2017年10月17日リリース予定の Windows 10 Fall Creators Update (バージョン1709) で削除または非推奨となる機能のリストが、Microsoftから公開されていたのでメモ更新です。
Microsoft の該当ページ
このページは 2017年7月下旬にはすでに公開されていたようで、7月24日~7月31日にかけて様々なITメディアで取り上げられていたようです。
なので今回の更新は、かなり今さらな更新です。
(この当時、私はサイトのHTTPS化のお勉強をしてて全くのノーマークでした)
以下、本題。
Windows 10 Fall Creators Updateで削除される機能、非推奨となる機能リストです。
注意すべき点
まずはじめに、上記リンクにあったリストの中から、個人的に気を付けたほうが良いな、と思った部分を先に抜粋。(※緑文字は個人的感想)
- EMET の削除
- Fall Creators Updateでは「ブロック」される。
(インストールできなくなる?もしくは作動しなくなる?) - EMETは2016年11月に開発終了。2018年7月31日にサポート終了。
- Fall Creators Updateで Windows Defender Exploit Protectionとして、OSに統合される
- EMETユーザー(今でもいるのかな?)は メジャーアップデート前に削除するのが良いのかな?
- Fall Creators Updateでは「ブロック」される。
- Apndatabase.xml の削除
- APNのデータベースファイル
- LTE や MVNOを利用する際にここをカスタマイズしている場合がある
- 今後はCOSAに変更される
- LTE や MVNO の利用などでモバイルブロードバンドネットワークの設定を変更している場合は注意
- システムイメージバックアップ(SIB)の非推奨化
- 「バックアップと復元 (Windows7)」の「システムイメージの作成」のことだと思われる。
- 上リンク先 (Microsoft公式) でも、サードパーティ製のフルディスクバックアップソフトの利用を勧めている。
- 「バックアップイメージの作成」を利用していたユーザーは、今のうちにサードパーティ製のバックアップツールを物色しておいた方が良さそう。
個人的に気になったのは以上。
以下、残りの部分のざっくり訳。
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Fall Creators Updateで削除される機能
- Outlook Express
- レガシーコードの互換性が無く、すでに機能していないため。
- ※Outlook ExpressはIE6の時に標準でメールボタンが実装されていたヤツ。この頃はよくブラウザがハイジャックされて勝手にメーラーが起動してた。
- 3D Builder
- ペイント3D と プリント3Dの利用を勧めている。
- 3D Builderは引き続きWindowsストアからダウンロード可能
- スクリーンセーバー
- グループポリシーやコントロールパネルなどから呼び出せなくなる模様。
- スクリーンセーバー機能自体は残ると思われるが、ロック画面の機能やポリシーが優先されるようになる。
- リーダーアプリ
- Microsoft Edgeに統合されるため廃止。
- 標準ではインストールされていない、ストアアプリから入手するヤツ。
- Windowsリーディングリスト
- Microsoft Edgeに統合されるため廃止。
- Windows 10 Mobileにのみ対応してるヤツ。
- Syskey.exe
- セキュリティとしての有効性がないため廃止。
- TCPオフロードエンジン
- ReFS
- Fall Creators Update以降のアップデートを適用するとHOME版とPRO版では「読み書き」のみが可能で「作成」はできなくなる。
- ReFSのバージョンが3.3に上がる (Creators Update の ReFS は3.2)
(ReFSがv3.3に上がったら、Creators Updateに戻してもv3.2には戻らない?) - ReFS・・・・ Resilient File Systemの略。Windows Server 2012で導入されたファイルシステム。詳細→ Tech TIPS:WindowsのNTFSとReFSの違い - @IT
- Tile Data Layer
- タイルストアに置き換えられる
- TPM所有者パスワード管理
- このレガシーコードは削除される
Fall Creators Updateで非推奨となる機能
- MSペイント
- これは結話題になった。
- 反響が大きかったためかWindowsストアで提供される予定に変更された。
- 機能はペイント3Dに統合されている。
- Windows PowerShell 2.0
- アプリケーションとコンポーネントは、PowerShell 5.0以降に移行する必要あり。
- ※Windows 10 バージョン1703のPowerShellはバージョン5.1
- 同期の設定
- 将来のリリースで現在の同期プロセスのバックエンドストレージが変更されるため。
- Enterprise State Roamingと他のすべてのユーザーには、単一のクラウドストレージシステムが使用される
- [設定を同期する]オプションと[エンタープライズステートローミング]機能は引き続き機能する
- IIS 6管理互換性
- 代替スクリプトツール、新しい管理コンソール (IIS7.0以降) の使用を推奨
- IISダイジェスト認証
- 代替の認証方法を使用することを推奨。
- IIS用のRSA/AES暗号化
- CNG暗号化を使うことを推奨
- TLS RC4暗号
- デフォルトで無効にする。
- 詳細:TLS (Schannel SSP) changes in Windows 10 and Windows Server 2016
- TPM.mscおよびTPMリモート管理
- 将来のリリースで新しいユーザーインターフェイスに置き換えられる。
- TPMリモート管理(レガシーコード)
- このレガシーコードは、将来のリリースで削除される予定。
- System Center Configuration Managerを使用したWindows Hello for Businessの展開
- ADFS (Active Directoryフェデレーションサービス) の利用を推奨
参考リンク
- 山市良のうぃんどうず日記(101):Windows 10 Fall Creators Update、「ペイント」の行方よりも、あの「電卓」を返して! (2/2) - @IT
- Windows 10 Fall Creators Updateで削除・非推奨となる機能 - 阿久津良和のWindows Weekly Report | マイナビニュース
- 「EMET」がWindows 10 Fall Creators Updateで復活する - 阿久津良和のWindows Weekly Report | マイナビニュース
- Windows 10 Fall Creators Updateで削除される機能が公表される。ペイントは「非推奨」となりWindowsストアで提供 | スラド IT
サイト内関連ページ
- Windows 10 Fall Creators Update (RS3) の不具合・トラブル・注意事項
- Windows 10 をメジャーアップデートする際の注意点
- Windows 10 Fall Creators Update (バージョン1709)で削除される機能、非推奨となる機能
このページは以上です。