KP41問題の歴史を振り返り、「何が原因で」、「どういう経緯で」KP41問題という考え方が生まれたのか・・・? を考えてみるページです。

まず、KP41問題が生まれた大きなキッカケの一つとして、
「KP41エラーが発生するPCに、XPやVista(またはLinux系OS) をインストールすると、ブルースクリーンエラーや勝手に再起動する現象は発生しなくなる」というものがありました。

いつから発生していたのか

KP41エラーに関する問題は、私は2011年(SandyBridge登場)以降に広まった問題だと認識していましたが、実はWindows7が登場した直後から、一部ユーザーの間では問題になっていたようです。

初期(2009~2011年初頭)のKP41問題について

Windows7がリリース直後(2009年から、2011年前初頭まで)は、KP41関連の問題はたまに登場するものの、ほとんど問題になっていませんでした。

初期(2009~2011年初頭)のKP41問題の、原因について

この時期の「同じPCにWindows7をインストールするとブルースクリーンエラーが多発するが、XP/Vistaをインストールするとエラーが全く発生しない」という症状の原因は、その多くが非常に解りやすいものでした。

上記の様な理由で、「Windows XP/Vista ではギリギリ動いていたPCにWindows7をインストールするとKP41エラーが多発する」という状況は生まれていました。しかし原因は意外と分かり易いものだったので、問題視する人は少なかったように思います。

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2009~2011年頃の主な対処方法

  • 「メモリ電圧を上げろ、電源を疑え、ハードの接続不良を疑え」・・・などの対処方法は、この時代のKP41エラーに対する情報です。
    当時はこれで解決していました。
  • 不安定な場合は省電力設定を切る、というTipsもこの頃から存在していましたが、通常の利用で不安定になるPC環境はほぼ皆無であり、オーバークロックしない人には無用な情報でした。
  • とりあえず「HTTの有無」や「オーバークロックで限界を目指す」系の話題を除けば、「XPやVistaと比較してWindows7の方が落ちやすい」という話が出る事はほぼありませんでした。

とりあえず、ゲーマー、PC自作er他、オーバークロッカーなど、PCに大きな負荷をかける人のPC環境しか問題にならず、解決策も比較的単純な時期でした。

この時代のメーカー製PC、ノートPCについて

この時代でも、メーカー製PCやノートPCでも上記の様な理由(Windows7の方がHTTを上手く使い、フルロード時の負荷が増えた事) でKP41問題は発生していたと思われます。

しかしこれらは、電源またはマザーボードが劣化していたか、元から粗悪品であったか、XPやVistaでの利用を想定し、電圧のマージンが小さめに設定してあったために(個体によるバラツキの下限では)KP41病が発生したのではないか?と推測しています。
残念ながら、そのようなPCではKP41病を克服することは出来ず、XPやVistaのまま利用するか、KP41エラーと付き合いながらWindows7 を利用するしかなかったと思います。

あとがき(私見)

新しいWindowsがリリースされた直後は、新OSではまともに作動しないPCが販売されるケースは多々あったと思います。

  • Windows95が登場した直後
    • Pentiumマシン、メモリ32MB以上でなければ満足に作動しなかったが、新品の486マシン、メモリ16MBマシンは意外と多かった。
  • XPやVistaが登場した直後
    • 前項と同様、前バージョン時代の 低クロック低メモリなPCに新OSを搭載、販売していたPCは多かった。
      その多くは操作が重く、満足に使用することはできなかった。
  • Windows7が登場した直後
    • 前バージョン時代の 安物電源、安物マザーでは満足に動かなかった。
    • OSに対しPCが非力だった場合、重くはならないが作動が不安定になった
    • 「スペックが足りていない部分」が目に見えにくい形となったため、正常に作動しないPCに頭をかかえるユーザーがいたと想像できる。

という感じで、OSが移行する過渡期のPCには、(ほとんど騒がれなかったけど) この時代も問題はあったのかもしれません。

今回の更新はここまで。
次回更新では、KP41問題がアチコチで語られるようになった2011~2012年頃のトラブルについて語ってみる予定です。

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