではPowerDVD 8~11をインストール出来ない場合がある。
追記(2015.01.08) ASUS推奨のインストール順序
ASUSのサイトに「推奨されるインストール順序」が掲載されたページを発見したので紹介しておきます。
ASUSTeK Computer Inc. -Support- よくあるご質問-FAQ
P9X79Deluxeの新しいコンピューターを組み立てた際のドライバーのインストール順序
リンク先の推奨手順
- OSのインストール
- マザーのチップセットドライバ
- その他のデバイスドライバ(VGA、オーディオ、LANなどを優先)
- OSのサービスパックや修正パッチ(Windows Update)
チェックポイント
- マザーのチップセットやデバイスドライバが、Windows Updateより優先されています。
(マザーのチップセットドライバを優先してインストールするかどうか、は、CPUやマザーに依存します)
- ただし(私のPC環境の場合)、マザーのチップセットドライバを先に当てると、PowerDVDのインストールが正常に行えなくなります。PowerDVDユーザーは注意。
- 以前はこのようなページは発見できなかったので、2013~2014年のどこかで掲載された情報だと思われます。
追記終わり
事前準備するモノ
- Microsoft .NET Framework 4(スタンドアロン版)
- (必要であれば)
Windows 7 SP1 ダウンロード版
- (必要であれば)
Windows update 差分ディスクを作成する
(SP +メーカーやRT Se7en Liteを利用する)
※追記:差分Diskを作成すると、その後のWindows Updateでドライバの不整合が発生しやすくなるので注意する事。 - (マザーボードやビデオカードなどの) 各種最新ドライバ
(付属DVDに添付されたドライバより新しいバージョンがあれば、それを利用する) - お好きなセキュリティソフト
- (ゲームや開発環境用/必要であれば)
DirectXエンドユーザーランタイムやDirectX SDK june2010を準備
今の時代、通常は不要。 - BIOSのアップデートは・・・・やらない方が良いかも(^_^;
実際の手順
まえおき
古いマシンにインストールする場合は、2番目の項目だけ重要視すればOK。
X79マザーの場合でも、実はビデオカードやPowerDVDの項目以降はあまり神経質にならなくてOK。
- HDDの初期化
- P9X79最新BIOS(UEFI対応)では、SSD/HDDはパーティション削除しなければクリーンインストール不可だった。(※Windows8用のSecure Bootを有効にしていた訳では無い)
- P9X79のBIOSは、Windows8に対応した頃か、今年の夏頃に大きく進化した頃からか、GPTディスク完全対応となり、この辺が原因で「事前にNTFS形式でフォーマットした領域」へのインストールが不可になったっぽい。
- この件に関するMicrosoftの資料:
Windows セットアップ: MBR または GPT パーティション スタイルを使ったインストール
従来のようなDisk構成でセットアップを行いたい場合は、PCをBIOS 互換モード (CSM有効かつDVDをレガシーブート) で起動させる必要があります。
またDisk構成を変更したい場合は「Windows セットアップ内で Shift + F10 キーを押し、コマンド プロンプト ウィンドウを開き」、「diskpartコマンドでパーティション スタイルを変更する」という手順で変更が可能になります。 - 以前の様に予約領域を自分で(200~300MBほど多めに)確保してインストールする場合は、「アップグレード」を選択する必要がある。(ダミーのWindowsフォルダを作成しておけばイケる。※アップグレード版Windowsでこの手法を使うとライセンス的にアウトなので注意)
- つまり、初期化しても構わないディスクを用意してインストールに臨む必要がある。
- OSをインストールする(重要)
- まず普通にインストールする。
- この時の注意点として、PC は最小構成にしておく事。BIOSの設定も工場出荷時の状態に戻しておく事。
- 個人的な話をすると、以前、BIOSの設定でBluetoothやSATAコントローラーを無効化した状態でOSインストールしたら、KP41発生しまくりな状態になって困った。
- 同じく、無線LANの子機を接続したままでOSインストールしたら、KP41発生しまくりな状態になって困った。
- SP1や、Windows Updateの適用
- SP1の適用は、(失敗するとダメージがでかいので) 先に済ませておく。
- Windows updateについて
差分ディスクを作成している場合は、ここで無理してネット接続する必要はない。
- 「デバイスのインストール設定の変更」の設定
- 「デバイスのインストール設定の変更」を「Windows Updateからドライバーソフトウェアをインストールしない」に設定しておく。
- 自動でデバイスを認識されると困るハードが結構沢山ある場合、先に切っておく。手順詳細→ Windows7でドライバの自動インストールを無効にする方法
- DirectXのインストール
- 多分、今の時代にこれを先にインストールする意味は無い。
- Windows98~2000時代に「ビデオカードドライバより先にDirectXをインストールした方がOS安定する」と迷信の様に言われていたルールを、私が未だに守っているだけ。
- あと、古いプログラムなので、「他のユーティリティより先にインストールしておきたい」っていう気持ちもある。
- 多分、今の時代にこれを先にインストールする意味は無い。
- Microsoft .NET Framework 4のインストール
- 後述するPowerDVDのインストールの為に、ビデオカードドライバのインストールが必要。
- NVIDIAの最新ドライバのインストールにはMicrosoft .NET Framework 4が必要。
- ということで、このタイミングでMicrosoft .NET Framework 4をインストールする。
- ビデオカードドライバのインストール
- 後述するPowerDVDのインストールの為に、ビデオカードドライバのインストールが必要。
- 後述するPowerDVDのインストールの為に、ビデオカードドライバのインストールが必要。
- PowerDVDをインストールする(持ってる人には重要項目)
- PowerDVD 8~11は、CPU 6コア以上のPCにインストール出来ない問題がある。
- 今回のOSインストール時に検証してみて分かったが、X79用のチップセットユーティリティやチップセットドライバをインストールする前なら、すんなりとPowerDVD10のインストールが可能だった。
- 念のため、BIOSでCPUを4コア以下の状態にしてからインストールしよう。
- インストールに失敗するとドツボにハマるので、PowerDVDインストール前に必ず復元ポイントを作成しておこう。
- チップセットドライバやチップセットユーティリティのインストール
- Windows2000~XP時代に、「OSインストール後は必ず最初にインストールしよう」と言われていたモノ。
- Vista以降で「最初にインストールしよう」と謳われなくなったのは、OSが変わったからでは無く、マザーが変わったから。
使っているマザーボードのベンダーサイトに行き、「OS インストール時の注意事項」のようなモノが無いか確認してみる事。 - 出来れば、OSインストール直後に入れるのが良い。
- IRSTを含め、チップセットユーティリティなどはネットから最新のものを入手する。
(付属DVDなどから古いモノをインストールしないようにする)
ちなみに私は、IRSTはインストールしない派。(RAID組む場合 以外は、IRSTは不要と思っている)
- 準備したドライバ類のインストール
- 事前に準備したドライバ類をインストールする。
- マザーに搭載されているハード類
・オーディオ
・SATAコントローラー
・LANドライバー
などを先にインストールする事。
- マザーに複数のLANボードが搭載されている場合などは、とりあえず全部インストールする。その後にBIOS/UEFIから不要な機器をDisableにする(←個人的経験。この方が安定する)
- その他の外付けハードのドライバは、後回しでOK
- セキュリティーソフトのインストール・ネットに接続
- LANドライバのインストールが終わったら、まずはセキュリティソフトをインストールする。
- これで、ようやくネットに接続できる。
- Windows updateの適用
- 差分Discを作成していなかった場合は、このタイミングでWindows updateを行ってOK。
以上、今回のWindows7クリーンインストールした際の手順の紹介でした。
続きの手順は「Windows7のクリーンインストール手順まとめ(我流・覚書)」の15 番以降と同様です。
あとがき
今年に入ってから、新規にHDDやSSDを買うと[未フォーマット]状態のものが多くてなんでだろ?と思っていたが、これが原因だったのか。
フォーマット済みHDD/SSDでは、Windows7クリーンインストール時にパーティション削除する必要があり、これを知っていないとOSインストールの際にドツボにハマる。
あとがきその2
今回のOSクリーンインストールは、OSクラッシュが原因でした。
そのOSクラッシュの原因となったWord2000、Excel2000のインストールは控える事にして、替わりにApache OpenOffice を導入してみました。
かなり互換性が高いのですが、やはり一部の文書を表示できないですねえ。ちょっと不便ですが、まあ何とかなりそうです。