このカテゴリー「KP41病を疑うな」の、(とりあえずの)最後の更新です。
前回更新まででちょっと力尽きてしまい、このページに何を書こうと思っていたのか思い出せなくなりました(^_^;
以下、このページはぐだぐだな内容かもしれません。後日、大きく書き直すかもしれません。
個人的なお話
- KP41病の存在を肯定するのに3年かかった
- 2009~2011年の間、私はKP41病を一切信じていなかった。
- このブログ内で紹介しているPCのトラブルシュート関連の記事を振り返ってみると、その当時 KP41問題として騒がれている症状がいくつかあった。
- 当時「KP41病」という問題を認識していれば、もっと早く解決するトラブルはそれなりに存在した。
- KP41病の存在を(部分的に)否定するのに3年かかった
- 2012年~2014年の間、私はKP41病を妄信しすぎてしまった。
- この期間は、Windows7マシンで発生したトラブルを解決する際、KP41病の存在を意識しすぎてしまった。
- KP41病とは別問題と認識し、従来から存在しているトラブルとして対処したほうが早く解決する問題の方がずっと多かった。
- 結果、トラブルシューティングにかなり余計な時間を割いてしまった。
- 2015年時点での結論
- Windows7以降のPCで謎のブルースクリーンや再起動が頻発する場合でも、KP41病を疑いすぎない方が良い。
- 省電力設定の不具合や相性問題のみを「Windows7以降特有の問題」と切り分けてトラブルシューティングするのが一番効率が良い。
- ネットワーク関連でも、Windows7以降や、Windows8以降では相性問題がある。しかしこれは、ネットワーク設定やハードウェアの問題としてトラブルシュートしたほうが解決が早い。
私の誤算
我が家のPCでKP41病が発生した (2012年2月~4月) 時点では、KP41病はオーバークロック好きな自作PCユーザーのPC環境でのみ発生する、限定的な問題だと思っていました。
その後、CPUやマザーの世代が代わっても発生するとは思わなかったし、一般的なメーカー製PCやノートPCでも発生する問題になるとは思いもよりませんでした。
「KP41病」という言葉に隠れていたもの
「KP41病」と思われるトラブルを、一つ一つ冷静に対処していくと、多くの原因で似たようなトラブルが発生している事に気が付きました。
- KP41病と思われがちなトラブルのうち、過去のPCやOSでは発生しなかったもの
- (2009~10年によく見られた) Windows7のHTT最適化による電力不足、冷却不足、メモリの電圧不足
- Sandy-Brige登場時の、過度なオーバークロックを設定する際の難解さ
- 2011年3月以降の、国内の慢性的な電力不足
- ACPI5.0以降のOSとハードウェアの (主に省電力とスリープ関連の) 相性問題
- ネットストリーミング動画の発展、Flash Player、ブラウザ、その他アプリケーションのGPU (ハードウェアアクセラレーション)のリソースの奪い合い)
- Flash Player、ShockwavePlayerを標的にしたネット経由の攻撃
でも、今まで語られてきた「KP41病」という名前と症状でトラブルシューティングしようと思うと、これらは全部一緒なトラブルに見えちゃうのですよね。。。
現在(2014年以降)のKP41問題について
- メーカー製PC・ノート・タブレットPC でも、「省電力設定を無効にする」だけでブルースクリーンや予期せぬ再起動、PCのハングが解消する例が (ごく一部で) 出てきている状態です。
- 現時点では、これはACPIの仕様が新しくなった事や、PC業界全体で省電力に取り組んでいる事で、一時的に不安定なPCが増えている状態だと思っています。
- 過去の例で行くと、1999年~2002年頃と似たような状況でしょうか。
- 当時は、USB機器が世に出回り始め、Windowsにスリープが実装されはじめ、USB機器の接続の有無でPCの安定度が極端に異なったり、ほんのちょっとした事でスリープに失敗したり・・・という具が発生し、PCがとても不安定な時代でした。
- 今の状況は、当時ほど酷くはありませんが、症状や原因は似たような所にあり、もうしばらくすると再び安定した時代になるのではないか・・・と思っています
あとがき
カテゴリー「KP41病を疑うな」の更新は、これにて終了です。予想はしていましたが、かなりの時間がかかり、着手から完成まで約2週間かかりました。
2014年4月頃からKP41問題に対する考え方が少しずつ変わり始め、一般PC向けのKP41関連の情報ページを作ろう、作ろう・・・と思っていたのですが、今回ようやく完成させることができました。
本当は
「KP41病/KP41問題なんて、はじめから無かったのだ」
というお話に持って行きたかったのですが、こうやって書き上げてみると「トラブル発生時の考え方や解決時のアプローチに違いはあれど、対処方法そのものは(過去に紹介した方法と)ほぼ同じ」という内容になってしまいました..orz
果たして、役に立つページになったのだろうか?と、疑問が残る結果となってしまいました。
以上です。
このカテゴリーの内容
- まえおきページ
- KP41病(と思われるPC)の具体的な解決方法
- KP41病の問題の切り分け方を学ぶ
- KP41 病 関連の更新、反省会&まとめページ (このページ)