このページについて

「KP41エラーはWindows7以降特有のトラブル」という表現を最近良く見かけるようになってきて、少し違和感を抱いてしまったので、いろいろテストしたり、確認したり、自分の考えを書いてみたりします。

 プライバシーポリシー / 免責事項

様々なサイトで見かける、(KP41病/KP41問題ではなく)「KP41 エラーはWindows7以降のOS で発生する特有のトラブル」という表現にかなりの違和感を抱いてしまったので、それに異を唱えるため、いろいろテストしたり、確認したり、あと自分の考えを書いてみたりします。・・・という趣旨のページです。

注意事項

現在「KP41病を疑うな」というテーマで一連の記事を執筆しており、「KP41病を再定義しよう」と提案中です。このページでは、「KP41エラーが発生する」事が「KP41病/KP41問題」ではない旨を説明しています。

このページのまとめ

もう少し詳しく書いてみると(前ページと重複した内容)

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メジャーサイトの「KP41エラー」の表現

マイクロソフトのサイトでは、以下のように記載されています。
MicrosoftサポートKB2028504
MicrosoftサポートKB2028504
こちらをると、「Kernel Power Event ID 41エラー」はWindows7以降で記録されるログとして記載されています。
この現象の略称として「KP41エラー」を使うのは問題ない感じです。

Wikipediaでは、以下のように記載されています。
Windows7 Wikipedia (以下スクリーンショットは2015/01/25のもの)
KP41(Wikipedia)
「KP41エラー」の項目に「Windows 7以降のOS特有のトラブル」
と書かれています。
「KP41病」というフレーズを避けたければ、見出しのフレーズには「KP41問題」または「KP41エラー問題」と書くべきだと感じます。


と、ここまで書いた所で、今まで気にした事はなかったのだけど、XPやVistaの頃は 本当にKP41は記録されなかったのだろうか?
ブルースクリーンエラーなどの原因特定が比較的容易だったことで、イベントログの記録を気にしていなかっただけではないか?
という疑問が沸いてきたので、テストを行ってみます。
(※Vistaは所有していないのでテストできず)

擬似的にブルースクリーンエラーを出してテストしてみる

ブルースクリーン発生には「NotMyFault」というツールを利用しました。
サイト内NotMyFault紹介ページ
NotMyFaultの使い方
▲NotMyFault (BSoDを発生させる手順付き)

まずは、Windows 7/8.1でテストしてみます。
ブルースクリーンを出した結果
▲クリックで拡大
画面はVMware上のWindows8.1上にて、「NotMyFault」で強制的に発生させたブルースクリーンです。

イベントログにはきちんとKP41エラーが記録されています。
イベントログのチェック
▲クリックで拡大
「NotMyFault」と発生させたブルースクリーンエラーも、通常のブルースクリーンと同様に、正常なシャットダウンを行う事無くWindowsを強制終了させます。
Windows7マシンでも同様の結果になりました。

余談

「NotMyFault」凶悪です。VMwareを使わず実機でテストすると、ディスプレイドライバの調子が悪くなったり、CMOSクリアが必要になったり、マジでシステムに悪影響を与える場合があります。使う時は注意しましょう。

XP環境でテストしてみる


同様のテストを、VMware環境内のXPマシンにも行ってみます。
XPマシンでブルースクリーンエラーを発生
▲クリックで拡大
ブルースクリーンエラーが発生しました。

ブルースクリーンエラーの後
▲クリックで拡大
凶悪なエラーが発生したようで、一発では再起動できず、VMwareの再起動が必要になりました。
また、VMware Toolsが破壊されたらしく、ホストゲスト間のデータ受け渡しが出来なくなりました。
正常な起動が出来なくなるくらい、酷いBSoDが発生しました。

イベントログを確認してみます
確かにKP41は記録されていない
▲クリックで拡大
確かにKP41は記録されていません。
この後、さらに2度ブルースクリーンを発生させてみましたが、KP41エラーの記録は無し。
XP時代は、予期しない電源断やシャットダウン、再起動などが発生しても、それがイベントログに残ることは無かったようです。

というか、このテストをして思い出しました。
XP以前の場合、ブルースクリーン発生時のイベントビューアは役立たずで、チェックする価値は全く無かったですね (^_^;

とりあえず、「Kernel Power Event ID 41」はWindows7以降で記録されるようになったイベントログ、という事で間違いないようです。
でも、「KP41エラー」自体がWindows7以降の固有のトラブルというわけでは・・・ないですよね(^_^;

テスト結果

XPにはKP41(もしくはそれに相当するエラーログ)は存在しない。
(Vistaは所有していないのでテストできず)

XP~Vista時代は・・・

  • 「エラーSTOPコード」を頼りにPCの不具合を修正できた。
  • イベントログに「KP41」は記録されなかった。
  • イベントログには価値は無かった

Windows7以降は・・・

  • 「エラーSTOPコード」が役に立たない場合がある。
  • イベントログに「KP41エラー」という記録が残るようになった。
  • しかしイベントログに残される情報は、未だに価値がない。

まとめ

  • 「KP41病」や「KP41問題」は、「Kernel-Power 41 エラー」が問題なのではない。ブルースクリーンエラーが頻繁に発生したり、原因の特定が難しくなったのが問題。
  • 原因特定が難しいブルースクリーンエラーが増えたため、共通のログである「Kernel-Power 41 エラー」がネーミングの由来になっただけ。
  • だからと言って、「KP41エラー」や「KP41病」という名称に惑わされてエラーの原因を探らなくなるのはダメ。

とりあえずここまでの話で、解決の難しい「突然の再起動、ブルースクリーン、ハング」などが増えた上に、Windows7以降では再起動後にKP41エラーというログが残るようになったことで、これら一連の症状に「KP41病/KP41問題」というフレーズが使われるようになったのだと推測できます。

ブルースクリーン、突然の再起動、スリープ復帰失敗、システムのハングなどが発生した際に、エラーの総称として「KP41エラー」を用いるのは間違ったことではないけれど、「KP41エラー」自体がWindows7以降の問題であるような記述は、間違いだと思いますす。

次回予告

KP41エラーが「Windows7固有のトラブル」と表現される理由は、実はもう一つあります。

それは「KP41エラーが発生するPCに、XPやVista (またはLinux系OS) をインストールするとブルースクリーンエラーや勝手に再起動する現象は発生しなくなる」と言うものです。

また、Windows7がリリースされてから最初の2年間(2009年~2011年前半) は、KP41エラーに関する問題は、ほとんど話題になりませんでした。

このあたりが、「(2009年~2011年頃にかけて語られていた)KP41病」の本質になるだろうと思われる部分(というか私がそう考えている部分) です。
これについては、次ページで解説しています。

このページの情報は 以上です。

このカテゴリーの内容

あとがき

過去のKP41問題のカテゴリページで「KP41エラー」と「KP41病」は違うものだ。とか書いておきながら、自分の書いた過去記事を読むと、結構いい加減な使い分けをしています(^_^;
該当記事は・・・ひっそりと修正する予定です・・・w